マイコー雑記

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親がHSPで子供がHSCの場合、注意したいこと。この子は自分とは別の人生を歩むのだという自覚

2017年06月01日 | ハイリーセンシティブチャイルド

 『あそびのアトリエ リボンクラブ☆荒尾ルーム☆(乳幼児親子教室)』のレオさんが、

これまで教室で様々な子どもさんに会う中で、

「この子はひといちばい敏感な子」と感じた男の子の事例を載せてくださってます。

久々の再会~敏感な子が安定してくると~

今2年生の○君、ますます健やかに日々の生活を謳歌できますように!

 

さて、以前、HSCの子育てについて、

親が非HSPである場合、またはHSPである場合に、

気をつけたいことをまとめました:

親が非HSPで子供がHSCであることのメリット

親が非HSPで子供がHSCの場合、注意したいこと&アドバイス

親がHSPで子供がHSCであることのメリット、大変ながらも貴い体験の積み重ねですね

 

今日は、「親がHSPで子供がHSCの場合、注意したいこと」について、

エレイン・アーロン氏の著書を紹介しつつ、

思うことなどを添えてみますね。

 

私自身は、かつてHSCで今はHSPグレーゾーンといったところです。

HSPについて書かれていることは、

ぐさぐさと自身の中心をついていると感じる部分もあると同時に、

当てはまらないなあと思うことも多々あります。

 

アーロン氏曰く、

「診断テストで『これ以上当てはまるならHSP』とされる項目数に満たないとしても、

少数でも項目に深く感じ入るようならHSPでしょう」とのことなので、

そういう意味では、HSPとも言えるのでしょうね。

←数字でくっきりはっきり区切れるものでもないでしょうしね。

 

でも、その子やその人が厳密にHSCやHSPかなんて、

どっちでもいいんですよね。

「HSCやHSPといった分類」や「ケアの方法」が、

その子やその人がより自由に人生を謳歌するための「糧」となるならば、

誰であろうとどんどん用いていけばいい、私自身は、そう思っています。

 

では、HSPがHSCを育てる場合に、覚えておきたいことです!

多かれ少なかれ、HSP的な面を持つ人にとって、

まさしく覚えておくと「糧」になることだと思います。

 (『The Highly Sensitive Child』by Elaine N. Aron  P96-98より。

タイトルと「」内は引用です。)

 


1. どのようにHSCを育てようとしても、

自分がどのように育てられたかが深く影響する

多くのHSPが、子ども時代きつい思いをしてきた分、

「同じようには育てまいとすることで、極端に反対のことをしてしまったりする」とのこと。

 

例えば、子ども時代、無理強いされたのが嫌だったので、

子どもには1ミリたりとも無理はさせないなどですね。

 

また「自分の子ども時代のニーズを、

実際の子どもの状況を観ることなく重ねてしまう」こともあるといいます。

 

例えば、

「医療現場などへの不安感があり、

それでも誰も気にも留めてくれなかったという親自身の子ども時代の体験から、

子どもが医者に会う前や後などに、過度に安心させようとしてしまう。

そこで、実際の娘さんはよい体験しかしてなかったにも関わらず、

何か見過ごしてしまった危険あるのかしらと心配し始める」など。

 

私自身も、身に覚えがあります。

私は、高いところやジェットコースターなどの乗り物が、

大の苦手だったんですが(今でもジェットコースターは乗れません)、

子どももそうに違いないと思っていましたよね。

プールの高飛び台や遊園地で、傍にいる私の方がわなわなと青ざめていて。

 

ある日、クラスメートのお母さんが、

プールの高飛び台から、キンダーの娘ちゃんに向かって

「みてみて!」と言いながらざぶ~んと飛び込んだんです。

そしてそのあと私の隣に来て、

「私、高いところ大嫌いなんだけど、

あの子が恐がってたから何でもないのよと見せたくてね・・・」と。

 

はっとしましたね。

「ああ、そうだ、この子達は私とは別の人生を歩んでいるんだ」と。

 

子ども達、おかげさまで、

今では高飛び台もジェットコースターも平気で楽しんでます。

←誘われますが、頑なに断り続けることだけはぶれない母。 

 

 

 

2.的をはずしてしまうとするなら、

多分ほとんどの場合は、「過度に守ってしまう」ということでしょう

上にも書いたことですが、

「多くのHSPが子ども時代無理強いされ

いつもストレスで自分は適切でないと感じていたため」、

極端に守るようになってしまいがちなんですね。

 

無理強いし過ぎと、守り過ぎの間で、

その子のその時点で必要なバランスを見出していきたいですね。

言うは易しですが、感覚を磨いていきたいです。

 

 

3.子どもを十分に新しい活動にさらすことをしない

親はこれまでもう色々試してきて、

苦手なことも分かってますけど、

それはあくまでも親が体験し選択した末のことですものね。

 

子ども自身が体験し、選択し、

自ら世界を築いていく機会を与えてやることが大切とのこと。

 

親とは別の人生があるわけですからね。

我が家も、その大切さを学んできました。

 

子ども自身が選択していくうちに、

思いもよらなかった世界を教えてくれるかもしれません。

我が家では、「スポーツ」がまさしくそうです。

 

 

4.子どもが苦しむならあなたも苦しみ、

それが子どもが痛みへどう向き合うかに影響を与える

「子どもの身体的痛みであろうと心理的な痛みであろうと、

非HSPよりHSPの親はより苦しむでしょう。

でも、子どもに必要なのは、落ち着いてこれらの強い感情を包み込める親なんです」

 

ああ、本当ですね。

一緒に共倒れしてしまわない「強さ」。

強烈な感情を受け止めつつ、「よし、いくよ」と立ち上がり歩き続けられる「強さ」。

鈍く閉ざしてしまう「強さ」ではなく、柔らかく敏感さとオープンさを持ち合わせた「強さ」。

 

私自身、子ども達と一緒に転がり落ちてばかりでしたが、

チャレンジングな面を抱える5人と日々そうしていたら、

やはり命がいくつあっても足りませんし、

否応なく少しずつ少しずつ鍛えられてきたように思います。

 

そして思うのは、

「強さ」とは、自分を知り、

「自分のケアの方法」を身につけることで、可能となるのだろうなということ。

自分をケアし、自分が自分に対する手綱を取り戻していきたいです。

 

 

 

5.子どものために、自己主張することが難しい

「非HSPタイプが『あ、この人はそれをしてほしくないんだな』と理解するほど、

HSPは声のボリュームを上げることには慣れてませんし、不快に感じるかもしれません。

でも、そうして『はっきり主張する』といったロールモデルを示すことで、

子どもも、ここぞというときに主張する強さを学んでいきます」とのこと。

 

怒鳴る必要もないんですよね。

目をしっかりみて、はっきりと言葉にする。

その様子を、HSCは隣でしっかりみていますね。

 

はっきり大きな声で言ったもの勝ちのところがあるこちらで、

私自身、日々鍛えられてます。

思い出していきたいです。

 

 

 

6.家族の間で自分のニーズを主張することが難しい

「HSPは親として、家族の他の人全てのニーズが完全に満たされ、

その上、整理整頓が行き届き、『するべきことリスト』が全て遂行されてからでないと、

休むことができないと感じてしまったりする。

これは、他の家族のメンバーにとても危険な誘惑を与えてしまいます。

『したくないときは、そのままにしておけばいいんだよね~、

ママ全部やってくれるし~』と、子どもの人格教育にとってもよくないわけです」

 

家族の気持ちやニーズも敏感に感じ取るがゆえに、

自分は後回しで、細やかに動き回ってしまう。

結果1人だけが背負い込み、ぼろ雑巾並みにぼっろぼろ。

 

もうホンとに、家族1人1人、

自分でできることはできる限り自分でしてもらう。

1人だけが、皆が踏みつけて通り過ぎる「ドアマット」や「雑巾」にならないよう「分担する」、

これに尽きますよね。

私も何度も鼻血を出しながら学びましたよ。

きらびやかなホリデイシーズンの陰で倒れこむ家族がいないよう「分担」していきたいですね

 

とにかく、「これをね、1人が全部してたら、

その人は毎日それだけをして終わることになるよね。

1人1人が10分気を配ることで、その人は1時間の時間をセーブできる」

そうはっきり伝えるようにしています。

 

私も覚えがあるんですが、

「え~」とかあからさまに嫌な表情や態度をとられると、

ひるんじゃったりするんですよね。

そんなときは、1度、皿洗いから洗濯から掃除から全て1人でやる機会を与えると、

「どれほどマシか」と「分担」の貴さを理解します。

 

でもまあ我が家は7人ですから、

こうしないと回っていかないというのがあります。

子供の人数がより少ないと、

1人が無理しても何とか「できてしまう分」、

無理がたまってしまうということもあるかもしれませんね。

 

 

 

7.親が持つ自分の「敏感さ」や自分自身についてのネガティブな感情を、

子どもは学ぶでしょう

「子ども達は『言うことでなく、することから学ぶ』んです。

フリはできません。

あなたは、あなたがハイリーセンシティブであることを好きである必要があるんです」

 

ハイリーセンシティブであるがゆえに、

傷ついたり、生き辛かったりされてきた方が多いと思います。

私も、他にも何か混ざってるようにも思うんですが、

小学校5年生ぐらいから、きつい人生の始まりでした。

 

それでも、「いい面」をみていきたいですね。

たくさんあるんですよね。

内面の豊かさ、感受性の高さ、想像力、創造性、細やかさ、共感性・・・。

 

「あなた繊細ねえ」と言われて、

長い間かけてようやく、

「ありがとう」と返せるようになったというHSPの話を聞いたことがあります。

 

「繊細さ敏感さのポジティブ面」にも光を当てるというアーロン氏の試み、

ありがたいですね。

救われた人々が世界中にいるというの、よーく分かります。

王道の学問的でないとか、そういうことよりも、

それだけ救われた人がいるということにこそ、意味があるのだと私は思っています。

 

これからを生きる子ども達が、胸を張って、誇りを持って、

「自分は敏感なんですよ宣言」ができるように、

まずは私達自らの敏感さの「とらえ方」を見直していきたいですね。

 

 

 

8.実際よりも子どもと自分が似ていると思ってしまう

「子どもに自らと同じ『敏感さ』を見出すことで、

同じものが好きであり嫌いであるといったまるで双子かのように感じてしまう。

それでもHSPは自らの好き嫌いがはっきりとあり、

それぞれが異なる嗜好を持つ別人なんです」

 

例えばアーロン氏が、ホラーや暴力を含んだ映画が好きでないのに対し、

HSCの息子さんは、「ただの映画でしょ」と、

映画のデキさえよければ、好きになるとのこと。

これは、我が家でも子ども達が大きくなるにつれ、同じですねえ。

←ちびっ子時代はあれほど皆恐がっていたのに。 

 

 

 

以上見てきたこと、

HSCに向き合うHSP面を持つ親として、

気づいていきたいですね。

のちほど、アーロン氏の「アドバイス」についてもまとめますね。

 

 

 

15年ぶりの日本行きが近づいてきて(17日出発)、

心踊り感が尋常じゃないです。

周りから「浦島太郎だね」と言われてますが、

「変わったもの、変わらないもの」を楽しみたいです。

 

みなさん、今日もよい日を!


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