And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

ターフェルムジーク

2019-03-11 11:11:04 | 日記
レコード芸術に乗せられて、ブラームス特集見て何枚もブラームス買ってしまった。元々好きだからいいのだけれど、自分のなかのブーム終われば、そのほとんど聴かなくなるのではと思う。熱に浮かされたように何枚も買ったところで結局聴くのは1種類。そうそうその日の気分で演奏家を変えるなどということはせず、演奏家ではなく曲を聴く。するとなんでこんなにも何種類もの演奏を買わなければならないのか。春の祭典は昔レコードで何枚も集めたけれど、今ではボックスに30種類の春の祭典。運命30種類ならうんざりだが、この曲なら聴けてしまう。しかもレコード1枚1枚買った頃と違って安く手に入る。でもそれにしたところでそうそう聴くことはない。嫌いでほとんど聴くことのないブルックナー、マーラーが何種類も全集あるのは自分でも笑ってしまう。なんでこんな無駄遣いしたのだろうと思ってもプラモデル完成したら興味なくなるのと同じで、買うまでが聴くまでが楽しみというところがあるのか。文学全集と同じで揃ったら満足するようなものだ。別にドストエフスキー全集ほしかったわけではないけれど、あればドストエフスキー全制覇もできたわけだ。フォークナーは作品によって差があるので全集いらなかったけど、今きれいなのを揃えるのは大変。どちらも金に余裕があったら買っていたかもしれない。逆にプルースト全集とヴァレリー全集カイエ篇は無理してでも1冊づつ買っておいてよかったと思う。
CDショップで何気なく見たらシュトックハウゼンの研究書があった。難しい音楽理論なら興味ないが、最初からの作品解説だったので買ってきた。シュトックハウゼンも聴きもしないのにずいぶんとCD買った。ほぼ全集としてCDが出ていて高かったけれど手に入れやすかったというのもある。昔から出ていたのはコンタルスキーのピアノ作品集。それだけでなくグラムフォンから何枚もレコード出ていたので、現代音楽でこれだけ出ていたのは珍しいと思う。それで聴きやすいかと言えばそんなわけない。同時代のブーレーズ、リゲティ、ペンデレツキなどのほうがシュトックハウゼンに比べると楽だった気がする。ということで30枚くらいはあるのではないかと思うシュトックハウゼン、本を読みながら聴いてみようとまず最初のCDから。習作程度の作品で無調だけれどなんか音楽になっているような感じなのだけれど、それでもCD1枚聴き終えるのがつらい。これは先が長いが解説を読みながらだと断片を聴きながら進んでいける。ブラームスの次がシュトックハウゼンか。