言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

台湾人か中国人か

2009-05-08 | 日記
日高義樹 『米中石油戦争がはじまる』 (p.172)

台湾での世論調査が示されています。

 台湾の人口の八四パーセントは、もともと台湾にいた人々ではなく、中国からやってきた人々だといわれている。だが二〇〇四年に台湾の名門、国立政治大学が行なった世論調査によると、四一パーセントの人が自分は台湾人だと答えている。一九九三年、十二年前の調査では台湾人だと答えた人は一七パーセントだったから、この十年あまりで大きく増えたわけである。
 一方、中国人だと思っている人は、一九九三年の調査では、二〇パーセント以上だったが、今回の調査では一〇パーセント以下に減ってしまっている。


 台湾独立の是非を考える資料になります。

 この傾向が、近年著しい、中国の経済発展によって、どのように変わっているのか、あるいは変わっていないのかが、気になります。

3 コメント

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ご参考 (四葉のクローバー)
2011-05-31 14:23:34
もっと細かい世論調査によれば、実態はもっと複雑で、単に、台湾人か中国人か、では割り切れないようです。

例えば、

①私は中国人であるが、台湾人“でも”ある。
②私は台湾人であるが、中国人“でも”ある。

というのもあるのです。

さらに、台湾人によれば、①と②は相当異なる(むしろ正反対に近い)感覚なのだそうです。

おそらく、馬総統は①だと思います。

この感覚は、日本人には、なかなか理解できません。私も含めて。


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Unknown (memo26)
2011-06-08 16:39:23
 以前私に、「私は台湾人です」といいつつ、「私達中国人は~~」と言った台湾人がいました。そこで「あなたのいう中国人とは、華人という意味ですか?」と確認したところ、「そうです」との答えが返ってきました。

 したがって、

> ①私は中国人であるが、台湾人“でも”ある。
> ②私は台湾人であるが、中国人“でも”ある。

 「中国人かつ台湾人」というときの「中国人」とは「華人」(華僑、中華民族)という意味だと思います。

 このように解釈すれば、「中国人であり、かつ、台湾人でもある」「台湾人であり、かつ、中国人でもある」という表現は、理解可能です。

 問題は、①②の違いです。これは私には、まったくわかりません。しかしおそらく、「重心がどちらにあるのか」が違うのではないかと推測されます。

 ①は気持ちの重心が華人にあり、台湾人は付随的、②は気持ちの重心が台湾人にあり、華人は付随的、ということなのではないかと思います。
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Unknown (memo26)
2011-06-08 16:46:34
> 「そうです」との答えが返ってきました。

 正確には、「聰明」(あなたは賢いね)という返事が返ってきたと記憶していますが、話の流れからみて、「そうです」と肯定していました。
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