マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

ニューヨーク恋物語クリスマススペシャル・パリ追憶編

2008年12月23日 | ニューヨーク恋物語
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いよいよ明日はクリスマスイブ。
祝日の今日は、クリスマスイブイブを楽しまれた人も多いことでしょう。
クリスマスは幾つになっても素敵な日で、ワクワクしますね。


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2005年5月から、毎週連載していたニューヨーク恋物語は
3ヶ月で終わり、その後2005年12月に、パリの写真を使って
「ニューヨーク恋物語クリスマススペシャル・パリ追憶編」を執筆しました。


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パリの街から、大沢の今日子に対する気持ちを切々と綴る
ロマンチックで切ないクリスマススペシャル版は、美しいパリの写真が魅力です。


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今年5月に
ブログとmixiで、ニューヨーク恋物語をリニューアルさせてアップしました。


物語の内容は、2005年とほとんど変わりなく・・・
あの時「コーヒー」だったのが、「紅茶」になってみたり(写真の関係で)
そんなリニューアルされた、「ニューヨーク恋物語2008」でした。


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1章から12章までの物語で、使った写真は、295枚。
「ニューヨーク恋物語2008」では
十分写真でもお愉しみいただけたことと思います。


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東京・横浜の夜景の写真は、「NIGHT Windows・東京の夜景」の
Shinshinさんに写真をお借りしてのコラボレーションでした。


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クリスマスを前に、今夜はお酒でも飲みながら
「ニューヨーク恋物語クリスマススペシャル2008・パリ追憶編」を
是非お楽しみくださいませ。


尚、クリスマススペシャル・パリ追憶編に使った写真は68枚。
全て私が撮っものです。


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ミューヨーク恋物語2008  BGM 愛し君へ(森山直太朗)


                 


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今日子・・・ 夕方パリに着いたよ。
君が遠くへ旅立って、2ヶ月が過ぎた。


今でも、君からのメールが届いていそうな気がして
仕事から帰ると、メールのチェックをしているバカな僕がいるよ。
そんな僕を君は、「弱虫」って笑うかい?


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仕事が一段落ついて、昨日ニューヨークを発ってパリに来た。
クリスマスをパリで過ごそうと思ってね。


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知り合って2年目の12月、僕たちはパリでクリスマスを過ごしたね。


お互いが仕事の関係で、欧州入りしていて、それが終わって
5日間だけ、神様が与えてくれたクリスマスの休暇を
今日子と僕は、パリで過ごしたね。


そんな今日子との想い出の場所を もう一度辿りたくてパリに来た。


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今、エッフェル塔が見えるカフェで、今日子にメールをしているよ。
もうすぐ西の空に、夕陽が沈む。


あの日もこのカフェで、二人向き合って珈琲を飲んだね。


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君はフランス語も堪能で、この街に来てもイキイキしていたね。
僕はいつも君に頼っていた。


パリに着いたけれど、僕は今でも一人じゃとても心細いよ。
今日子がいてくれたら、どんなにいいだろう。


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そんな僕を残して、君は天国に旅立った。
きっと天国でも、弱虫の僕を心配しているかもしれない。


今日子・・・ ごめんよ。
君に心配ばかりさせて・・・・。


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今日子・・・ 今日は車を走らせて、モン・サン・ミッシェルに来たよ。


朝はパリを7時半に発ったのに
やはりあの時と同じように、4時間半もかかったよ。


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パリの冬は夜が長くて、出発した時にはまだ真っ暗だった。
そしてモン・サン・ミッシェルに着いた時は、霧がかかっていた。


あの時も、この場所で僕たちは車を止めて
幻想的な修道院を眺めていたね。


いつまでもいつまでも、この場所から眺めていたね。


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僕は昔から雨男なのに、今日子といると太陽に恵まれる。
今思うと・・・ 君が僕の太陽だったんだね。


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あの時もあんなに霧がかかっていたのに
モン・サン・ミッシェル修道院へ入ると青い空が広がったね。


不思議だよ。
僕は君といると、いつもスペシャルに晴れ男になれた。


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モン・サン・ミッシェルで見かけたあの恋人たちは、もう結婚したかな?
僕たちとあの恋人たち、どちらが素敵に見えるだろうなんて言い合ったね。


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お互いに、「さあ どちらだろう?」と、言ったけれど
僕はあの時、「今日子と僕」の方が、絶対に素敵に映ると、確信していたよ。


僕は今でも、僕たちほどお似合いのカップルはいないと思っている。


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今日は、モン・サン・ミッシェルのプラールおばさんのオムレツを食べて来たよ。
君のお気に入りだったね。


横浜に帰っても、君はよくあのオムレツを作ってくれた。
君は本当に、料理のスペシャリストだったよ。


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今日プラールおばさんのオムレツを食べたら
今日子の作ってくれた味と一緒だったんだ。


でもこれは今日子がプラールおばさんのオムレツを真似て
僕のために作ってくれたんだね。
プラールおばさんの方が先だったと事情を察して、一人で笑ったよ。


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あの時のレストランの、可愛らしいテーブルクロスも一緒だったよ。


窓側の席に座って、一人でオムレツを食べた。
僕にとって、モン・サン・ミッシェルは、君と見た幻のお城のようだ。


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今日子・・・ 今日は日曜日で、バスティーユのマルシェに行ったよ。
あの時、オレンジを買ったおじさんの店を探したけれど
もう見つからなかったよ。


だから違う店でオレンジを買った。


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あの時も、二人でオレンジを買って、青空の下で食べたね。
とっても甘かったのを覚えているかい?


乾いた喉を潤して、二人でこんなに甘いオレンジが
2つで1ユーローだなんて凄いわ!と喜んだね。


君はどんな小さなことにも、感謝と感動をする女性だった。


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マルシェで、いろいろなものを買い物しながら、2時間くらい過ごしていたよ。
ここもやはり、君との思い出でいっぱいだ。


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それからモンマルトルへ行った。


丘の上からパリの街を見下ろして
あの時の今日子の言葉を ひとつひとつ思い出していたよ。


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サクレ・クール寺院は変わらぬ美しさの中にいた。
この階段で、パリの恋人たちのように、僕たちもキスをしたね。


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僕たちは、パリの恋人たちに刺激された。
この街は、恋人たちを優しく包んでくれる街だった。


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日本では出来ないことが出来る開放感。
あの時の僕は、この幸せは永遠に続くと、信じて疑わなかった。


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サクレ・クール寺院の前の階段に座り込んで
僕たちもパリジェンヌに負けないくらい笑ったね。


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二人、ときめいて、キラキラしていたね。


あの時の君は、とてもきれいだった。
白亜のサクレ・クール寺院と、同じほどきれいだった。


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サクレ・クール寺院の左側の舗道を歩いて、テルトル広場に行ったよ。
あの時は、2人手を繋いで、ゆっくりゆっくり歩いて行ったね。


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途中で、恋人たちが、似顔絵描きに絵を描いてもらっていた。
あの時の僕たちのように、描いてもらっていたよ。


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あの似顔絵は、パリから帰っても
横浜の今日子の部屋に、二人の思い出としてずっと置いていたね。


それを二人で眺めては、パリの思い出話をしたね。
この恋人たちも、この似顔絵を大切に部屋に飾るのだろうか?


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テルトル広場では昔、青春時代の思い出に、今日子のお母さんが
1枚の「モンマルトルの丘」の絵画を買った話をしてくれたね。


きっとお母さんは、今でもその絵画を大切に持っているんだろうね。


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僕はあの時、絵画を買い損ねたから
今日パリに来た記念に、「モンマルトルの丘」の絵画を買ったよ。


そして絵画の下に、絵描きの彼のサインを入れてもらった。


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この無名の画家が、いつかピカソやルノワールのように有名になったら
きっとこの絵画も高く評価されるぞなんて
今日子のお母さんと、同じようなことを思いながら買ったよ。


この絵画は、ニューヨークの僕の部屋に掛けておくつもりだ。