And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

メイフラワー号に乗る夢をみる

2015-02-26 19:59:47 | 日記
魯迅文集が文庫になったことがあったがソフトカバーの単行本で持っていたので買わなかったら、なくなってしまって失敗したなと思っていたら20年経ってやっと2版が出た。学生の時に魯迅選集買ったのでいらないのだが、魯迅選集は布張り表紙の新書で粗末に読めなくて飾ってあるだけになってしまった。今ではさらに字の小ささで読めない。魯迅の小説は短編集が2つだけ。選集では分かれて収録してあるが文集では1巻に入っている。ということは選集では残り11冊、文集では5冊がエッセイ、評論、書簡となる。他の個人全集と比較するとなんとバランスの悪いとなる。小説も心に残っているのは最初の「吶喊」で、となると魯迅を読んでみたいという人には文庫1冊で足りることになる。でも自分が魯迅で思い出すのが「藤野先生」であり「忘却のための記念」であるのは、小説だけで完結しないカフカと同じではと思う。時代は真っ暗。もしこの時代に出てこなかったら魯迅という小説家は成立したのだろうか。中身についてはそれくらいにして、魯迅文集はまた手に入りづらくなっているのではと思う。そうだろう、「吶喊」の中の小説は他でも気軽に手に入るし、魯迅の評論を読む一般読者がそう多いとは思えないから。昔からレコードも見つけたら買えが原則。大抵迷ってやめるとあとで後悔する。今はそれを忠実に実行するから部屋は本とCDが山積み。ほぼ中身の変わらない西脇順三郎全集が3セットもあってどうするんだ。鈴木道彦訳の「失われた時を求めて」を買って読まないうちに文庫出て、文庫で読んでいったら最初の単行本はただ邪魔にしかならなくなった。かといって捨てるような値段で売る本ではないし。篠崎史子の「ハープの個展」というハープで現代音楽を演奏したレコード、CDになったときレコード持ってるからと買わなかったら、それっきり絶版。オークションなどで見つけるのすら大変だった。どんなほしいものでも常識外の値段では手を出さないからそこそこで手に入れたと思うが、今なら何でも絶版というだけでおかしな値段付くからそういうのを手に入れるのは大変だ。黒澤、小津もレーザーディスクで全部持っていたが、DVD出たら買わないわけにはいかない。コンパクトになり途切れず観ることができるのだから。でもブルーレイなんか買わないよ。そういう人間が多いのだろう、いつまでたってもブルーレイに切り替わらない。パソコンはなおさら。グールドはCDの出始めから何種類買わされたことか。確かに初期に比べたら音質は向上したが、紙ジャケットだのスペシャルなんだかだのはジャケットが変わるかおまけが付くかで中身は変わらない。部屋のインテリアになってもいいから、ノーマン・メイラー文庫で出ないかなあ。



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