中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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この「奇妙な本」が売れた頃

2011-04-30 | 本の紹介

この「奇妙な本」が売れた頃

おかしな本が、売れることがある。ぱらぱらめくるとメモ?落書き?、日記の類だろうが、蛾までスクラップかい?、全ページこのようなもの。本のタイトル「ミスタービーンの秘密の日記」、そうミスタービーンことローワン・アトキンソンの本である。当時、わたしもそのしぐさと憎めない表情、なによりもその想像を超えた行為に笑い転げたものである。何故、唐突に・・・と思うかもしれませんが、テレビを何気なく見ていたらローワン・アトキンソン(ミスタービーン)さんが神妙な顔で・・・あの英国王室の・・・見たのである。驚いたのは、わたしの頭に(唐突に)浮かんだのがこの本・・・このことに驚いたのである。これがまことに支離滅裂、記憶の断片というものが実在することに、驚いたのである。レコードの電子化作業をしながらのあれこれで・・・このようなことをしているからか、時間が後戻りする。こんな本、買う奴なんていないなと思いつつ、買ったことを思い出したのである。

    

 


「菅降ろし」に苦言=五百旗頭議長

2011-04-30 | 政治・経済を考える

「菅降ろし」に苦言=五百旗頭議長 

テレビ東京(BS7)週間新書に、五百旗頭真さん(復興構想会議議長)がゲスト出演し、震災対応を理由とした「菅降ろし」の動きが民主党内で出ていることについて、「新しい日本を造るために犠牲者の分まで頑張る。そういう盛り上がりが政争を超えてほしい」と述べ、苦言を呈した。(jijicom)

「週間ニュース新書」は、わたしの好きな番組の一つです。今回のゲスト、五百旗頭真さんの気持ちと決意がよく伝わってきました。田勢康弘さんの情感豊かな語り口と五百旗頭真さんの意識の高さに、わたしたちの心のあるべき方向性を再確認しました。これほどの傷跡を癒すのは難しい、単なる復興ではない、夢や希望を日本全体で分かち合える「復興」にしなければいけない。「復興構想会議」、ここには梅原猛さんや安藤忠雄さんなどがメンバーに入っている、やたら会議が多い時間がかかると揶揄する人もいるが、わたしは期待しています。

    


「官邸を去るべきだ」「菅災だ」などと辛辣な批判

2011-04-28 | 政治・経済を考える

「菅災だ」「官邸去れ」=野党が辛辣批判

2011年度第1次補正予算案に関する28日の衆参両院の本会議では、野党議員から菅直人首相に対し「官邸を去るべきだ」「菅災だ」などと、辛辣な批判が相次いだ。自民党の塚田一郎参院議員は、首相が21日に東日本大震災の被災地の福島県を視察した際、一部の被災者に声を掛けず避難所を去ろうとして「もう帰るのか」と非難されたことに触れ、「心の通っていない対応を象徴している。あなたが立ち去るべきは避難所ではなく首相官邸だ」と退陣を求めた。みんなの党の小熊慎司参院議員も「統一地方選での民主党の凋落ぶりは、菅内閣の震災・原発対応への国民の批判的評価の表れだ。補正予算成立後、首相として最大の貢献となる辞任の決断を期待したい」と迫った。公明党の斉藤鉄夫衆院議員も「今回の天災への対応は、初動の誤りと対応の遅さで人災へと広がった。誤った政治主導が招いた政治災害であり、菅首相による『菅災』と言わざるを得ない」と痛烈に批判した。首相はこうした批判に直接反論しなかったが、震災対応について「身を引き締めて政策遂行にまい進したい」などと強調した。(jijicom)

国会は真摯な論議をする場であり、それなりの節度があるものと思うが・・・これでは「難癖」「いじめ」の類ではないか。これほどの「災害」、滅多にあるものではない、せめて心を一つにして対応することが肝要だと思うのですが。少なくとも、国民に見せる姿ではない。一部の被災者に声を掛けず避難所を去ろうとして「もう帰るのか」と非難された菅首相、わたしの目にも確かに「異様な光景」に映りました、一瞬、哀しいまでに「疲労困憊の指揮官」をそこに垣間見たのも事実です。批判すべき姿ではなかった、指揮官の戸惑い、このような場合、誰もがどうしていいかわからなくなる、通常有り得べき「戸惑い」ほかならない姿です。決して批判される場面ではないと、わたしは思います。

瓦礫の先に「災害復興」が見えてくる・・・企業だけでない、政治家や官僚の「邪心」が芽生えたとしても不思議はない・・・「公共工事」に絡む「利権」、政官業のトライアングルが動き出したとしても。自民党周辺や小沢あたりが焦るには、それなりの訳がある・・・のかもしれない。

     


桂枝雀「七度狐・崇徳院」をレコードで聴く

2011-04-28 | 文化を考える

桂枝雀「七度狐・崇徳院」をレコードで聴く

わたしのアトリエは、現在乱雑です。毎年1月から2月にかけて整理整頓するのですが、今年は3月から4月にずれ込んでしまい、現在も続いている。制作時期の切れ目を当て込んでの作業ですから、もともと気紛れにまかせている。昨日は、桂枝雀「七度狐・崇徳院」をレコードで聴きながらの作業に、CDよりレコードが多いこともあり、アナログからデジタルに変換しながらの作業に、これもなかなか楽しい。絵と本は本業に近い、サッカーと落語などは趣味、好奇心の集積所です、わたしのアトリエは。まとまりのない人生、そのものです。それにしても、深夜に続く作業に・・・時間がかかる。

 

    


どうやら「自主的な節電」で今年の夏を乗り切れそうである

2011-04-26 | 政治・経済を考える

節電「25%以上」が8割=企業自主計画の1次集計-経団連

日本経団連は26日、夏場に予想される首都圏の電力不足を防ぐための自主行動計画について、会員企業や業界団体の取り組みの1次集計結果を公表した。それによると、東京電力管内で385の企業グループ・業界団体が20日までに計画を提出。節電幅は、政府が大企業などの目標として示した「25%」と「25%超」が合わせて8割を超えた。具体的な節電事例を見ると、照明の消灯やエアコンの停止などのほか、工場では「生産の週末や早朝、夜間へのシフト」「輪番操業」「(西日本の)他企業への生産委託」が目立った。一方、就業形態については「『ノー残業デー』の設定」「営業部門の直行直帰」「『クールビズ』の強化」といった回答が寄せられた。(jijicom)

日本は危機的状況に冷静に対応する、ここでもそれが実証された。誰もが難しいと思われた「企業の節電」、どうやら「自主的な節電」で今年の夏を乗り切れそうである。後は、各家庭での「節電努力」ですが、これも「大丈夫」と思われる。該当しない地域を含めて、日本中が試されているのかもしれない、この国の知恵と忍耐を結集してこの危機を乗り越えたいものです。

 

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「原発賠償機構(仮称))」の意図?(中日新聞・こちら特報部)

2011-04-26 | 政治・経済を考える

「原発賠償機構(仮称))」の意図?(中日新聞・こちら特報部)

昨今、インターネットで情報を得る人が増えている。わたしは、新聞という情報媒介を大切にしている一人かもしれない、「中日新聞・こちら特報部」などはいつも丁寧に読んでいる。詳細な内容は、このような取材による裏付けがないと書けない。「原発賠償機構(仮称))」の役割を図式化すると、その意図が明瞭に見えてくる。そうかこのようなシステムで数年掛けて賠償していくのかと、妙な納得ができる一面、経済産業省(+東電)の意図も垣間見えてくる。「日航方式」のような破綻処理のほうが「国民の了解」を得やすいのではないか、未来のエネルギー政策を考慮するなら、「発電事業と送電事業を分離」し新規参入(再生可能なエネルギー)を容易にする、そのような一歩踏み込んだ処理ができる好機ではないか。

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NHKラジオ深夜便「五木寛之の”歌の旅びと”」を聴く

2011-04-24 | 文化を考える

NHKラジオ深夜便「五木寛之の”歌の旅びと”」を聴く

絵を描く時間帯は、どうしても深夜になる。アトリエに深夜、独り居ると、寂しい。ラジオ深夜便は、適度に心地よい、午前4時~五木寛之さんの「歌の旅びと」を聴く。五木寛之さんの「わが人生の歌語り」をこのラジオ深夜便で聴いていたせいか、馴染みやすい。なにより聞き上手な須磨佳津江さん(アナウンサー)のソフトな声がいい、五木寛之さんの情感ある語り口と、よく合います。エスプリの効いた会話と、落ち着いた雰囲気が、アトリエの冷気をそれとなく癒してくれます。歴史ある京都の街、そこに住む人の心にのこる歌、最初に取り上げた歌は「竹田の子守唄」、五木寛之さんらしい秘められた悲哀に、この人の女性感が、垣間見られます。新しい企画に期待したい。

    

 


本屋で見かけたちょっといい雑誌「Spectator」

2011-04-22 | 文化を考える

本屋で見かけたちょっといい雑誌「Spectator」

わたしは、暇があればよく本屋に立ち寄る。金沢の本屋(古書店も含めて)も少なくなった、駅のそばに最近できた本屋で見かけた、ちょっといい雑誌「Spectator」。この本の感触が「ひと昔70年代」の空気感に満ちているので、ついつい購入した。台湾の街を自転車で縦断する、色褪せたような雑然とした「編集スタイル」がいい、活字が小ぶりで少し気になるものの、サーと読んでしまった。わたしの「ロードレーサー」、しばらく乗っていない、これは眺めるものではない。

    

 


情報誌「ぴあ」の首都圏版(隔週刊)が休刊

2011-04-22 | 文化を考える

ぴあ株式会社(東京)は21日、エンターテインメント情報誌「ぴあ」の首都圏版(隔週刊)を7月21日発売号で休刊することを決めた。映画やコンサートなどの興行スケジュール情報は、これまで通りインターネットで提供する。「ぴあ」は1972年、当時学生だった矢内廣社長らが創刊。80年代後半に53万部まで部数を伸ばしたが、エンターテインメント情報がインターネット上で無料で調べられるようになり、最近では6万部まで落ち込んでいたという。中部版は昨年6月、関西版も同10月に休刊した。同社によると、売り上げの約9割はチケット販売事業で、「ぴあフィルムフェスティバル」などの事業は今後も続ける。今秋には新しいエンターテインメント誌を立ち上げるという。(asahicom/石飛徳樹)

インターネット・携帯端末の進化で、情報伝達も大きく変化しています。70~80年代、わたしはこの情報誌「ぴあ」をよく利用していましたから、ひとつの時代の節目を感じています。ちょっと時間(暇)があれば、「なにかしていないかな~」などと、「ぴあ」をぱらぱらページをめくっていたものです。喫茶店から美術館へ、あるいは劇場や映画館へと道案内人のような役割をしてくれました。感慨深い、一種独特な文化の香りが、この情報誌「ぴあ」にはありました。

    

 


孫正義さんの提言 わたしは理に適った「さわやかな提言」だと思います

2011-04-20 | 科学・環境を考える

孫正義さんの提言 わたしは理に適った「さわやかな提言」だと思います

ソフトバンクの孫正義社長は20日、「自然エネルギー財団」を数カ月以内に発足させると表明した。原子力発電所への依存から脱し、太陽光発電などを促進するエネルギー政策を提言する。財団運営のため、孫社長個人が少なくとも10億円を出すという。20日、東日本大震災からの復興計画を検討する民主党議員の会合で表明した。世界の科学者100人を日本に招き、原発に代わる自然エネルギーの研究や政策提言をするという。孫社長は被災者支援のため、個人で100億円を寄付することも決めている。(asahicom)

経済界からのこういった提言は珍しい、わたしは理に適った「さわやかな提言」だと思います。寄付金の額の大きさが話題になりますが、「世界の科学者100人を日本に招き、原発に代わる自然エネルギーの研究」など、日本(政府・省庁)が率先してやるべきことを、孫正義さんがすんなりと言っている、誰もが思っていることをすんなりと言えることがすばらしい。このような人の意思を目に見える形にすることが、政治ほんらいの仕事であり、それとなく支持するのがわたしたち国民の民意でないか。わたしは、「常識に近い発想」に同意したい、そう思います。