And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

看板にとび職C・J・プールと書いてある

2016-10-20 12:34:35 | 日記
旅行から帰ってくると当然現実に戻る。旅行が恋しいのではなく、やらなければならないこと、不安に思うこと、これこそが自分の人生だと思う。仕事終われば音楽を聴いて本を読み、時にはブログ。吉川訳「失われた時を求めて」の新刊「囚われの女」を読み始める。CDプレーヤーもいいタイミングで直ってきた。代替で聴いていたが音楽鳴るだけましと思うよりさらにひどく、それも戻って悩みも含めてすべて正常に戻った。小説の中ではなく解説によってだが、「失われた時を求めて」を読んでブラッディ・メアリーがパリのリッツホテルでできたものだと知った。今もリッツホテルはパリの最高級ホテルの一つ。貧乏人が無理して泊まるホテルなどではない。今はエジプトの富豪が経営していて、その息子がダイアナ妃とトンネルで事故死したのは有名。プルーストは働くことなく頻繁にこのようなホテルを使っていたのだから、貴族でもないのにそんな優雅な生活ができるというのはわからない。旅行するととてつもない建物がどこにでもあり、一部の金持ちは一生使い切れない金をどうやって貯めたのだろうと不思議に思う。平民との格差。乗り物は地下鉄バスは別としてたいてい一等、二等がある。たぶん何でも差をつけないと気が済まないのだ。映画「ガンジー」の中でガンジーが一等の切符を買って乗ったにもかかわらず追い出されたというシーンがあった。今回の旅行でも二等がらがらでも見栄で一等買って乗った。もちろん今は追い出されることはないけれど、間違ったところに乗ってるという視線は感じる。でも中国人も同じことしていそうでそれ思うと恥ずかしい。今回プルーストが見たフェルメールの「デルフトの眺望」を見た。ずいぶん画集とは違うイメージで有名でなければ通り過ぎてしまうような絵に感じた。マウリッツハイス美術館にはそれ以上有名な青いターバンの少女の絵がある。東京に来たときは列に並んでしかも人の頭越しにしか見ることができなかったが、向こうへ行くと正面から見て写真まで撮ることができる。フェルメールにはもう一つ風景画があって、アムステルダム国立美術館にあるというのだが行ったのに見逃している。これとこれがあると予習していかないと同じ画家は固まっているはずなのに見逃してしまう。フェルメールがあるとわからないで見ているとそういう可能性はあるけれどもアムステルダム国立美術館では他のフェルメール撮してきているのだから。別に世界中のフェルメール見てやろうなんて思っていないからいいのだけれど。興味なんてないけれど美術館に来るおばさんがたと一緒でフェルメールという名前だけで写真を撮る自分は絵のことなど全くわかっていないと思う。さよならフェルメール。

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