And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

髭を剃ったモナリザ

2019-08-17 10:58:34 | 日記
「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」のセットを中古で買って、1日1本、1週間で観終わった。「リチャード二世」など久しぶりだったのでこんな話だったかというのもあれば、「リチャード三世」のようによく知っていて、演出が過剰だと思うのもあった。当たり前だがシェイクスピアなどどれだけ演じられているかわからないのに、地味な演出では誰も観てくれない。それでもそれぞれの中にあるイメージを壊せない縛りがあるから、どこで成り立たせるか。リチャード三世をいい人にするわけにはいかない。せいぜいシャイロックやフォルスタッフを憎めない人間に描くとか逆に思い切りいやな人間にしてしまうとかその程度だろう。そう思うと忠臣蔵で吉良上野介側から実は大石はとんでもない奴だったみたいのを作ったら面白いのではと思うが、誰も作らない。一風変わった忠臣蔵は溝口健二の討ち入りのシーンを入れないというのくらい。
一風変わったといえば、たまたまネットで見て「地獄」という日本映画のDVDを注文した。ネットによると毎年夏の恒例になった新東宝怪談映画のバリエーションらしく、絶対1度しか観ないだろうし、普通の値段だったので金捨てるようなものかと思ったけれど、他では観られないだろうから仕方なく買ってみた。こういうDVDのなんと多いことか。エド・ウッドのB級映画もそう。ジョニー・ディップの映画観て、ついエド・ウッドの映画買ってみたけれど、笑えるのは1度目だけ、というより絶対2度観ない。今は安く出ているようだが当時はボックスでそこそこの値段だったように思う。それで「地獄」を観たのだけれど、笑いものにするくらいの楽しさかと思ったら、途中でぐっすり寝てしまった。よくこんなのが当時映画館で上映され、しかも今堂々とDVDやブルーレイで売れるものだと感心した。意味不明はいいのだけれど、それ以前に観てて楽しくない。「死霊の盆踊り」以上の映画があったんだ。これならタイガースやコント55号の映画の方が絶対面白い。久しぶりにブログ書くのに何でこんなくだらないことで文章埋めなければならないとさらに腹が立ってきた。
原作通りの「そして誰もいなくなった」のテレビドラマを観てからこの他にないのかと探してもない。ソ連の映画であるようだが当然観ることはできない。となると先日のBBCのテレビドラマだけとなる。ポアロシリーズは映画、テレビドラマになるのにこれだけは不思議と少ない。数十年ぶりに本を読んだらやはり面白い。推理小説はどれもというか滅多にしないが読み返すとつまらなくなるものだが、これだけは例外。

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