家から“小旅行”な距離の 蕎麦きり さいとう さんへは、
今まで休日の昼間しか行ったことがなかった。
夜には、楽しそうな日本酒仲間との集いもよく行なわれているけど、
飲んだ後に東京都をまたいで帰る事を考えると、なかなか行けず・・・。
そんな中、
新潟から、“さいとうさんで飲むためだけ” に来るという日本酒仲間から、
「一緒に飲まない?日帰りでも。」 とお誘いが。
彼らはもちろん泊りがけ。
“合宿だー!” って盛り上がってて、
「持ち込みOK?」「P箱用意しましょうか?」「何食べたい?」などなど、事前準備から、すんごい楽しそうなのだ。
泊る宿が、これまたおもしろい。
さいとうさん近くの激安宿、埼玉県県民活動総合センター 通称 “けんかつ”!
なんと、なんと、たったの にせんきゅうひゃくえ~~ん!(2900円)
であれば!
1人寂しく大宮のホテルに泊るのとは違って、“みんなで泊り” ならではの楽しみもあるし、
私も“合宿” に参加して夜のさいとうさんに行っちゃおっかな。
ちなみに、“けんかつ”は公共施設なワケだけど、共通スペースはとっても立派。
・・・なのだけど、宿泊施設は、まぁ値段相応・・・というか、いかにも“県でやってるっぽい”感じだし、
部屋の設備も必要最小限で、ビジネスホテルより何もない。
でも、どうせ“泊るだけ”だから良いのだ。
チェックインを済ましたあとは、みんなで 蕎麦きり さいとう さんへ、レッツゴー!
土日は通し営業のさいとうさんなので、まだ“営業中”って看板が下がってたけど、
我々が来るなり、ジェスチャーで、
“くいっくいっ” (看板、下げて)
“くるくる” (ひっくり返して)
“はい、コレ” (っと紙を渡される)
本日は貸切とさせて頂きます。店主
うわーーーい!
初めての夜のさいとうさんで、いきなり貸切だなんて、す・て・きーー(>_<)!!
この日集ったのは、新潟組の6名だけじゃなく、千葉や群馬から、そして東中野のお店の女将も参戦。
しかも!
さいとうさんがお酒を持ち込みOKにしてくれたので、
酒屋さんや飲食店にはもう無いような、
飲み仲間が個人で寝かせていた “とっておき” を持って来てくれたのだ。
す、、、すすすすすすごい・・・。
まだ、こんなの残ってたんだ~~(>_<)!
っていうお酒が・・・
いっぱい。
しかも、立派な燗どうこも持ち込みでバッチリ設置されてる!
なんだか、さいとうさんもウキウキワクワクって感じ?!
「さぁさぁ、何からお燗にしましょうかねー♪」
最初の乾杯に選ばれた 神亀 純米酒 ラベルには 2005年 という刻印が・・・!
ほどほどに温度を上げて・・・
では。
今日は、とことん飲みましょう! という挨拶で、かんぱーい!!
この乾杯のすぐ後には、
「んじゃーこれを飲んでる間に、みんなグビグビ飲む用のをお燗つけときましょうね~」
と、ガサゴソやるさいとうさん。
竹鶴 にごり を一升瓶ごと、どぷん!
辨天娘 も、4合瓶に入れ替えて、そのまま瓶ごと、どぷん!
睡龍 も、同じく4合瓶に入れ替えて、どぷん!
あはは(笑)!
なんとも豪快!
でもそれが楽し~~い。
最初は、さいとうさんとこのおつまみメニューの定番 煮凝り から。
「うまいー」「美味しい!」「やばー」「うますぎ!」 って、みんなが口々に。
ほんとに、なんでこんなに美味しいんでしょう?
生姜も効いてて、今までここ以上の煮凝りに出会ったことは無いなぁ。
汲み上げ湯葉刺し は、さいとうさんが信頼してやまない、
埼玉は北本にある豆腐屋 「太田屋」さんのもの。
さいとうさん、なんでも自分で作っちゃうけど、
「自分で作んなくても美味しいもんは、買ったほうがイイじゃん?!」 って(笑)。
普通の人が言ったら単なる「手抜き」な言葉だけど、
さいとうさんが言うと、「ホンモノなんだなぁ~」って思ってしまう。
合わせて、日本酒も、次から次へと行きます。
最初に瓶燗にした 竹鶴 は、 雄町 純米にごり原酒 16BY !
辨天娘 純米玉栄 も 16BY 。
こんな熟女たち(笑)を味わっている中、国権 もお燗につけたりする。
「この中で、唯一の “今年のお酒” だけど、奮闘してるじゃな~い。」って、でもホント、美味しいデス。
この辺りから、普段メニューにない、この日のための料理が登場。
つるむらさき と トマトのお浸し。
さいとうさんが 自家製で干したトマト のモッツァレラチーズ&バジル和え 。
お口直しに、もやしお浸し 。これが、ちびちびつまむに、またイイ感じ。
さて。
この頃はまだ会の前半でもあるのだけど、さいとうさんが、おもむろに切り出したのは・・・
「みなさん、先にお蕎麦を出しちゃいましょうかね♪」
お!それイイっすね!
何も、絶対に蕎麦は〆じゃなきゃダメ、というワケじゃないんですね。
まだまだ料理は続くのだけど、
一番最後に出すと、みんなで酔っ払っちゃって、せっかくの蕎麦の味もわからなっちゃうし、
最後はダラダラと飲む雰囲気になるだろうし。
それに!
蕎麦の仕事さえ終わっちゃえば、さいとうさんもこの後一緒に飲める?!(笑)
この日は、徳島の蕎麦。
この風味、イイですね~~♪
さいとうさんの蕎麦は、色がしっかりついてて、つやつやで、噛むとホントに風味が口いっぱいに広がる。
しかも、個人的にはお酒のアテになる蕎麦・・・と思っちゃったりして。
つゆに浸しても美味しいけど、蕎麦単体でも十分美味しいんだもの。
蕎麦湯まで頂いて、「ふぅ~」 とひと段落したところで、
引き続き、飲むぞーーー! なアテ、穴子と湯葉の天麩羅 。
これには辨天娘が合うなぁ~。
持ち込み酒の、
小笹屋 竹鶴 生もと 純米原酒 17BY第35号(四合瓶)
小笹屋 竹鶴 生もと 純米吟醸原酒18BY
が、徳利に入れられてくると、
「次の料理は、竹鶴あうよ~~~。」 と、さいとうさん。
それは・・・
ねぎま鍋!!
そのマグロは超絶品なカマ。
その上、この出汁が・・・出汁が・・・ももももものすご~~~い美味しいんですけど~~~~。
お汁でお酒が飲めて、止まらないんですけど~~~~~~。
ヤバイ、ほんとにヤバイ、この鍋はヤバイ。
合わせて飲む竹鶴の、この色も、相変わらずヤバイです(笑)。
まだまだ美味しい持ち込み酒は出てくる。
日置桜 生もと純米強力 16BY や
日置桜 生もと純米山田錦 15BY を飲んでは、
「二毛作で日置桜の最近のやつを飲んだけど、まだ若かった~!」っていう隊長(笑)。
この頃の日置桜を今飲むと、本当に、身に染み渡る味がするよなぁ。。。
さっぱり! な糠漬け、これも日本酒仲間の自宅仕込み。
何と言ってもワラビが美味しい(>_<)。
確か、白い方がどぶの塩酒粕で漬けたもの、黒い方が・・・なんだったっけなぁ~~、失念(汗)。
そして、この鶏も、隊長が仕込んできてくれたおつまみで、これがお酒に合ってウマイ!!
隊長ご本人に、下ごしらえの仕方を聞いたけど、
さいとうさんの“かえし”に漬けた後、干して、粕と昆布と塩をまぶして戻して・・・だったっけなぁ~~。
隊長、記憶がテケトーでごめんなさい(>_<)!
でも、とにもかくにも超拘ってる感じなのだ。
鶏は 津軽鶏 なんだそう。
と、差し入れが続いたけど、今度はさいとうさんが、
「蛤の酒蒸し をやろうと思うんだけど、何使ったら良いですかね~~。」 とと酒瓶を物色しだす。
で、結局、辨天娘 日置桜 使って。
こんな美味しいお酒をふんだんに使った酒蒸しは、それはそれは・・・
というか蛤そのものも、濃厚でウマイ。
持ち込み酒の 睡龍 生もと は、純米原酒 16BY に 純米吟醸 15BY 。
底に溜まったオリを見ては “すげ~~” を繰り返す我々(笑)。
この頃になると、
さいとうさんも、我々と一緒に飲みだして、何だか良い感じになってきたぞ♪
「これね、ウチのかえしに使ってるのよ~~。」
って、貴重な、三河の本みりんを、みんなに一口ずつ飲ませてくれる。
うま~~(>_<)!
そうかぁ、これがさいとうさんとこの、重要な調味料なんだなぁ~。
と、つまみにお酒に楽しんで、何時くらいになったころだろうか。
さいとうさんに 「まき子さん、ちょっとちょっと。」 と肩を叩かれ、振り返ると、そこにいらっしゃったのは・・・
おおお!!!
ご無沙汰です~~~(>_<)!!
さいとうさんの幼馴染であり、自分も何度かさいとうさんでお世話になった方が、
事情を知って、立ち寄ってくださったのだ。
お店の人の1人になって、あれこれ働いてくれる方だけど、
ささ、今日は、一緒に飲みましょう♪
そして、この日、我々のためにお店に入ってくれたバイト君も、片付けも落ち着いてきたし、
ささ、そろそろ、一緒に飲みましょう♪
そんな助っ人いっぱいな店内で、さいとうさんも、もう気分開放?!
スッカリ飲兵衛の1人だ~(笑)。
いつも、働いてる最中しかお話もできなかったから、
こ~んなに楽しそうな姿を見るのは初めてで、なんだか新鮮。こちらまで嬉しくなってしまう。
最後に、カマンベールチーズとブルーチーズの粕漬け を出してくれて・・・
みんなでひたすら、飲んで喋って笑って!
そして、みんな口々に言うのは、
「このメンバーで、これだけのお酒が一度に飲める事は、もう無いかもしれない。ってくらい貴重」
ホントに!
なんて貴重な体験ができたのか。
美味しいお酒や料理だけじゃなく、
みんなとこの日ここで会えた、ということも、自分にとってはとても貴重。
幹事さんに、飲み仲間に、さいとうさんに、みんなみんなに大感謝です。
ありがとうございましたーーーー!!!!
[蕎麦きり さいとう]
埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
048-722-2725
11:30~20:00 (平日は14時~17時中休み)
定休日:月曜
[以前行った時の日記]
・2009/3/1 牡蠣南蛮
・2009/7/31 湯葉と梅と大場と茗荷
・2010/3/31 きしめん
・2010/11/11 進化してる?八丁味噌煮
・2011/1/30 さいとうさん仕込みのどぶ
---おまけ---
合宿といったら、やっぱり宿に戻ったあと、一部屋に集まっての歓談も外せない♪
ホント、泊りがけで行って良かったなぁ~!
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脱帽です。すばらしい!
次回は私も考えます。
「さいとうさんへ夜に飲みに行くには、大宮でお泊りじゃないとな~。」
って思ってたんですが、
1人ホテルよりも、やっぱり“合宿”の方が、
何十倍も楽しいです♪
「けんかつ」ってたしか、さいとうさんから見ると、駅の反対側だっけ?
昔とある研修で行ったことあるっす。
大宮から30分くらいのところに住んでいるので、さいとうさんへは夜も行けるっちゃあ、行けるんだよなあ。
立派な部活動っすよ!!
まき子嬢マネージャーやっちゃえば!?
入部希望者たくさん居るっしょ♪
なんと、てつさんは「けんかつ」使ったことあるんですね!
さいとうさんとこからは歩いては行けない距離でして・・・
一番近い駅が、ニューシャトルの終点「内宿」って駅です。
でも大宮で泊るより安いし近いし♪
私はアメフト部のトレーナーの経験しかないので、
「はい!筋トレ!」
「はい!食事制限!」
「はい!応急処置!テーピング!」
が専門で細かい調整はできず・・・
あ、でも、じゃあマネージャーを探して
部活にすればいいのか!
めざせ、「もしドラ」?!(笑)
私のところは岐阜の福来純です。こちらも呑み応えがあります。
特に10年物の古々味醂(ここみりん)はびっくりしますよ!!!!!!!
ブログを読んでいるだけで、呑みにいきたくなります。
じゅうごさんは、美濃加茂の福来純なんですね。
三河味醂は、名古屋生まれの自分にとっては馴染み深いですし、
今は実家が土岐(美濃地方)なので、
実家から福来純の白扇酒造さんまでは車で40分くらいでしょか。
とはいえ、当然のことながら、
古々味醂(ここみりん)なんてえ味わったことありませんっっ。
すごそう・・・。
「遠い」って感じないんですが、
やっぱ、「夜、自宅に帰らなきゃ」って思うと、なかなか・・・
なので、今回も泊って大正解でした!
こころゆくまで楽しめましたよ~~。
ちなみに、昼に帰るときは、
ニューシャトルで20分揺られてる間にすっかりお酒がぬけます(笑)。