ここ数か月、
心理学者ジェーン・ネルセン氏の「ポジティブなしつけ」講座で学んできました。
ネルセン氏はご自身を「アドレリアン(Adlerian)」とし、
「ポジティブなしつけ」講座も、
「アドラー心理学」を実用的に子育てに生かせる形にしたものです。
ネルセン氏は、以下の5つつを「ポジティブなしつけ」の基準としています。
・親切(kind)でありつつ、きっぱりとしている(firm)。
・子どもが、所属感、自身の重要性、繋がりを感じられるよう助ける。
・長い目で見て効果的。
・社会的スキル&ライフスキルを教える。
・子どもがいかに自分が能力を持っているかを発見し、
自身の力を建設的に用いることを助ける。
具体例や、親御さんとできるゲームなども満載で、
これまでの私自身のリサーチや体験と照らし合わせつつ、
興味ある方々にお伝えしたい気持ちでいっぱいです。
こつこつと、まとめていきますね。
ここでは、「褒める」についてを取りあげます。
「褒める」については、
私自身も、これまでリサーチを基にまとめてきています。
・『オールアバウト』子供の為にならない!5つのNGな褒め方とは?
そして、体験を通しても思います、
「褒め方」によっては、確かに、ネガティブに働き得るなと。
ネルセン氏が問題にするのは、
「褒める」ことは、結局、
子どもの主体性を育てることにはならないのじゃないか、
ということです。
「褒められたい!」が、
その子の言動の動機になってしまい、
内から湧き上がる好奇心や関心といった「内発的動機」が損なわれてしまう
というんですね。
(←「褒める」は、「報酬」と同じように「外発的動機づけ」として働く、
という研究にも、私自身、上の『オールアバウト』の記事で言及しています)
それで結局、「褒められないならしない」と、
せっかく取り組んでいたことが長く続かないこともありますし、
自分が本当に何をしたいのか、
分からなくなってしまう場合もあるだろうというわけです。
「褒め殺し」という日本に昔からある言葉って、
本当に、「褒める」が「もろ刃の刃」になり得るということを、
よく表してますね。
また、私自身も様々試し、考え続けてきて、
ネルセン氏の著書にもあるんですが、
「褒める」って、やはりどうしても、
上から下へ向けて、上が思うような型にはまるよう促す視線、
といえるのではないでしょうか。
「対等な関係」じゃないんですよね。
だからといって、「褒めないでおこう」というより、
次のように、子どもを「励まし」てあげたいです。
心から感動を伝える 「うわあ、あなたの選んだ色合い鮮やかで素敵!」
認める 「難しい問題なのに、最後まであきらめなかったね!えらいなあ」
励ます 「これだけ練習したし、あとは全力でぶつかっていこうね」
感謝する 「静かにしてくれてありがとうね」
普段から、たくさん、
心から感動を伝え、認め、励まし、感謝してあげたいですね。
子どもの気持ちも落ち着き、
自己肯定感も高まり、
健やかに生き生きとする、
そう実感しています。
記事では、
こうして、「褒める」時に思い出したいこと、
そして、「褒める」代わりに、
認め、励まし、感謝することについて、
コンパクトにまとめています。
興味ある方、是非どうぞ!
・親バカもほどほどに!褒めすぎると「失敗を恐れる子」になる!?
(ちなみにタイトルは、毎回、市場エキスパートの編集者さんが知恵を絞ってくださいます)
最後に、
「心からの感動を伝える、認める、励ます、感謝する」といっても、
上に書いた具体例をみても、
中には、日本語では、「褒める」という言葉でくくってしまえる場合もありますよね。
巷にあふれる「子どもをたくさん褒めてあげましょう」といったアドバイスは、
私自身、雰囲気的にもポジティブな方向性で好きなんですが、
心から感動を伝え、認め、励まし、感謝する、
といった言葉を念頭におくと、
私自身がそうであったように、整理しやすいのじゃないでしょうか。
さて、明日から冬休み突入です。
賑やかに過ごしますね(←主に家族だけですが)。
去年のホリデイシーズンに記した「気づき」:
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・ホリデイシーズンの街に溢れる「差し出す喜び」、「~すべき」のコアに思い出していきたいですね
・『オールアバウト』へ「人生を楽しむ鍵!感謝の気持ち持つ子に育てる方法」をまとめました
・きらびやかなホリデイシーズンの陰で倒れこむ家族がいないよう「分担」していきたいですね
・兄弟姉妹間、親子間、そして自分に対しても気をつけたい「人格批判」→「恥の意識」→「改善困難」
・子どもへのホリデイ・プレゼント何にした?という質問&年明けへのカウントダウン!感謝を込めて
先週は、南米チリのひいおじいさんが、
103歳!の誕生日を迎えましたよ。
その昔、イタリアから南米へ移民。
今でもかくしゃくとし、
数年前まで、毎日歩いて事務所に向かい仕事をしていたそうです。
74歳で後妻さんとの間に14人目の末っ子誕生。
・義祖父101歳の誕生日!大海を眺めるような気持ちを大切にしたい
みなさん、人生まだまだこれからですね。
ハッピーホリデー!