帯裏側
本書冒頭には、当時NHK大阪放送局記者だった著者が書いた、2018年2月8日の森友事件の放送原稿と、デスクが直して放送されたのが載せられている。
大きな相違点は、「安倍総理大臣の妻昭恵氏がこの小学校の名誉校長に就任しており市議らが背景に何かあったのではないかと疑っている」という文言がすっぽりと無くなっている点にある。
この事件を深く取材した著者ならではの内容で興味深い。
これを読むと、官僚や権力者におもねった報道が行われているのが嘆かわしい。
因みに相澤氏は森友事件の真相を解明するために、2018年8月でNHKを退職して、その後大阪日日新聞に就職した(299頁)。