走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

評価について

2019年10月30日 | 仕事
ブログ内で頻回に仕事の評価の事を書きますが、一度もその評価が何なのか書いた事がないので少しばかり。

私は大きな保険機構団体に所属し、クレディテーションの鍵でもあるので、管理職以上の職員を評価するソフトウエアがあります。それを利用して年度計画を立て、中間評価をし、年度末評価をします。そして直属の上司がそこに書かれている事に関し達成度などを評価し、それもまた私のファイルに記入され、その成果で次年度の給与が決まる、となるのです。

管理職以上の者は誰しも自主性と主体性があり、与えられる仕事をこなす事より、自分で仕事をみつけることができる人間と言うのが当たり前の事ととして期待されています。なのでこのソフトウエアもガッチガチのものではなく創造性豊かな計画を立てる事ができます。

以前にも少し書きましたが、突拍子のない自分がやりたい事を計画すれば良いという物ではありません。保険機構には目指している目標が掲げてあり、その傘下に当てはまるように計画を立てるわけです。そしてリーダーシップの能力に関してはLEADSと言うカナダで開発されたリーダーシップのカテゴリーから選ぶようになっています。

今の職に就いてはじめてのボスとの面接の時に計画を随分書き直されました。要領が掴めなかったからです。しかしそれも一回だけ。以降はコツがわかりすんなり行くようになりました。しかしそのコツが掴めない同僚は多く、つい最近NP部門ではNP用のガイドラインを作成し、勉強会まで開きました。私は行きませんでしたが行った同僚はようやくわかってきたと言っていました。残念な事にこれが上手くできないがために何年も昇給できなかったNPもいたとか。

おっと横道に逸れてしまった。評価の形は色々。職場にあったものを使う、もしくは作るのが一番です。そしてもう一度。期待されているのは開発能力とリーダーシップ。この繰り返しが組織を動かすリーダーを育んでいくのではないでしょうか?



ローマ時代の建築技術は現在のそれの基礎になっています。ローマ帝国崩壊後、この街にやってきた人はローマの遺産を利用して(壁の一面を利用する)次々と建築物を建てて行きました。しかし基礎がなっていないので時を経て倒れそうな建物ばかりです。この街には外から追加されたフレームでようやく立っている建築物が多く見られます。この写真の真ん中の建物は外側から押し潰されて侵入禁止となっています。人間も建物も独立した力で立てることを保って行きたいものです。

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