2012年 日本
原作が発表されたのは1990年
22年も経っているので細かい設定は変更されていますが原作の基本
どこかが欠損しており何かを求め続ける男たちをクールな視点で追いかけるスピード感はきちんと表現されていたと思います
学生時代からの友人・北川(浅野忠信)に誘われ、20数年ぶりに故郷・大阪にやってきた幸田(妻夫木聡)
銀行担当のエンジニア・野田(桐谷健太)
元エレベター技師・斉藤(西田敏行)
元北朝鮮のスパイ・モモ(チャンミン)
北川の弟・春樹(溝端淳平)
メガバンクの地下に眠る金塊強奪を企む男たちの大胆不敵な“賭け”
彼らは皆、孤独で自分勝手、野田や春樹などいつ裏切るかわからない
そんな中で生まれた幸田とモモの強い精神的な繋がり
金塊を強奪後は舞鶴から漁船に乗って逃げる段取りになっていたが
計画途中で
ギャンブル依存症の春樹はミナミの裏賭博場を仕切るキング(青木崇高)に
モモは執拗に彼を追い続ける北の人間に殺されてしまう
斉藤は過去を清算するかのように自分の仕事を終えた後自殺
ハリウッドにはないハッピーに終わらない映画
その中に男たちの美学や哀愁を描いています
原作では
幸田はとりあえず舞鶴からの船には乗っているのですが、映画ではそこまで辿り着けなかったようです
なんという悲哀…
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