宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

12/24(金) 二学期終業式

2021年12月27日 | ブログ

12月24日(金)、令和3年度2学期終業式を迎えました。

式の前に、溜まっていた表彰を行いました。

先ずは「漢字博士試験」合格者の表彰です。今回の合格者は2~5年生全部合わせて86名に上りました

その他、この日はホッケーで低・中・高の3チーム12名、水泳1名、剣道3名、そして有田市オレンジマラソン大会での入賞者17名を表彰することがてきました。

中でもオレンジマラソンの2年生女子は8位までに4名が入賞し、1・2・3位を宮原が独占するという圧巻の成績でした。

この後、担当職員が「入賞してなくても、オレンジマラソンに出場して完走した人は全員立ってください。」と言って、出場した児童全員の頑張りを全校で称えました。

みんな、本当によく頑張りました。

 

では、本題の終業式の式辞です。

二学期の終業式は1年の終わりとも重なる大きな節目です。

この機会にこの1年の自分自身をしっかり振り返ってみましょう。

先生たちも、真剣に話を聴いてくれています。

子どもたちは・・・

話が長すぎて、みんな寝ちゃってる

いえいえ、「目を閉じてしばらくの間、じっくり自分を振り返りましょう」という校長の指示を忠実に実践している姿です。

振り返りの観点はいつもの『しつけ3原則』と『思いやり』です。

 ・自分から気持ちのこもった挨拶を笑顔でできましたか。

 ・名前を呼ばれたらしっかり相手に伝わる声で「はい」と返事するのが当たり前に身についていますか。

 ・自分の脱いだ靴やスリッパをきれいに揃えたり、座ったイスをきちんと戻すことができていましたか。

『しつけ3原則』のベースとなっているのは他者に対する『思いやり』です。

 ・困っている人がいたら、進んで声をかけることができましたか。

 ・人に嫌な思いをさせたり傷つけるような言葉遣いをしませんでしたか。友だちに命令口調でものを言ってませんでしたか。

 ・遊び半分でも友だちを叩いたり蹴ったり、他人の物にいたずらしたりしませんでしたか。

短い時間でしたが、自分の言動を客観な的に見つめ直し、新たなことに気付いたり考えを深める機会をもつのは意義のあることです。

「内省」の時間が終わると、みんながしっかり『目で聴く』姿勢を取ってくれているのが話をしていてもよくわかります。

最後は「いい笑顔」が溢れる3学期にするために、『努力』と『協力』を大切にして欲しいとお願いしました。

余談ですが、再び「オレンジマラソン大会」の話です。

走るのが得意な人が自分の持ち味を発揮して素晴らしい成果を残してくれたことは本当に嬉しく思いました。

でも、あの日、応援の人がほとんどゴール前に移動してしまった最後尾の方で、苦しい呼吸をしながらも決して走ることを止めずに頑張り続ける姿に感動しました

きっとその子は走ることが苦手だろうし、もしかしたらマラソン大会にも誘われたり勧められたりして渋々出場したのかも知れません。

それでも、苦手なことに敢えて挑戦して、苦しくなっても諦めずに努力を続ける姿は、忘れかけていた大切なことを思い出させてくれた気がします。

あなたの頑張りに敬意と感謝を込めて、“ありがとう

 

終業式の後は生活指導の先生から2つ、お話しがありました。

1つめは交通量が増える年末・年始、事故を防げるように一人ひとりが「安全」を心がけること。

2つめは、最近頻発している地震について。冬休み中で家にいる時に地震が起こったとしても、日頃から訓練していることを忘れずに自分と家族の安全を確保できるようにすること。

1月11日(火)の始業式に全員元気で再会できることを願っています。

 

皆さん、良いお年を


「みかん学習」② 「みかん大福」&「青みかん」出前授業【4年生】

2021年12月23日 | ブログ

4年生は、12月2日(木)に桜組、3日(金)には鳩組で、『みかん大福』つくりに挑戦しました。

「JAありだ」さんに出前授業をお願いして、「食農おうえん隊」の4名のボランティアの方々が指導に来てくださいました。

先ずは材料の計量からです。水の量を間違えないようにしっかり目盛りで確認

白玉粉に砂糖と塩少々を加えて下味を付けます。

材料をよく混ぜ合わせたら・・・

水を入れて溶かします。ダマにならないように慎重に丁寧にね。

混ぜ終えたらドロドロの状態で蒸し器に流し込みます。

蒸している間に餡(中身)の準備です。

先ずはメイン食材の「有田みかん」の皮をむいて4等分します。

さすが4年生。みんな上手に「有田むき」ができてました。

粘土の塊のような「こしあん」を20等分にします。

算数の学習の成果が発揮されているかな

「みかん」を「あんこ」でくるんでいきます。

そして最後は蒸し上がった生地で餡を包んで形を整えます。

これがなかなか難しくて、生地の固さ(水分含有量)によっては大苦戦

手袋にもくっつきやすいので、思うように形が整いません。

ついに完成。中にはお店に並べられそうなものからオリジナリティ溢れるものまで個性的な仕上がりです。

さあ、お待ちかねの「実食」です

「手を合わせて、いただきます。」

初めて食べる「みかん大福」、お味はいかが

子どもたちの笑顔から「おいしさ」が伝わってきます。

この後、職員もしっかりご相伴にあずかりました。

見た目はともかく、味は本当に美味しくて、「これって普通に商品として成立するんじゃないの」って思いました。

 

続いて12月13日(月)、和歌山大学観光学部の学生さん4名が「青みかん」の出前授業に来てくれました。

宮原に住んでる皆さんなら、「青みかん」って知ってますよね

美味しいみかんを育てるために、実が成熟する前に「摘果」で間引かれる緑のみかんのことです。

今回の課題は「捨てられる青みかんの有効な使い道をみんなで考える」ことです。

大学生が4人来てくれているので、4つのグループに分かれて活動開始です。

先ずはグループ毎に「自己紹介タイム」です。

4名の大学生がとても話しやすい雰囲気で接してくれていて、みんなすぐに打ち解けて自分をアピールできていました。

早速、本日の課題である「青みかんの活用法」をグループで出し合います。

みんな、思いついた案をどんどん紙に記入していきます。

グループ内で誰かの発言からヒントを得て「じゃあ、こんなのも

本校が大切にしてきた「他者から学ぶ」の実践です。

グループ内で友だちの意見から「化学反応」が起こります

中には机に収まらない程たくさんの提案が出されたグループも。

たくさん出された案を、グルーピングして整理し、班の最終案を協議しています。

黒板も各班からの提案で、どんどん埋められていきます。

今度は大学生が各グループの提案を整理してくれ、全員で共有しました。

最後は大学生から今日の授業の講評です。

子どもたちの発想の豊かさと意欲的な取り組み姿勢を高く評価してくれました。

 

郷土に誇りと愛着をもつ子どもを育てる第一歩として、地域に対する理解を深め、地域の方々との絆を深める学習活動は非常に大きな意味をもちます。

ご協力いただいた、JAありだ及び「食農おうえん隊」の皆様、和歌山大学観光学部の「宮原青みかんLIP」の皆様、社会福祉協議会の皆様方に、改めて感謝申し上げます。

どうもありがとうございました。

 

 


「みかん学習」① 工場見学&JA出前授業【3年生】

2021年12月14日 | ブログ

中学年は宮原の主幹産業である「有田みかん」について学習します。

先ずは3年生の取り組みです。

 

11月26日(金)、みかんの最盛期で大忙しの「早和果樹園」さんに無理をお願いして、工場見学に行かせていただきました。

到着後、2つのグループに分かれて早速「工場」と「店舗」を見学です。

この缶に絞ったジュースが詰められて保存されるそうです。

大きなゲージに詰められたみかんは、クレーンを使って先ず洗浄する機械に送られていきます。

熱湯処理されたみかんは機械で皮をむいていきますが、最終的に人がきちんと確認しています。

処理された皮も入浴剤等の材料として活用されるそうです。

工場内の皆さんは、それぞれの担当業務に集中して手際よく作業を進められていました。

営業時間中でしたが、店舗内に入らせていただきました。

見学中もお客さんが来られていたのにスミマセンでした。

店内の商品について、いろいろと教えていただきました。

ジュースやゼリー以外にもたくさんの商品が開発されていて、ビックリです。

会長さん(先代社長)さんも見えられて、子どもたちの質問に直接答えてくださいました

帰りには「おふくろスムージー」のお土産までいただいて、子どもたちは大喜び。

本当にありがとうございました。

 

続いて、11月30日(火)、JAありださんに「みかん」の出前授業に来ていただきました。

テーマは「もっと知ろう有田みかん」

Power Pointを使って詳しく説明してくれました。

話を聴きながら、メモを取るのに必死です。

問題「1番たくさん食べらている果物は?」

-「みかん」、「リンゴ」、「ぶどう」・・・。どんどん答は出てくるけど、結局正解にはたどり着けませんでした。

ちなみに、ベスト3は「バナナ」、「リンゴ」、「みかん」だそうです。

 

ここからは体験コーナー。

枝になっているみかんの収穫に挑戦しよう

先ずはプロにお手本を見せてもらってから、いざ実戦。

みんな慎重にハサミを使って、なかなか上手に収穫できました。

みかんの「甘さ」を測る糖度計も見せてもらいました。

お待ちかねの「実食コーナー」。糖度15の美味しいみかんをみんなでいただきます。

その前に、「有田むき」の講習です。

有田の子なら普段からそうしてるんだと思っていたら、意外や意外。

「難しい。」とか「やったぁ、ちゃんとできた。」という声が・・・

それでは、美味しいみかんを「いただきます。」

子どもたちの表情で伝わったでしょうか。ホントに甘くて美味しいみかんでした。

最後はJAありだの皆さんに全員で、「ありがとうございました」

            →(  次号、「みかん学習」②【4年生】に続く)

 


11/19(金) 校内音楽会

2021年12月05日 | ブログ

11月19日(金)、校内音楽会を実施しました。

昨年度は感染防止のため、音楽会はできませんでした。

今年も保護者や地域の方はお招きできず、子どもたちも1~3年と4~6年に分けての開催となりましたが、「音楽会」の意義を十二分に感じ取れる内容であったと自負しています。

児童会が考えた今年のテーマです。

本当にどの学年も自分たちの精一杯を響かせてくれました

 

【1年生】合唱:「あかいかいじゅうのうた」

朝イチのトップバッターで2・3年生に見つめられながら歌うというプレッシャーを感じさせない元気な歌声が体育館いっぱいに響き渡りました。

しかも、今年の一年生は音量だけではなく、音程も随分しっかりしていて感心しました。

【1年生】合奏:「南の島のハメハメハ」

それぞれの担当楽器に向き合って練習してきた成果が、1つの曲としてきれいに仕上がっていました。

 

【2年生】合唱:「たいようのサンバ」

明るく元気な歌声に加えて振り付けをしたり、手作りの楽器を使ったりと、いろいろ工夫してくれました。

【2年生】合奏:「エル・クン・バン・チェロ」

タイトルは「太鼓を叩いてお祭り騒ぎする人々」だそうです。

ラテンのノリの、アップテンポでビートの利いたリズムで会場を盛り上げてくれました。

 

【3年生】合唱:「雨上がりのステップ」

前半部をトリを務める3年生は、歌う姿も堂々として立派です。

先生の指揮に合わせて、全員がスイングしながら歌ってくれました。

【3年生】合奏:「勇気100%」

一人ひとりが作り出す音がしっかり響き合い、力強くて美しい演奏でした。

 

【4年生】合唱:「10才のありがとう」

後半のトップバッターは4年生。

前半以上に力強い歌声に圧倒されました。

 

【4年生】合奏:「アンダー・ザ・シー」

ディズニー・アニメ「リトル・マーメイド」の曲です。

曲中にそれぞれのソロパートがあって緊張しながらも、しっかり演奏できていました。

 

【5年生】合唱:「未来のつくり方」

37人で1学級と、全学年で最も人数が少ない5年生ですが、その歌声は決して他学年に引けを取らない素晴らしいものでした。

5年生の合唱の美しさには感動しました

【5年生】合奏:「行くぜ! 怪盗少女」

明るくノリの良いポップスを、力強くアップテンポで演奏してくれました。

 

【6年生】合唱:「HEIWAの鐘」

大トリは勿論6年生。

6年生だけあってかなり難易度の高い曲に挑戦してくれ、心に響く歌声を披露してくれました。

【6年生】合奏:「夜に駆ける」

タイトル通り「駆け抜けるような疾走感」のあるリズムで、かなり難しいと思うのですが、見事に「努力の証」を示してくれました。

そして、会場からは「アンコール」・・・

 

音楽こそ、生で味わってこその、その瞬間に消えてゆく芸術です。

今回、保護者の皆様には「動画配信」という形でしかご視聴いただけませんでした。

それでは伝わらないことは十分承知していますし、特に6年生の保護者の皆様方には「小学校最後の音楽会」をどれほど楽しみにしてくださっていたか、痛いほどわかるつもりです。

それでも、「子どもたちや皆様の健康・安全」を最優先し、このような形を取らせていただきました。

納得は行かないながらも、当日のご参観を断念していただいた皆様に心よりお詫びと感謝を申し上げます。

 

来年こそは・・・