goo blog サービス終了のお知らせ 

ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

ネットが憎くて仕方のない毎日新聞社さん

2010年04月25日 | 偏向マスコミ
愛知5人殺傷:長男、対人関係苦手なまま大人に(毎日新聞)敢えて全文掲載

 愛知県豊川市の一家5人殺傷事件で、殺害された岩瀬一美さん(58)の長男、高之容疑者(30)=殺人容疑などで逮捕=は十数年間引きこもりの状態にあった。「インターネットの契約を解約されて腹が立った」。県警の調べにこう供述した高之容疑者にとって、ネットとは何だったのか。【山口知、沢田勇、高木香奈、秋山信一、中村かさね】
 小学生の時から一度も感情を顔に出したことのない客がテレビを見て笑っている。昨年の暮れ。理髪店の店主は内心驚きながら、いつも通り高之容疑者の髪を刈っていった。
 年2~3回来ては無言で椅子に座る。終わると黙って帰り、後から母親が代金を払いに来る。長年続いたこの流儀が1~2年前から変わり始め、自分で代金を払うようにもなっていた。「社会に適応できるようになったかな」。だが惨劇はその数カ月後に起きた。
 高之容疑者が92年から通った同市の中学校。当時の教師や同級生の高之容疑者に対する印象は薄い。自分の意見を言えず感情を表さない。勉強も運動も得意でない。3年時の同級生の女性(30)は、高之容疑者が同級生から教室でからかわれた時を覚えている。言い返せない悔しさからか、声を出さずに泣いていた。
 3年時に創部と同時に入ったのはコンピューター部。元部員によると、当時はインターネットの普及前で、大半は単に他に入りたい部がない部員だった。部としての活動はなく、約40人が放課後の週3回、パソコンに各自でプログラムを打ち込んでゲームを作ったり、文章を書いていた。
 元部員の男性(30)の記憶には、パソコンに向かって黙々と手を動かす高之容疑者の姿がある。「何かに没頭しやすいタイプだった」と振り返る。
 親族によると、高之容疑者が自宅にこもり始めたのは96年ごろだ。進学せずに製菓会社に勤めたが、対人関係が苦手で1年で辞めた。直後に自宅を訪ねた伯父が手を握って忠告した。「まじめに働かないとだめだぞ」。高之容疑者は目を伏せて「うん」とだけ答えた。だが数年後、伯父に一美さんは「今はゲームをずっとやってるよ」と困った顔で明かした。時期は00年前後。ネットは全盛時代に入ろうとしていた。
 一家は高之容疑者について事件直前まで公的機関に相談しなかった。その理由として親族は、ネットでゲームなどに一日中没頭しているだけで、暴れるなどの事態は最近までなかったと証言。また一家は約30年前から現在の家に住んでいるが、近所付き合いは浅く、交流のある親族も少ないため、相談機関を紹介してくれる人間がいなかったとみられる。
 状況が変わったのは数年前、高之容疑者がネットショッピングに熱中してからだ。弟(24)は周囲に「商品が部屋にあふれ、開封されない段ボールもあった」と話したという。「自分が注意すると怒るんだ」。一美さんは親族に嘆いた。だが一美さんの給料を管理するようにもなった高之容疑者は、ネットオークションなどで数百万円の借金を作る。一家は今年3月ごろから消費相談中心の県の機関などを訪れ、助言に従ってある決断をする。「ネットの回線を止めてしまおう」
 江口昇勇(のりお)・日本福祉大教授(臨床心理学)は「対人関係を作るのが困難で引きこもった人には、ネットの世界は親子や兄弟関係よりリアリティーがあり、自分がこの世に生きる場となっている」と指摘する。「ネットを止めることは、彼の理解を超える行為だった」
 17日未明、高之容疑者は自室を飛び出した。「ネットを解約したのは誰だ」。県警によると、叫びながら入った部屋には1歳8カ月のめいの金丸友美ちゃんが寝ていた。台所から持ち出した包丁を振り上げた。致命傷となった傷は、小さな背から胸へ貫通していた。



 毎日新聞のネットへの「恨み」は相当なものだという。ただでさえ、今や広告料において新聞を遥かに凌駕するネットなのだから、この貧弱新聞社の対抗意識、というか恨みは尋常ではない。


 たとえば、以前毎日新聞が「変態記事」垂れ流し問題があったとき、ネットユーザーは「毎日新聞のクライアント」を探しだし「電凸」を行い、200社以上に抗議の電話を入れた結果、「毎日のウェブの広告は、ほぼ全滅した」(ジャーナリスト、佐々木俊尚氏)のである。

 しかも、この「広告全滅」の期間は2~3か月続いたというのだから、毎日としても相当なダメージだったはずだ。

 佐々木は言う。

 「(広告全滅により)ウェブだけではなくて、本体の紙の方にも影響が出ました。ウェブの広告では、「被害額は年間で数億」というレベルですが、「毎日への広告は止めてもいいんだ」という傾向が広がってしまったのが大きい。すでにナショナルクライアントからすると、「もう出したくない」という思いが強くありました。朝日などと比べて、広告効果も見込めない。そういう状況で、WaiWai事件は「これ幸い」ということで、出稿をやめる格好の口実になった面があります。」


 さらに、毎日新聞社にはネット憎しの空気がベテランから若手まで蔓延していると佐々木は指摘する。

 「不思議なのは、ネットをよくわかっていない50代の記者が「ネットはけしからん」というのならともかく、20~30代の若手記者までネットの悪口を言っていることです。WaiWai事件以降、様々な地域面のコラムでネットの悪口が書かれるようになって、明らかに社内に「空気」ができているのだと思います。どう見ても、明らかに若い記者が書いている。毎日新聞は「ネット憎し」の空気で埋まってしまっている。」
(佐々木氏へのインタビューはここを参照)

 なるほど、それなら今回の記事を「これ幸い」とばかりに、今まで溜まっていたネットへの「恨み」発散に利用したと考えても、あながち否定はできないだろう。

 少なくとも、(これは毎日に限った話ではないが)マスコミ全体がネットへの敵対意識、悪い言い方をすれば「嫌な印象」を抱いてることだけは間違いないはずだ。それならば、こういう「ネット悪者論」を扇動的に書きたてるのも理解できる。



 とまぁ、毎日新聞のネット憎しの話はこれぐらいにして、この記事の検討に移ろう。


 この記事ではネットが全ての引き金になったように書かれているが、私はこの記事が「さらっと」書き流していた以下の部分に注目した。


 「一家は約30年前から現在の家に住んでいるが、近所付き合いは浅く、交流のある親族も少ないため、相談機関を紹介してくれる人間がいなかったとみられる。」


 これこそ、事件の大本にある原因ではないのか?

 つまり、この一家全体が社会とのコミュニケーション形成の力(?)に欠けていて、だからこそそんな家庭で育った容疑者もこういう大人になってしまった、と。

 ネットはそういう家庭環境の空洞化(?)みたいなものに拍車をかけた可能性は否定できないとしても、根本原因それ自体ではないだろう。

 なのにどうしたらこういう扇動的な記事が書けるのか分からない。

 あっ、ネット憎しが先行してるからって最初に書いたか(笑)。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。