鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Drucquer & Sons - Levant Mixture

2019年04月13日 | パイプタバコ
2019年 4月

遂に というか いよいよ今回は
Drucquer & Sons - Levant Mixture

前から期待していたのですが 品切れが多くてね・・・
それでつい 200g缶で買ってしまったものです・・・。
しかし その心配は 杞憂に終わります

その前に 予備知識として 
Levant(レバント) について少し
レバントまたはレヴァント(Levant)とは、東部地中海沿岸地方の歴史的な名称。厳密な定義はないが、広義にはトルコ、シリア、レバノン、イスラエル、エジプトを含む地域[1]。現代ではやや狭く、シリア、レバノン、ヨルダン、イスラエル(およびパレスチナ自治区)を含む地域(歴史的シリア)を指すことが多い。




どうやら オリエント葉の産地である トルコ本土 ではなく その下のほうにつながる
地中海東部沿岸の 問題の地域を指すようです。
となれば オリエントではなく ラタキアを暗に示しているのかと深読みをしますが
やはりそうではなく アラビア的なイメージの問題かと このネーミングについては
思うのであります。

Levant の地図
参考までに貼り付けておきますが
Izmir はトルコ本土の 左の方に見えます。

このブレンドの 最初の説明のところには 小さな葉っぱの ターキッシュ を使っている と書いてあるのですが。 いわゆるそれは スミルナ の事を指しているのかと思った次第になります。


さて 本題

この下の缶が 200g缶で買ってしまった 当タバコ


一度に喫うには 量が多すぎるので



空き缶に 小分けします



ラタキアも 充分入っていますが



レッドバージニア オリエントも たくさん入っているようです。
葉組を見ると
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia
伝統的 English あるいは Balkan の構成となっていますが
やはり この私の感想では 圧倒的 Balkan ということになります。

シャグと リボンカットの中間位の小さめのカットは GLP の Westminster を
思い起こさせます。



事前の想像で スミルナが使われていると思ったもので この
McClelland - Smyrna No.1 (Grand Orientals)
香り高い マクレの スミルナ№1 のラタキア入りバージョンを想像します・・・。

あるいは ジョンコットンの スミルナ も想像して見ます・・・。

果たして その顛末は 如何だったのでしょうか?

なんか ドラマの大袈裟な予告 みたいになってしまいましたが


感想 のお時間となりました

ラタキアの含有量もそこそこ多く バージニアも沢山見え ダンヒルのような 伝統的な
English タイプのタバコにも見えますが
もうこのタバコは 圧倒的に Balkan と言っていいですね。
それだけ このタバコに使用されている オリエントは存在感があります。
味わいもまさに マクレのスミルナ№1の Greg Pease さんによるラタキアバージョン であると考えられます。

しかしながら スミルナ№1 の方は香り高い特徴のあるオリエントを使っていながら
その香りの 華やかさとエキゾチックな比類のなさにより オリエンタルブレンドとしては
その派手な香りが為に どこか落ち着きのない とりとめのなさを感じたものです。

ところが このタバコは たっぷりとラタキアが入っているため その派手な香りも
どこか落ち着きを感じ 実にいいバルカンに仕上がっているようです。

マクレと同じようなオリエント葉を使っているように感じるのですが 時折来る
土臭い草の様な香りに イズミルを感じます。
ジョンコットンの方は スミルナ という名前でも このタバコの葉っぱとは少し違う様に
感じました。 このオリエントのような 派手さはなく もっとアーシーな 懐かしさを
感じてしまうのです。
その辺が 違うところでしょうか・・・。

しかし このタバコに入っているオリエント は 凄いです 
以下 もう少し詳しく 説明を・・・。


点火と伴に すぐにラタキアを感じるのですが このラタキアは 所謂おっさん言葉で
マウンテンラタキア とでもいうのでしょうか、実にカラッとした さっぱりした
味わいです なので その後に続いて立ち上る オリエントの香りの方が
ずっとこのタバコを支配して行きます。

その前に このタバコ あまりパフらない方がよろしい・・・
静かにゆっくり喫ってやるほうが 甘味が出ますし 美味いです。
理由としては このオリエントに原因があると思いました
あまりに香り高く エキゾチックなスパイシーさがあるため 強く喫うとその香りのせいで
甘みをあまり感じないような気がします そこを少し抑えてやると レッドバージニアの甘味も 実に程よくしかも濃い味が味わえて 実に美味い! と感じます。


このオリエント 最初は 少しクールなスパイシーさが来ますが それと同時に
エキゾチックな 例えようのない 煌びやかな 香りがやって来ます。
ラタキアのウッディなところと オリエント レッドバージニアの アーシーな部分は
香りの底の方で。

それとは別に 
高いところで やや派手さのある 独特の香りがやって来ます・・・
これがこのオリエントの凄いところです 

何と言いましょうか なんとも説明しょうがないのですが・・・
アラビアン とでもいうのでしょうか
例えは悪いかもしれませんが・・・、色温度の高い そう 彩度の高い カラフルな香り
とでも言えばなんとなくわかってもらえるかと思うのですが・・・。

そんな香りと レッドバージニアの 甘味がやって来ます
最初は 上手くこの甘みを感じなかったのですが しだいにこの甘みを強く感じるように
なります。
この甘みも素晴らしい  甘さ全開! というわけではありませんが
かすかに感じる甘みが 実に濃い! 
実に深い 奥行きのある甘みが 濃いんですね。 これは美味いです。
この甘みを感じれば OK ということになります。

少し大きめのパイプの方が 美味いかもしれません

もう既に たくさん喫っていますが 最初のうちこそ Westminster よりも 甘味を
感じなかったのですが・・・いまではそんなこともなく むしろ 強い甘味を感じることが
出来る様になりました。

かなり美味いタバコで ここのブレンドの中では Blairgowrie と並んで 1,2を争う
タバコかと思います。
Greg さんの バルカンでは Westminster と並ぶようなタバコでしょうか。
しかし どちらかと言えば オリエントが こちらの方は 派手なので
私的には 前者に一票でしょうか。 落ち着くのでね

なんにせよ このタバコ
マクレのスミルナ№1 では得られなかった美味さを ラタキアが入ることにより
充分味合わせてくれるタバコ かと思います。

ラタキア好きの方には お勧めのタバコです。


パイプランキング
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