2015年 日本
東京新宿区よもぎ町
繁華街の路地裏にある小さな食堂
営業時間は深夜0時から朝7時まで
夜も更けた頃に“めしや”と書かれた提灯に明りを灯すことから人は“深夜食堂”と呼びます
メニューは酒と豚汁定食だけですが頼めば大抵のものは作ってくれます
マスター(小林薫)が出す懐かしい味と常連客たちの悲喜交々が描かれる映画
原作のコミックも深夜TVドラマも全く知りませんでした
試写会に応募しましたが例の如くハズレ
どうしても本作が観たかったのではなく、観たい他の作品の上映時間が合わなかった為「今日はこれにしとこうか」なんて軽い気持ちで映画館に足を運びました
大きく3つの物語にわかれています
『ナポリタン』
愛人を亡くしたばかりのたまこ(高岡早紀)とたまたま居合わせた青年・はじめ(柄本時生)
意気投合した二人は一緒に暮らすまでの中に急速発展するのですが…
たまこの注文で出されるのは鉄板の上に卵を敷いた上に乗せたナポリタン
美味しそうだわ~
この出し方は名古屋流
先日、京都・高台寺近くの前田珈琲さんで食べたランチのナポリタンを思い出してお腹がグ~
『とろろご飯』
漫画喫茶で寝泊まりしているみちる(多部未華子)
“めしや”で無銭飲食をしてしまいますが、後日謝罪に訪れ、たまたま右手の具合が悪かったマスターを住み込みで手伝うことになります
住む場所もお金もなかったみちるは居場所を得て立ち直っていきます
みちるに就職先が見つかり“めしや”を去る日、マスターにお願いしたのはとろろご飯
土鍋で炊いた麦飯にすり鉢で丁寧にすりおろして出汁で伸ばした山芋
またまたお腹がグ~
『カレーライス』
OLとして働く傍ら福島の被災地にボランティアとして熱心に通っていたあけみ(菊池亜希子)でしたが、最近は少し疲れたということで足を向けていない様子
実は、福島で津波で妻を亡くし、仮設住宅に暮らしている謙三(筒井道隆)にプロポーズされて困惑していたのでした
あくまでボランティアとして働いていたあけみを自分にとっての女神様のように勘違いしてしまった謙三は“めしや”にも押しかけてきてあけみに会わせて欲しいと騒ぎ立てます
マスターがあけみに教えたのは何の変哲もないカレーライス
福島で食べたあけみの作ったカレーライスがマスターの味だったことを知り複雑な表情を見せる謙三でした
厨房で常連客たちの話に耳を傾け余計な世話は焼かない
脇役のような立ち位置にあるマスターですが、マスターがいるからこそ集まるちょっと訳ありな面々の春夏秋冬
ふむ
悪くない
しかし、映画冒頭に出て来た忘れ物の骨壺の決着は何?
ストーリー展開は良いとしても田中裕子さんの演技や台詞…、失敗ではないかしら
ほんの数秒しか出ていない向井理さん
彼が必要だったのかな
突っ込みたい箇所は多々ありますが概ね満足
美味しそうな料理がたくさん出てきます
上映開始11:25だったので空腹で観るしかなかったのですが、これは辛かった
でも、何となく満腹感もあってね
お腹が空いても心が満たされた、ってところかな
私お今作の田中裕子さんにはちょっとがっかりしました。(^^;
切ない余韻を残したまま終わって欲しかった気がしました。
恍けた可笑しみはオダギリジョーさんだけで良いのに、と思いました。
それもラストですからね。それまでの映画の良さに与える影響が大きすぎます。
田中裕子さん確かに意味あったのかなって思っちゃいました。
>たまこの注文で出されるのは鉄板の上に卵を敷いた上に乗せたナポリタン
これは本当に食べたいって思いました!!!
最近はジュリーも言動が変らしいけど夫婦揃っておかしいのかしらん、なぁんて。
ナポリタン、美味しそうでしたね。たまこ=高岡早紀の食べっぷりもGoodでした。