まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

合宿だー! @ 蕎麦きり さいとう (伊奈中央)

2011-06-22 20:42:50 | 蕎麦屋巡り

家から“小旅行”な距離の 蕎麦きり さいとう さんへは、
今まで休日の昼間しか行ったことがなかった。

夜には、楽しそうな日本酒仲間との集いもよく行なわれているけど、
飲んだ後に東京都をまたいで帰る事を考えると、なかなか行けず・・・。


そんな中、
新潟から、“さいとうさんで飲むためだけ” に来るという日本酒仲間から、
「一緒に飲まない?日帰りでも。」 とお誘いが。

彼らはもちろん泊りがけ。
“合宿だー!” って盛り上がってて、
「持ち込みOK?」「P箱用意しましょうか?」「何食べたい?」などなど、事前準備から、すんごい楽しそうなのだ。

泊る宿が、これまたおもしろい。
さいとうさん近くの激安宿、埼玉県県民活動総合センター 通称 “けんかつ”!
なんと、なんと、たったの にせんきゅうひゃくえ~~ん!(2900円)

であれば!
1人寂しく大宮のホテルに泊るのとは違って、“みんなで泊り” ならではの楽しみもあるし、
私も“合宿” に参加して夜のさいとうさんに行っちゃおっかな。


ちなみに、“けんかつ”は公共施設なワケだけど、共通スペースはとっても立派。

・・・なのだけど、宿泊施設は、まぁ値段相応・・・というか、いかにも“県でやってるっぽい”感じだし、
部屋の設備も必要最小限で、ビジネスホテルより何もない。

でも、どうせ“泊るだけ”だから良いのだ。

チェックインを済ましたあとは、みんなで 蕎麦きり さいとう さんへ、レッツゴー!


土日は通し営業のさいとうさんなので、まだ“営業中”って看板が下がってたけど、
我々が来るなり、ジェスチャーで、

“くいっくいっ” (看板、下げて)
“くるくる” (ひっくり返して)
“はい、コレ” (っと紙を渡される)

本日は貸切とさせて頂きます。店主

うわーーーい!
初めての夜のさいとうさんで、いきなり貸切だなんて、す・て・きーー(>_<)!!


この日集ったのは、新潟組の6名だけじゃなく、千葉や群馬から、そして東中野のお店の女将も参戦。

しかも!

さいとうさんがお酒を持ち込みOKにしてくれたので、
酒屋さんや飲食店にはもう無いような、
飲み仲間が個人で寝かせていた “とっておき” を持って来てくれたのだ。

す、、、すすすすすすごい・・・。
まだ、こんなの残ってたんだ~~(>_<)!
っていうお酒が・・・

いっぱい。

しかも、立派な燗どうこも持ち込みでバッチリ設置されてる!
なんだか、さいとうさんもウキウキワクワクって感じ?!

「さぁさぁ、何からお燗にしましょうかねー♪」 

最初の乾杯に選ばれた 神亀 純米酒 ラベルには 2005年 という刻印が・・・!


ほどほどに温度を上げて・・・

では。
今日は、とことん飲みましょう! という挨拶で、かんぱーい!!


この乾杯のすぐ後には、
「んじゃーこれを飲んでる間に、みんなグビグビ飲む用のをお燗つけときましょうね~」 
と、ガサゴソやるさいとうさん。

竹鶴 にごり  を一升瓶ごと、どぷん!
辨天娘 も、4合瓶に入れ替えて、そのまま瓶ごと、どぷん!
睡龍 も、同じく4合瓶に入れ替えて、どぷん!

あはは(笑)!
なんとも豪快!
でもそれが楽し~~い。


最初は、さいとうさんとこのおつまみメニューの定番 煮凝り から。

「うまいー」「美味しい!」「やばー」「うますぎ!」 って、みんなが口々に。
ほんとに、なんでこんなに美味しいんでしょう?
生姜も効いてて、今までここ以上の煮凝りに出会ったことは無いなぁ。


汲み上げ湯葉刺し は、さいとうさんが信頼してやまない、
埼玉は北本にある豆腐屋 「太田屋」さんのもの。

さいとうさん、なんでも自分で作っちゃうけど、
「自分で作んなくても美味しいもんは、買ったほうがイイじゃん?!」 って(笑)。
普通の人が言ったら単なる「手抜き」な言葉だけど、
さいとうさんが言うと、「ホンモノなんだなぁ~」って思ってしまう。


合わせて、日本酒も、次から次へと行きます。

最初に瓶燗にした 竹鶴 は、 雄町 純米にごり原酒 16BY
辨天娘 純米玉栄 も 16BY 。

こんな熟女たち(笑)を味わっている中、国権 もお燗につけたりする。
「この中で、唯一の “今年のお酒” だけど、奮闘してるじゃな~い。」って、でもホント、美味しいデス。


この辺りから、普段メニューにない、この日のための料理が登場。
つるむらさき と トマトのお浸し



さいとうさんが 自家製で干したトマト のモッツァレラチーズ&バジル和え 。



お口直しに、もやしお浸し 。これが、ちびちびつまむに、またイイ感じ。




さて。
この頃はまだ会の前半でもあるのだけど、さいとうさんが、おもむろに切り出したのは・・・

「みなさん、先にお蕎麦を出しちゃいましょうかね♪」

お!それイイっすね!
何も、絶対に蕎麦は〆じゃなきゃダメ、というワケじゃないんですね。

まだまだ料理は続くのだけど、
一番最後に出すと、みんなで酔っ払っちゃって、せっかくの蕎麦の味もわからなっちゃうし、
最後はダラダラと飲む雰囲気になるだろうし。

それに!
蕎麦の仕事さえ終わっちゃえば、さいとうさんもこの後一緒に飲める?!(笑)

この日は、徳島の蕎麦。

この風味、イイですね~~♪

さいとうさんの蕎麦は、色がしっかりついてて、つやつやで、噛むとホントに風味が口いっぱいに広がる。
しかも、個人的にはお酒のアテになる蕎麦・・・と思っちゃったりして。
つゆに浸しても美味しいけど、蕎麦単体でも十分美味しいんだもの。


蕎麦湯まで頂いて、「ふぅ~」 とひと段落したところで、
引き続き、飲むぞーーー! なアテ、穴子と湯葉の天麩羅

これには辨天娘が合うなぁ~。

持ち込み酒の、
小笹屋 竹鶴 生もと 純米原酒 17BY第35号(四合瓶)
小笹屋 竹鶴 生もと 純米吟醸原酒18BY
が、徳利に入れられてくると、
「次の料理は、竹鶴あうよ~~~。」 と、さいとうさん。

それは・・・


ねぎま鍋!!

そのマグロは超絶品なカマ。
その上、この出汁が・・・出汁が・・・ももももものすご~~~い美味しいんですけど~~~~。
お汁でお酒が飲めて、止まらないんですけど~~~~~~。
ヤバイ、ほんとにヤバイ、この鍋はヤバイ。

合わせて飲む竹鶴の、この色も、相変わらずヤバイです(笑)。


まだまだ美味しい持ち込み酒は出てくる。
日置桜 生もと純米強力 16BY 
日置桜 生もと純米山田錦 15BY を飲んでは、
「二毛作で日置桜の最近のやつを飲んだけど、まだ若かった~!」っていう隊長(笑)。
この頃の日置桜を今飲むと、本当に、身に染み渡る味がするよなぁ。。。


さっぱり! な糠漬け、これも日本酒仲間の自宅仕込み。

何と言ってもワラビが美味しい(>_<)。
確か、白い方がどぶの塩酒粕で漬けたもの、黒い方が・・・なんだったっけなぁ~~、失念(汗)。


そして、この鶏も、隊長が仕込んできてくれたおつまみで、これがお酒に合ってウマイ!!

隊長ご本人に、下ごしらえの仕方を聞いたけど、
さいとうさんの“かえし”に漬けた後、干して、粕と昆布と塩をまぶして戻して・・・だったっけなぁ~~。

隊長、記憶がテケトーでごめんなさい(>_<)!
でも、とにもかくにも超拘ってる感じなのだ。
鶏は 津軽鶏 なんだそう。


と、差し入れが続いたけど、今度はさいとうさんが、
蛤の酒蒸し をやろうと思うんだけど、何使ったら良いですかね~~。」 とと酒瓶を物色しだす。

で、結局、辨天娘 日置桜 使って。

こんな美味しいお酒をふんだんに使った酒蒸しは、それはそれは・・・
というか蛤そのものも、濃厚でウマイ。


持ち込み酒の 睡龍 生もと は、純米原酒 16BY に 純米吟醸 15BY 

底に溜まったオリを見ては “すげ~~” を繰り返す我々(笑)。


この頃になると、
さいとうさんも、我々と一緒に飲みだして、何だか良い感じになってきたぞ♪

「これね、ウチのかえしに使ってるのよ~~。」
って、貴重な、三河の本みりんを、みんなに一口ずつ飲ませてくれる。

うま~~(>_<)!
そうかぁ、これがさいとうさんとこの、重要な調味料なんだなぁ~。


と、つまみにお酒に楽しんで、何時くらいになったころだろうか。
さいとうさんに 「まき子さん、ちょっとちょっと。」 と肩を叩かれ、振り返ると、そこにいらっしゃったのは・・・


おおお!!!
ご無沙汰です~~~(>_<)!!

さいとうさんの幼馴染であり、自分も何度かさいとうさんでお世話になった方が、
事情を知って、立ち寄ってくださったのだ。
お店の人の1人になって、あれこれ働いてくれる方だけど、
ささ、今日は、一緒に飲みましょう♪

そして、この日、我々のためにお店に入ってくれたバイト君も、片付けも落ち着いてきたし、
ささ、そろそろ、一緒に飲みましょう♪

そんな助っ人いっぱいな店内で、さいとうさんも、もう気分開放?!
スッカリ飲兵衛の1人だ~(笑)。

いつも、働いてる最中しかお話もできなかったから、
こ~んなに楽しそうな姿を見るのは初めてで、なんだか新鮮。こちらまで嬉しくなってしまう。


最後に、カマンベールチーズとブルーチーズの粕漬け を出してくれて・・・


みんなでひたすら、飲んで喋って笑って!

そして、みんな口々に言うのは、
「このメンバーで、これだけのお酒が一度に飲める事は、もう無いかもしれない。ってくらい貴重」

ホントに!
なんて貴重な体験ができたのか。

美味しいお酒や料理だけじゃなく、
みんなとこの日ここで会えた、ということも、自分にとってはとても貴重。

幹事さんに、飲み仲間に、さいとうさんに、みんなみんなに大感謝です。
ありがとうございましたーーーー!!!!


[蕎麦きり さいとう]
埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
048-722-2725
11:30~20:00 (平日は14時~17時中休み)
定休日:月曜


[以前行った時の日記]
2009/3/1 牡蠣南蛮
2009/7/31 湯葉と梅と大場と茗荷
2010/3/31 きしめん
2010/11/11 進化してる?八丁味噌煮
2011/1/30 さいとうさん仕込みのどぶ





---おまけ---

合宿といったら、やっぱり宿に戻ったあと、一部屋に集まっての歓談も外せない♪

ホント、泊りがけで行って良かったなぁ~!


コメント (26)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 聖地?!にデビュー @ 二毛作... | トップ | HPの下からチョイス / 6... »
最新の画像もっと見る

26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やりますね~。 (Tank)
2011-06-22 21:02:32
まさか泊り合宿とは・・
脱帽です。すばらしい!
次回は私も考えます。
返信する
■Tankさん (まき子)
2011-06-22 21:56:04
いつも、
「さいとうさんへ夜に飲みに行くには、大宮でお泊りじゃないとな~。」
って思ってたんですが、
1人ホテルよりも、やっぱり“合宿”の方が、
何十倍も楽しいです♪
返信する
「けんかつ」 (てつ)
2011-06-22 22:12:22
あー楽しそう!

「けんかつ」ってたしか、さいとうさんから見ると、駅の反対側だっけ?
昔とある研修で行ったことあるっす。

大宮から30分くらいのところに住んでいるので、さいとうさんへは夜も行けるっちゃあ、行けるんだよなあ。
返信する
こういう・・・ (ぐるま~ぐっさん)
2011-06-22 22:26:52
合宿よいですなぁ~!!
立派な部活動っすよ!!
まき子嬢マネージャーやっちゃえば!?
入部希望者たくさん居るっしょ♪
返信する
■てつさん (まき子)
2011-06-22 22:27:44
おおお!
なんと、てつさんは「けんかつ」使ったことあるんですね!

さいとうさんとこからは歩いては行けない距離でして・・・
一番近い駅が、ニューシャトルの終点「内宿」って駅です。

でも大宮で泊るより安いし近いし♪

返信する
■ぐるま~ぐっさん (まき子)
2011-06-22 22:31:53
いやーー、マネージャーっていうより、
私はアメフト部のトレーナーの経験しかないので、
「はい!筋トレ!」
「はい!食事制限!」
「はい!応急処置!テーピング!」
が専門で細かい調整はできず・・・

あ、でも、じゃあマネージャーを探して
部活にすればいいのか!

めざせ、「もしドラ」?!(笑)
返信する
かえしは (じゅうご)
2011-06-22 22:53:27
斉藤さんのお店は三河味醂をかえしに使っているんだ。

私のところは岐阜の福来純です。こちらも呑み応えがあります。
特に10年物の古々味醂(ここみりん)はびっくりしますよ!!!!!!!

ブログを読んでいるだけで、呑みにいきたくなります。
返信する
確かに遠い (ざいやん)
2011-06-22 23:00:59
ニューシャトルとJRと東急に乗り換えて帰るのは…

返信する
■じゅうごさん (まき子)
2011-06-22 23:17:35
おお!
じゅうごさんは、美濃加茂の福来純なんですね。

三河味醂は、名古屋生まれの自分にとっては馴染み深いですし、
今は実家が土岐(美濃地方)なので、
実家から福来純の白扇酒造さんまでは車で40分くらいでしょか。

とはいえ、当然のことながら、
古々味醂(ここみりん)なんてえ味わったことありませんっっ。
すごそう・・・。

返信する
■ざいやんさん (まき子)
2011-06-22 23:23:02
昼間に飲みにいく分には
「遠い」って感じないんですが、
やっぱ、「夜、自宅に帰らなきゃ」って思うと、なかなか・・・

なので、今回も泊って大正解でした!
こころゆくまで楽しめましたよ~~。

ちなみに、昼に帰るときは、
ニューシャトルで20分揺られてる間にすっかりお酒がぬけます(笑)。
返信する

コメントを投稿

蕎麦屋巡り」カテゴリの最新記事