豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

鳥山明「ドラゴンボール」

2024年03月10日 | 本と雑誌
 
 「ドラゴンボール」の漫画家鳥山明が3月1日に亡くなったと、8日のニュースが報じた。
 漫画やアニメには疎いので、「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」「アラレちゃん」やその作者の鳥山明という名前には聞き覚えがあったが、作者のことや作品の中身はほとんど知らなかった。
 3月8日のテレビ・ニュースでは、中国外交部の報道官までもが追悼の言葉を述べているのを見てびっくりした。いつもは厳しい顔をして日本政府の言動を批判しているあの女性が、である。

 「ドラゴンボール」も「アラレちゃん」も、息子たちがテレビで見ていたので、一緒に見たことがあった。
 ぼくの記憶に残っているのは、「ドラゴンボール」の第1回だったかで、悟空がカメ仙人に弟子入りするために貢ぎ物としてエロ本を持参したところ、カメ仙人が鼻血を出して喜んで即入門が認められたシーンと(笑)、アラレちゃんが三輪車に乗った刈上げの女の子のうなじに犬の糞に突き刺した割り箸をなすりつけるシーンだけである。
 中国外交部がコメントを出すほどの、そんな世界中に影響を与えた大漫画家だとは、(申し訳ないことに)つゆ知らなかった。

 わが家には「ドラゴンボール」や「アラレちゃん」の漫画本は1冊もない。ぼくが買ってやらなかったからだろう。
 漫画本はないが、わが家には「ドラゴンボール」にまつわる物品が一つだけある。それは「ドラゴンボール」に出てくる人物のフィギュアである。「BULMA」というネーム・プレートを胸につけているから「ブルマ」という名前なのだろう。息子が、近所の西友OZ大泉店前の広場で開かれた催し物のUFOキャッチャー風のゲームで釣り上げたものである。
 西友OZの隣りは「ドラゴンボール」のアニメを制作した東映動画だったし、こんな景品が当たったことからすると、東映動画主催の催し物だったかもしれない。ほかのフィギュアに比べてかなり大きかったので、周りで見ていた子どもたちが羨ましそうな顔をしていた。
 それから30年以上、息子たちの使っていた洋服ダンスの奥にしまい込んだままだったが、今回の訃報に接してひっぱり出してきて、ぼくの本棚に飾ってやった(上の写真)。
 
 実はもう1つ、息子が中国留学中に買って持ち帰った「ドラゴンボール」の中国語版が1冊あったのだが、見つからない。そんな大漫画家だとは思っていなかったので、放ったらかしているうちに見つからなくなってしまった。 
 「クリリン」という登場人物がいたが、悟空が彼のことを呼ぶシーンの吹き出しが「小林!」だったのが印象にある。「小林」は中国語読みでは「クリリン」に近い発音なのだろう。

 今回、訃報を知らせるニュースで彼の作品を見ていて、彼の描くクルマがきれいな曲線と鮮やかな色づかいで、独特の雰囲気をもっていることを知った。
 濃密な人生を歩んだのだろうが、それにしても68歳は若すぎる。 

 2024年3月10日 記

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