And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

マイルスの眼

2018-05-15 01:19:57 | 日記
「ペイチェック」をアマゾンで観てくだらんハリウッド映画と思ったけれど、ディックを読むとあれだけの小説をうまく広げたと感心することもある。また何冊かディックの短篇を買ってはみたが、いつものように短篇は真剣に読めない。短篇なのに名前覚える必要あるかから入ってしまう。家にある読んでいない本の多くは短篇。そういえば芥川も文庫で買ってほぼ読んでいない。今日もディックを買ってきて喫茶店で読み出したのだがふと「巨匠とマルガリータ」の文庫を思い出し、もう一度文庫で読むかと考えている間にSFなんかと買ってきたばかりの本を読むのやめてしまった。今月吉川訳の「失われた時を求めて」の続きが出るので、長篇は読めないかと考えながら今日買った本は10ページでお終いになる。今まで短篇で好きだったものあっただろうかと考えるとすぐ思いついたのが魯迅。魯迅は確かに好き。カフカは短篇というより断片。完成された「変身」なんかは好きでない。ドストエフスキー、フォークナーなど読んでいても全く記憶にない。SFも「人間の手がまだ触れない」のような有名な短篇集あるけれどこれも全く記憶にない。推理小説のブラウン神父ものもあっと驚くトリック覚えているが、それよりディクスン・カーのほうが思い出深かったり。それに比べるとSFでいまだ記憶にあるのは短篇集とはいえないけど「火星年代記」くらいか。そう思うと自分はやはりSFよりも推理のほうが今も昔も好きなんだと思う。
そんなことを考えていたからではないが、DVDで観て夢中になったペリー・メイスンも本では読んだことないと思い本を探したら今ではみんな絶版になっていた。ヴァン・ダインも昔は全部文庫で出ていたのに今はグリーン家、僧正くらいしか出てないのは本を読む人間が減って、確かに同じ作家でもつまらないのは売れるわけないと思うが、代表作すら出てないのはさみしい。でも古本なら安く出てると思いネットで注文。代表作らしい「義眼殺人事件」を読んだら、高校生の頃に戻って夢中になって読んでしまった。でもずいぶん主役の3人はテレビとイメージが違う。テレビはあくまでイメージを借りたということで原作に忠実にではないのは仕方ない。後半のシリーズはほとんどオリジナル脚本であるし。それはブラウン神父のテレビ版と同じか。DVDはシーズン7から9までしか出ていないがもしかしたらそれ以前の吹き替えはフイルム残っていないのかも。そうでなかったら7から出すなんて不自然なことしないだろう。古本は送料のほうが高いくらいで買えるから何冊か注文して読むことにしよう。