宮原教育の窓

有田市立宮原小学校(和歌山県)の公式ブログです。

7/18(木) 水害慰霊祭

2019年07月18日 | ブログ

7/18(木)。

今日は66年前の『7・18水害』で亡くなられた方々の慰霊祭を行いました。

子どもたちが手に手に花を携えて登校してきます。 

 亡くなられた方々の御霊前にお供えするためです。

 

有田川上流で連日降り続いた豪雨が一気に押し寄せて堤防が決壊し、洪水はたちまち宮原地区を飲み込みました。

宮原地区で129名の尊い命が失われました。

その中には20名の宮原小学校の児童も含まれていました。

毎年のことですが、本校の『水害慰霊祭』には保護者・地域の方々や関係機関の方々が大勢参列してくださいます。

今年も80名余りの方が、朝からご来校くださいました。

前日には地域の方々が「慰霊祭のために・・・」とお花をもってきてくださいました。

地域のお花屋さんからも、「使ってください」とお心遣いいただきました。

皆様のお気持ちが本当にありがたく、嬉しく思います。

 

いよいよ慰霊祭が始まります。  「黙祷」

 全員目を閉じて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

続いて「献花」 各自が持ってきたお花を祭壇に供えます。

児童に続いて地域や関係機関の方々にも、お花を供えていただきました。

毎年、『7・18水害』の被害に遭われた方から、体験談をお話しいただいています。

今年は元宮原小学校の校長先生にお願いしました。

水害のあった時、校長先生は小学校4年生で、同級生が3人も亡くなられたそうです。

校長先生の自宅にも水が押し寄せ、あっという間に台所用品がプカプカと漂い始め、慌てて2階に避難。

それでも更に水位が増していき屋根の上に逃げたところ、すぐ隣のお家が洪水に流されていくのを目の当たりにして、寒さと恐ろしさに震えていたそうです。

夕方になり、「何とか命は助かった」と思えるまで、朝から何も食べていない空腹にも気が付かなかったとおっしゃっていました。

先生の体験談からは水害の恐ろしさと、大切な友達を失った言いようのない悲しみがひしひしと伝わってきました。

その後、6年生の2名がこれまでの水害慰霊祭や防災教育で感じたこと・学んだことを作文にして発表してくれました。

最後に、本校の防災アドバイザーを務めてくださっている先生から、ご講評をいただきました。

先生は「犠牲となる方が多いか少ないかは、『付近に実際に避難行動を取る人がいるかどうか』に大きく左右される。だから、宮原小学校の子どもたちは周囲の人を助けられる存在となれる。」とおっしゃってくださいました。

 

慰霊祭が終わったら、6年生が参列してくださった方々をお見送りします。

「お忙しい中、本当にありがとうございました!!」

 

皆さんを送り出したら、最後は会場の後片付け。

慰霊祭前日の会場準備は5年生が、後片付けは6年生が担当してくれました。

本当に頼りになる高学年の子どもたちです。

5・6年生の皆さん、苦労様でした。 どうもありがとう!!

 

7/18。

宮原小学校はこの日を忘れません。

これから先、何十年の時が流れ、実際に水害を体験した人がいなくなっても、この辛く悲しいできごとを後世に語り継ぎ、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし続けていきます。

そして、この経験を決して無駄にしないよう、防災意識を高め、大いなる自然の力が様々な災いをもたらしたとしても、一人一人が自分の命を守り抜けるよう、防災教育に真剣に取り組みます。

二学期にも、避難訓練や防災学習を計画しています。

地域の方々も是非、一緒にご参加ください。

一人の犠牲者も出さない、“宮原の奇跡”を目指して・・・。 


7/12(金) 収穫祭(カレーパーティー)【5年】

2019年07月15日 | ブログ

 7/12(金)、前日までの雨で実施が危ぶまれていましたが、予定通り『収穫祭(カレーパーティー)』を開催することができました。

今年も宮原青少年育成会を中心として、社会福祉協議会や「パワフルおいやんクラブ」を始め、公民館やにこにこ会、保護者ボランティアの方々など、たくさんのご協力をいただきました。

 校庭の「防災かまど」の前には炊飯隊が集合。

 

青少年育成会の会長さんが炊き方を説明してくれています。

 

 早速、チームに分かれて活動開始。 

先ずは燃料となる薪を準備します。

こちらは種火となる古新聞を用意して・・・ 

ぞうきんを絞るようにねじって薪のような形にして……

 

かまどの下にセットして着火!!

 その上に燃えやすい小枝を乗せて火がついたら、団扇で新鮮な空気を送り込みます。

 

 上手く火が着いたらかまどの上に土鍋や飯ごうをセット。

 けっこうな火の勢いに思わず撤退!!

 何となくいい感じに炊けてる様子?!

 炊きあがりをチェック。 ふたを開けてみると……『おお~っ!!』

 芯まで炊けてるか試食してみよう!!  ・・・出来具合は・・・「バッチリ!!」

一方、家庭科室では調理隊が総動員で奮闘中!! 

 こちらはじゃがいもの皮剥き。芽の部分は毒素があるからしっかり取りましょう!!

 皮を剥き終えたら、適当なサイズにカットします。

 材料を鍋に入れて、炊き始めます。 おっと、タマネギに目をやられたかな?

 鍋をかき混ぜる姿がなかなか様になってるね!!

 こっちはポテトサラダ作り。茹で上がったじゃがいもをつぶしていきます。

 いよいよカレーも完成間近。美味しそうな匂いが家庭科室に充満してます。

 お待たせしました!! みなさん、カレーはそろってますか?

それでは、手を合わせて『いただきます!!』

 「パワフルおいやんクラブ」の皆さんのおかげで、おいしいじゃがいもがいただけます。

地域の方々と食べながらお話しできる、貴重な機会です。 

 できたてのカレーライス、みんなで食べるとおしいね。

 しっかり食べてね。まだまだ「お代わり」できるよ!!

こちらのテープルでは、子どもたちにマジックを披露してくれました!!

すっかり打ち解けて、楽しそうに会話も弾んでる様子。 この後、『あっち向いてホイ』対決が始まりました。 

 

 有田市教育委員会からは、コミュニティスクール推進委員の先生も来てくださり、一緒にカレーを食べていただきました。

 育成会長さんもしっかりお代わりしてくれました。 美味しく召し上がっていただけて嬉しいね!! 

釜を抱えて『お焦げ』まで食べてくれている姿も!! 

 

みんなでワイワイと食べるのってホントに楽しいね。

社会情勢や家族形態の変化により、『孤食』(一人で違う時間に食べる)や『個食』(それぞれ違うメニューを食べる)が増えています。

そんな中、みんなで協力して作ったメニューを、みんなで集まって、楽しく会話しながら食事する『カレーパーティー』は、とても意義のあるイベントだと思います。

昔から「同じ釜のメシを食った仲」という言葉があるように、人間関係の基盤づくりってこういうところにあるのかもしれません。

是非、ご家庭でも家族団欒の食事の時間を大切にしてくださいね。

 

今回も、たくさんの方々のご協力に、心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

手作りカレー&ポテトサラダ、お店では買えない美味しさでした!!

ごちそうさまでした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


7/2(火) じゃがいもが穫れました!!【5年】

2019年07月10日 | ブログ

 宮原小学校グラウンド南端のプール脇には『ふれあい農場~えいようまんたん畑~』があります。

『パワフルおいやんクラブ』の皆さんにお手伝いいただきながら、毎年5年生がじゃがいもや大根を栽培します。

収穫したじゃがいもや大根を使って、一学期は『カレーパーティー』、二学期は『おでんパーティー』を開催して、地域や保育園児との交流を図っています。

7/2(火)、今年もじゃがいも掘りをしました。

昨年度の反省から、今年は3月の末(4年生の終わり)に種芋を植えました。

今年は雨が多くて、収穫できるかどうか微妙でしたが、前日に何とか雨は上がってくれました。

 5年生が畑の前に集合。早くから来てくれていたおいやんクラブの皆さん、お待たせしました。

作業に入る前に、注意点や段取りを説明してくれました。

早速、自分が植えた苗の所へ行って収穫開始!!

ちゃんと育ってるかなぁ・・・?

結構たくさんできてる!!

こっちも掘ってみて~っ!!

中には結構大きく育ってるのもありました!!

この辺は蟻に食い荒らされててショック!!

こっちは大丈夫かなぁ・・・?

みんなせっせと掘っています。

なかなかの大物をゲット!!

いい感じのじゃかいもができてたよ!!

うわっ、これは大きい!!

こんなにたくさん穫れたよ!!

掘り出したじゃがいもを手に、みんな笑顔です。

穫れたじゃがいもは重ならないように並べて置いてね。

「どれぐらいできた?」

今年は雨の日が多かったのと、蟻にやられたのもあって、「去年よりはちょっと少ないかなぁ・・・?」

今回穫れたじゃがいもを使って、7/12(金)に『カレーパーティー』をします。

宮原青少年育成会やボランティアの方々に来ていただき、防災用かまどでお米を炊いて、調理室ではカレーを作ります。

美味しいカレーライスが食べられるのを今から楽しみにしてます!!

♪ あさって てんきに な~れ ♬


6/28(金) 駅前ボランティア&共育ミニ集会

2019年07月03日 | ブログ

ある日の昼休憩、児童会役員5名が『お願いしたいことがあります』と校長室に来てくれました。

 

児童会の「お願い」は『今年も駅前ボランティア活動をさせてください!』というもの。

「ここ数年続けてきているから……」という思いもあったのでしょうが、児童会役員のとても前向きな提案を素直に嬉しく思いました。

児童会役員には以下の点を約束して、実施に向けて準備を始めました。

  ①あくまで自主的・主体的な参加態勢で

  ②授業に支障がない時間帯に

  ③「自分たちの地域のために、自分たちにできることをする」という目的意識をもって

 

地域の方にも協力をお願いしての活動となると、頼るべきは『学校運営協議会』です。

早速、議題に取り上げてもらって、実施に向けて協議していただきました。

有田市コミュニティ・スクール推進委員・推進員の先生方が、学校運営協議会にはいつも来てくださり、指導・助言をいただいています。

今回も、児童たちのボランティア活動の後、地域の方々の声を聞かせていただく機会として『共育ミニ集会』を開催することになりました。

 

さて、6/28(金)7:30、前日までの雨も上がり、いよいよ活動開始です。

最初に児童会代表の挨拶です。実に堂々とした立派な挨拶に地域の方々からも拍手が!!

朝からたくさんの地域の方々が駅前に集まってくれました。

有田警察署の方々も参加してくださり、駐輪場の施錠点検を指揮してくれました。

施錠されていない自転車には注意を呼びかけるラベルを付けていきます。

こちらは駅前の草引き隊。

地域の方と一緒に作業。こういう経験が大切です。

みんなで力を合わせると、みるみるスッキリ、きれいになっていきます。

こちらはフェンスに絡みついた草取り。

しっかり絡みついた草を取るのはなかなか根気のいる作業です。

学校運営協議会の会長さんと委員さんも草を相手に奮闘中!! (でも、何だか楽しそう…)

見てる間に刈り取られた草で袋が一杯になっていきます。

ハワイからの体験入学生(4年生)も朝から参加してくれました!!

刈り取られた草をどんどん袋に詰めて、きれいに後片付け。

草を一杯詰め込んだ袋は結構な重さに…。

わずか30分の作業でしたが、これだけの草をとることができました。みんなの努力の結晶です。

最後に児童会代表からお礼の挨拶です。「皆さん、お疲れ様でした。」

その頃、学校では……

高学年の駅前ボランティアと並行して、低学年は学校内の草引きを頑張ってくれました!!

早朝から協力してくれた皆さん、どうもありがとう!!

 

ボランティア活動に引き続き、駅前では『共育ミニ集会』が開催されました。

最初のご挨拶は学校運営協議会副会長さんにお願いしました。

ミニ集会全体の進行も学校運営協議員の方が担当してくれました。

グループに分かれて、お茶を飲みながらの“コンテナ会議”です。

「地域では宮原小学校の子どもたちの様子はどうですか?」

有田警察の方も参加して、ざっくばらんにお話しいただきました。

「今の子どもたちは、放課後何してる? みんなと遊んでる?」

中学校の校長先生も参加してくれました。

早朝より有田市コミュニティ・スクール推進委員・推進員の先生方も来てくださいました。

ほんの短い時間でしたが、地域の方々の声を直接聞かせていただく貴重な機会となりました。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

さて、今回の『駅前ボランティア』を企画してくれた、宮原小学校が誇る児童会役員の面々です。

校長室で活動を終えての感想を聞かせてもらいました。

  「地域の方々と一緒に活動できて良かった」

  「緊張してカチカチになったけど、地域の方とコミュニケーションがとれた」

  「せっかく顔見知りになったんだから、これからも挨拶したり声を掛け合えるようにしたい。」

前年度から続いている活動であっても、自分たちから発信して、“地域の方々の協力”を実感じながら行った今回の『駅前ボランティア』は、これまでとはひと味違った充実感が味わえたのではないでしょうか?

たくさんの児童に、とても有意義な学びの場と活躍のチャンスを作ってくれた児童会の5名に感謝しています。

 

様々な地域との関わりを通して、本校児童が地域の方々への感謝の気持ちや地域に対する愛情を育み、将来は進んで地域を支える力となってくれることを期待しています。