映画・マジック・イン・ムーンライト

 

原題　Magic In The Moon Light
2014年　アメリカ、イギリス

 

 

ウディ・アレン作品では「ミッドナイト・イン・パリ」のような作品が好きです
本作もその流れですよね

 

1928年、この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと確信するイギリス人マジシャン・スタンリー（コリン・ファース）、口を開けば毒舌ばかりの皮肉屋が、ある大富豪が入れあげているアメリカ人占い師・ソフィ（エマ・ストーン）の真偽のほどを確かめてほしいと幼馴染のハワード（サイモン・マクバーニー）に頼まれ、打倒ペテン師に燃えコート・ダジュールに乗り込みます
そこで対面したソフィは若く美しく誰からも愛されるチャーミングな女性でした
しかも、トリックは全く見破ることも出来ない上に、驚異的なスピリチュアルパワーを次々と披露され、ついには敗北宣言をすることに
スタンリーは人生観を根底からひっくり返されただけでなく、不覚にもソフィに恋愛感情を持ってしまうのでした
天才マジシャンと天真爛漫な占い師の腹の探り合いと恋の駆け引きの行方は？

 

人生は白日の下では観客に見せることの出来ないマジックと同じ
月光の下で見えないことにして人生にイリュージョンを見い出すのが人間なのです

 

 

ひねりの効いた絶妙な会話が実に楽しい
冒頭の台詞が最後にもう一度…
小気味よい映画でした

ロケ地となった南仏の美しい景観と、女性たちが纏う1920年代のクラシックな衣裳からも目が離せません！