蕎麦きり さいとう （伊奈中央） で 牡蠣南蛮

お昼の開店数分前。


お店の外まで「コンコンコンコン・・・・」と、包丁とまな板が合わさる音が聞こえてくる。
「お！やってるやってる～。」と、お尻から失礼します、パチリ。

とかやってたら、気づかれてしまった。お久しぶりっす！　蕎麦きり　さいとう　さん！

相変わらずな、手ぬぐいを頭に巻いた姿・・・
だけど、なんだか丸刈り頭や体つきが、蔵人さんみたいになってきません？！特に奈良あたりの（笑）。


ご一緒するのは、さいとうさんの古くからのお友達で、「まるで自分の家に招待するみたいです。」　と
本当に、自分ちみたいにくつろいでる。

彼がこの日の為に、仕込んでくれた最初の日本酒は　神亀　手造り　純米活性にごり酒　。

栓を回すと、キタキタ。
瓶の下から発泡がぼこぼこっと、盛り上がってくる。元気いいなぁー。

しゅわっしゅわなお酒で、かんぱーい！

飲みやすくて、ついついクイっと飲んでしまっていたら、さいとうさんが、
「あ”！何でもう無くなってるの？！アナタ、潰されないようにしなさいよ。」
と、友達さんに言いつつ（汗）、秘密のお酒を持ってきてくれる。

むにゃむにゃの 17BY １７号　生もと純吟　。
おおー残り少ない良い感じではありませんか。
お燗につけてくれると、うんま～～い(>_<)！！ぜんぜん、吟醸香がしなくて、でも綺麗な味わいだ。


お料理は、たぶんさいとうさんがオマカセで出してくれるんだろうな・・・と思っていたけど、
メニューを眺めていたら　穴子の煮凝り　を食べたくなってしまった。
　
穴子の身がたっぷり入ってる。これが、また日本酒とよく合うのだ～。


そして、お酒もこちらから注文せずとも、さいとうさんが選んで持ってきてくれるから嬉しい。
にごりの　生もとのどぶ　は、あつ～い温度で。　体が温まる～！


友達さんと立石のもつ屋話なんかを聞いていると、良い情報が。
さいとうさん、“趣味”？！で、今は、馬すじを仕込んでいるとな！
　
わんだほー！！これが、むっちゃくちゃウマイ！！　
八丁味噌を使ったというのだけど、全然しょっぱくなく、
むしろ、とろ～りコラーゲンが良い感じに染み出て、ほんのり甘い。

何度も試作品を作ってみては試行錯誤したりして、今回のはまた良い出来なんだとか。
さいとうさん曰く　“俺って天才？！”

それに、
「この甘さは、日置桜　生もと強力　の甘さと合うのではないか？」
という友達さんの言葉どおり、お燗を合わせてみると、まさにピッタリ！！
ヤバイッス。ウマイッス。ススムッス。


穴子と空豆の天ぷら　や　お新香　などなど、料理もお任せで。
　

この日は、関東地方は大雪ぼたぼただったからか、お客さんも少なく、
さいとうさんも、厨房からよく出てきてくれて、3人でワイワイおしゃべり。

「ゆくゆくは、肉屋だ。もつ屋だ。」　なんて言ってるー（笑）。
お蕎麦屋さんなのに。
でも、お酒のつまみはもちろん、お蕎麦との相性を考えた、汁ものへのこだわりもスゴイと思う。

その一つ　牡蠣南蛮　の、蕎麦なし（←普通はやらないそうですが）！

このお腹ブリブリン！な牡蠣は、広島産。
牡蠣自体がおいし～い上に、つゆと葱が、牡蠣の旨みを引き出してる感じ。
いや、牡蠣エキスもつゆに染み出てて旨いし。

だがしかし。3月1日までの期間限定だそうで・・・。


それにしても。

ここは何屋さんなのかしらん？！
ブルーチーズの酒粕漬け　に　海鼠腸の白飯乗せ　に　焼き味噌　。あ！鯖へしこ も最高。

「もうちょっと飲みたいデス♪」　と 辨天娘 をまた飲み出してしまい。
さいとうさんに幾度と無く　「いいなー」　「楽しそうー」　「俺も飲みてー」　と突っ込まれ。

だってだって。
こうも、アテと日本酒が美味しいと・・・


お蕎麦にたどりつかないよ～～！









と、いつも言ってるけど。無事・・・？！

いや・・・もうすっかり中休みの時間に入っちゃっていたので「無事」と言えるかどうかは分かりませんが
（さいとうさん、ありがとうございました！）

十割蕎麦で〆。美味しい～～(>_<)！



[蕎麦きり　さいとう]
埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
TEL 048-722-2725
11:30～20:00 （平日は14時～17時中休み）
定休日：月曜