仕事原稿と仕事原稿の合間に、
みなさんにお伝えしたいことを一記事、
更新します!
この『It mama』さんの記事にまとめたことは、
本当に、何度も繰り返して言い続けたいことです。
あちらこちらに、ばらばらに書いてきたことを、
今回機会をいただき、コンパクトにまとめました。
日本でも米国でも、
子供が集まる場では、必ずと言っていいほど、
「じっとしてなさい!」と
イライラしている大人に出合います。
私自身も、まだ子育て初めのころは、
身体を動かすことの大切さが、
全くぴんときてませんでした。
長男が六歳の時に、ある日、
米国で長年幼稚園の先生をする友人が言いました。
「この子は、思いっきり走り回りたいんじゃないかな」
こう言われても、全然ぴんときませんでしたよね。
「??? この子は、身体を使うより、
本を読んだり、何かを作っている方が、好きなのよね」
ぐらいに思っていました。
でもですね、年を経るにつれ、
記事にあるように、
・身体をしっかり動かすこと。
・ある程度ごそごそ動くことを許すこと。
その大切さを、年々、かみしめて実感するようになりました。
そうして今、私自身、
「この子は、思いっきり走り回りたいんじゃないかな」
そう思う子に出会ことがたびたびあるんです。
スポーツが大きな助けとなっている我が家と親族の事例&ADHDについて研究
我が家は、5人ともスポーツをしているんですが、
しっかり身体を動かすことで、
他のことがよりうまく回っていくためという理由も大きいんです。
それは、集中力や、
物事に向き合う意欲や落ち着きといったことです。
また親族では、義弟の子供時代のビデオをみて、
その一時もじっとしていない様子に驚いたことがあります。
小学生時代、ADHDの検査を受けるように担任から言われ、
それでも結果としては「ボーダー」で診断がおりなかったそうです。
彼は、物心ついたころからスポーツ三昧。
姑によると、でないと、日常生活が回っていかなかったといいます。
そして、スポーツの推薦で入った大学にて学業に目覚め、
その後、みるみる伸び、
今は世界を股にかける研究員です。
また、記事でもとりあげましたが、
ADHDの研究の多くが、
身体をしっかり動かすことで症状が緩和することを示しています。
こちらにも以前紹介しました。
・AD(H)D傾向の子にもハイリーセンシティブな子にも大切な「身体を動かす」こと
スポーツが得手不得手とか、スポーツで活躍する必要はないんです。
ADHD系の子や人々にとって、
自分なりにしっかり身体を日常的に動かすことは、
日常をまわしていくために、必須なのじゃないかと実感しています。
教室で出合うじっとしていない子たちには「動」を散りばめた対応を
教室でも、必ず、じっとしない子がいます。
そうした子に、「じっとしなさい!」と言っても、
何の効果もないんです。
じっとしたと思ったら、眠り始めますね。
こうした子たちは、
「プリント配ってね」「前に出てきて発表して」など、
少し「動くタスク」をしてもらうと、課題への「エンゲージ度」が一気にアップします。
また何かを作り始めると、細かなところまで驚くほどの集中力を発揮したりと、
「動」をちりばめていくことが鍵です。
長男も、高校生になってからも先生に、
「お宅の息子さん、テストの間、
ごそごそとどうしても落ち着かないようでしたから、
後ろの席のスペースのある所に移動させ、
立ったり座ったりすることを許したんですよ。」
と言われたことがありますよ。
(ちなみに落ち着くには、
スポーツもですが、睡眠をしっかりとることも大きいですね。)
また今も実感していることですが、
休憩時間で外へ出て走り回った後は、
クラス全体もしっとりと落ち着いて課題に向かえますし、
休憩時間を飛ばすと、如実にクラスがざわつき、全体の集中力が落ちます。
←休憩時間の効果については研究結果もいくつか出ています。
記事で紹介した「ヨガボール」に座ることについて
記事で紹介した教室内でヨガボールを椅子の代わりに使うことについてですが、
アラスカの「ギフテッドプログラム」だけでなく、
今、こちら東海岸の子供たちが通う公立小学校でも、
次男の小学3年生のクラスで、選択が与えられています。
また、ボールに座ることが許される公立のクラスというのは、
たびたび他の知り合いからも聞きます。
そうしてADHDやギフテッドプログラムと言ったことに関係なく、
実践されている先生方が口をそろえておっしゃるのが、
「子供の集中度がアップする」ということ。
こちらは担任によって面白いほど方針が違うのですが、
この次男の担任先生のクラスでは、生徒の座る定位置は決まっておらず、
床の上のクッションだったり、ソファだったり、ボールだったり、椅子だったりと、
好きなように移動して、どこに座ってもいいことになっています。
長年先生をされ、
敏感で、温かく、大らかな方。
面白い試みを、長い間続けていらっしゃいます。
学校に慣れるのに時間がかかったあの次男が、
「これまでで一番好きな先生」とつぶやいていました。
今では、毎朝嬉しそうに学校へ通っています。
それでも、きちっとじっと座ってられた子のみを育てた方や、
伝統的な教え方に慣れた先生方などは、
こうしたことが、全く理解できなかったりします。
「静止できないのは心の乱れ」として忌み嫌われます。
こうした情報が、広く行き渡り、
少しでも楽になる親子が増えますよう心より願っています。
こちらにも、身体を動かすことの大切さをまとめてあります:
http://blog.goo.ne.jp/managaoka/c/aeca69db2e0d020e35467916437af17c
またこちらにも以前書きましたが、
・「特性の違い」を理解した上で、落ち着きのない子に対して「他にもできること」
『It mama』さんの記事に載せた、
「じっとしてない子とのスキンシップや親の心持ち」についても覚えておきたいです。
『虹色教室通信』の奈緒美さんも、以前こんな記事を書かれています。
私自身も、自身と子供たちの関係の中で、確かに、と実感しています。
他にも、
実際にこちらの公立小学校で用いられている呼吸法も紹介してあります。
マインドフルネスですね。すっと落ち着きますよ。
興味ある方是非どうぞ!
・「じっとしてなさい!」と怒る前に試したい米国式メソッド4つ
さて、今日はこれからハロウィンです。
とはいえ、上2人はそれぞれの活動、
次女は、お友達と繰り出し、
私は、友人家族と下2人&子犬と共に、近所を回る予定です。
昨夜はあまり寝てないのですが、
半分夢の中で、ハロウィン満喫してきます!
明後日はランニングクラブでもハロウィンパーティー。
これから年末に向け行事が続きますね。
この方たち、今朝、バナナとピザで登校しましたよ。
目がビーム。
それではみなさん、今日もよい日を!