Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

ANNA BOLENA (Mon, Sep 26, 2011) 準備編

2011-09-26 | メトロポリタン・オペラ
オープニング・ナイトに何を着ていこうか?というのは、例年、メトが夏休みに入ってから考え始めるのですが、
昨シーズンのオープニング・ナイトの記事(『ラインの黄金』)のコメント欄で、
次のオープニング・ナイトの演目は『アンナ・ボレーナ』なので、”チューダー朝ファッションで攻める手もありますね。”というご指摘を頂いてからというもの、
丸一年、このお題が頭を離れることが片時もありませんでした。

というわけで、早くからデパート、ブティック、その他諸々の小売店、、と、
『アンナ・ボレーナ』にふさわしいドレスを求めて激しく足をのばしてみたのですが、
思い立った時にぽっと気に入ったデザインのドレスが見つかるわけでもなければ、
時間をかけたからといってその保証があるわけでもないのが、ドレス・ハンティングの難しいところ。
その上に私の場合、生活に占めるメト係数の異常な高さと辻褄を合わせるための厳しい予算制限もあり、ドレス選びは難航に難航を極めました。
ドレスが決まらないことには、ヘア/メイクはもちろん、バッグもアクセサリーも靴も決められないってのに、、。

私はCD、DVD、書籍といった類でも、ネットで購入するよりは事前に手にとって自分の目で
(少なくともパッケージだけでも、、)見たい!という、現物購入大好き人間なゆえ、
特にドレスのような自分の身につけるものをネットで買うなんて信じられない!という考えの持ち主ではあるのですが、
もしかすると、この偏狭な考えも限界に来ているのかもしれない、、、と思い始めました。

そこで、稲妻のようにひらめいたのが、私の元上司の奥様(超富裕層)が以前仰っていた、
”ドレスなどで着なくなったものはeBayで売却しているの。ちょっとしたお小遣いにもなるし。”という言葉です。
あなた、そんなに金持ってて、まだお小遣いが必要なの?と突っ込みたくなった事実はひとまず脇に置いておいて、
ドレスは日常着と違って、着て着て着倒すということがなく、同じものはせいぜいニ、三回身につけてお終い、
手元にとっておいても場所取りだし、この奥様のようなマダム達が、まだまだコンディションのよいドレスをサイバースペースに放出するわけです。
とすると、考えてみれば、eBayこそ、私が訪れるべき場所なのではないか?!

早速eBayに出かけてみると、あるわ、あるわ、、、なかなかに素敵なドレスが沢山放出されているではありませんか!
中にはブティックやデパートで買うのと全く変わらないような高値をつけているものもあって、
”マダムよ、小遣い稼ぎしすぎだろう!それは!!”と言いたくなるものもありますが、
丁寧に見ていくと、中にはとても良いコンディションで、かつセカンドハンドとしてきちんと適正な値段をつけているものもあります。
私は背に関しては日本人としてはもちろん、アメリカ人の中に混じっても決して小さくはなく、平均的だと思いますが、
日本人の典型的なパターンで体に厚みがないので(父が楊枝のような人だからこればかりは遺伝で仕方なし。)、
求めるサイズがやや小さめになってしまって、その分、選択肢が多少限られた部分はありますが、
それでも、二着、これならば購入してもいい!と思うものを見つけることが出来たので、これは上出来です。やるな、eBay!!

さて、この二着のうち、どちらにするか、これが頭を悩ませるタネとなりました。
一着は、ジョン・ガリアーノのドレスで(ジョン・ガリアーノといえば、あの反ユダヤ発言の、、、。)、
黒い地のヴェルヴェットにぼやーんと植物(葉っぱや花)のパターンが入ったもの。
『アンナ・ボレーナ』のレクチャーでジェニーさんがヴェルヴェットについて言及しているのをご紹介しましたが、
このドレスに使われているのも、まさにどしっとした重量感のあるヴェルヴェットで、
真っ黒なドレスというのはこの世に掃いて捨てるほどありますが、
イヴニング・ガウンで、ヴェルベットのような生地を部分使いでなく、全部に、それも重厚感を持って使用して、
しかもその上に植物のパターンをちりばめるというのは、かなり個性的で、
すっきりしたコンサバなカットとしかしなかなかに凝った襟元のデザインと合まって、
レトロ(それも1950年代といった中途半端なレトロでなく、それこそ1500-1600年代的な、、)な雰囲気を醸しだしていて、大変面白いドレスだと思いました。
公演前の忙しいお着替えの時間に”きーっ!”となること間違いなしの、夥しい数の共布のボタンもついています。
簡単に言うと、どことなく、チューダーのスピリットを感じるデザインなのです。
ただ、あまりに個性あるデザインゆえ、私がこの色やデザインに似合わないと、
とんでもない悪趣味なドレスに見えてしまう可能性があって、そのぎりぎり感につい尻込みしてしまいそうになります。

もう一着はバレンシアガのデザインで、こちらはその掃いて捨てるほど存在するオール黒の無地のドレス。
元の持ち主の方によるとこれまで”未着用”で(確かにまだプライスタグがくっついたまま、、)、
彼女が”着用するとこんな風になりますよ~”という参考のために試し着してくださった写真を見ると、
肩、それからバックに至るサイドのラインがなかなかに凝っていますが、一方でエレガントさを失っておらず、
こちらはガリアーノのドレスと違って、はずしてしまう可能性が極めて低い、安全なドレスと言えます。

うーん、両方欲しい!!!が、一着に決めねばならない!!!
一人でどれだけPCの画面を眺めても答えが出ないので、そこにタイミング良く帰宅した連れを捕獲しPCの前に連行。
交互に両方のドレスの写真を見せた後、
”オープニング・ナイトはどっちを着て行けばよいと思う?”
”うーん、どちらもいいと思うけど、ガリアーノのドレスは確かにちょっとギャンブルかもね。”
”やっぱり私には着こなしが難しいと思う?”
”いや、ドレスの問題もあるんじゃない?なんか家のカーテン巻いて来たの?と聞きたくなるような、、、。”

、、、、カーテン、、、、?

と言われてじっと見てみると、確かにこの生地はカーテンっぽくはある。
そして、絶対にこのドレスを着こなせる自信があるかと問われれば、試着しないで”ある”とは言えない。
あ~ん、この試着不可な点がeBayの泣き所ざんす!!
でもギャンブルして惨敗してしまったら、もう一着ドレスを買うお金はないのよ~。
ということで、カーテンに後ろ髪をひかれつつも、ここは連れの直感を信じて、無難なバレンシアガにしておこう。ポチッ!

すると数日後、でかい箱に入ってドレスが到着しました。
無難なデザインゆえ、大外しすることはまずないと思うけど、一応、、、とドレスを取り出し、試着してみる。
下半身はサイズもぴったりで着心地よし。
しかし、最後に肩の部分を引き上げようと布を握って嫌~な予感が走りました。
なんと、肩の部分に見たこともないような巨大なパッドが入っていて、
両肩をドレスに通した時にはでかいリュックサックを背負う時と同じような動作になってしまいました。
それにしても、パラシュートでも背中についているのかと思うような立派なパッドです。
80年代に青春を過ごしたこの私ですら、こんなすごい肩パッド、見たことない。
よって、もちろん、着用してからもランドセルを背負っているような妙な感じが肩の周りにずっとつきまとっています。
”まさか、、、。”と思いながら鏡を見て、思わず叫んでしまいました。
”なんじゃ、こりゃあああああああ???!!! まるでガンダムじゃないのーっ!!!!”



先ほど、日本人というのは体が薄っぺらく、私もその典型に漏れないという話をしました。
しかし、このドレスの元の持ち主の女性は典型的な欧米体型、つまりきちんと上半身に厚みがある方ゆえ、
彼女が着用した見本写真では肩のラインに全く違和感がなかったのです。
しかし、肩から腕にかけてボリュームがないこの私が着ると、肩パッドが猛烈にその存在を主張していて、ガンダム以外の何者でもなし、、、。
ああ、また試着不可ゆえのeBayの罠にひっかかってしまった、、、。そして、もちろんeBayは返品不可。嗚呼!!!

そこにまたタイミング良く帰宅した連れ。
”いや、そんなに君が思っているほど変じゃないよ。”と彼が慰めた瞬間、
パッドの重みに耐えられなくなった肩の布の部分がするりと落ちて、遠山の金さん状態になってしまいました。
いやーっ!!!!メトで遠山の金さんになるわけには行かないのよー!!!!!と泣き叫ぶMadokakip。
こんなことになるなら、カーテンに一点賭けしておくんだった、、、。

この非常事態に頼りにできる人と言えばエレンちゃんしかいまい!というわけで、彼女のお店に直行です。
事情を説明して、持って来たドレスを着用すると、
”まあ、このパッドにデザインした人の意志がこめられているというか、
これがあるせいでちょっとedgyというか、ランウェイ的(ファッションショーで着用されるドレスのような)雰囲気があるわね。
パッドを小さくしたり取っ払ったりすると、個性のない普通のドレスになっちゃうかもしれないわよ。”とエレンちゃん。
”いえ。もうこの際、正直言ってバレンシアガのデザイナーの意向なんて、どうでもいいの。とにかく私の身に合うようにして頂戴!!”
とバレンシアガのデザイナーが聞いたら頭から湯気を噴出しそうなお願いをすると、エレンちゃんが、
”OK, OK。落ち着いて。じゃ今取ってあげるから。”と、ぷちぷちぷち、、と、
私の両肩にずうずうしくのさばっているパッドを一瞬にして取っ払ってくれました。
おお!!とてもすっきりしたではないですか!!
さらにエレンちゃんが少し肩の布を絞るようにつまむとさらに良い感じ!!
思わず”Much better!!"というと、エレンちゃんも微笑んで頷きながら、"I think so, too!"
さらにエレンちゃんが、”あなたは上半身が小さいから、パッドを取ってさらに少し肩と脇をつめましょう。
それから靴はどの位の高さのものを履く予定?”といって、たくさん並んでいる靴の中からどれが一番近い感じか選ぶよう促されました。
一足選ぶと、”OK、3インチね。”と言って、その靴をはいた状態で裾が一番良い長さになるよう、
ばしっ!ばしっ!と機械(ちゃこペンを自動化したような機械があるんですね。)で寸法をとっていきます。
その間、ものの10分ほど。プロのお仕事というのは見ていて本当に気持ちが良いです。
”一週間で出来上がるから取りに来てね。”

その間にハリケーン、アイリーンがNYに上陸した週末には、私はエレンちゃんに”あたしのドレス、大丈夫よね?”と電話までしてしまいました。
なにせエレンちゃんの店は地上一階にあるので水が店内になだれ込んで来るのではないかと心配になってしまったのです。
住民が命の心配をして、水やら何やら生活必需品を買い込んでいる時にドレスの心配とは、
暢気な話に聞えたようで、エレンちゃんに笑われてしまいましたが、
私に取っては命ほど大切なオープニング・ナイトゆえ、もしドレスに危険があるならば、それは絶対にレスキューせねば、なのです。
結局ドレスは無事にあがって着て、これ以上身に合わせようがないほどの出来栄えに大満足!
もはや、これはバレンシアガのドレスであるだけでなく、エレンちゃんによる半カスタム・メイド!
彼女は、本当いつも頼りになります。

さて、私は普段からアクセサリーというアクセサリーをほとんど全く身につけない人間なのですが、
このドレスのデザインの襟の深さは、さすがに首に何かを持って来ないとちょっと寂しい。
真珠だとちょっとコンサバになり過ぎるように感じたので、どうしようかと思っていたら、
近所で毎週行われるフリマにアンティーク・ジュエリーを取り扱っているブースがあって、
そこにトップが素敵なネックレスがあったのでそれを購入してみることにしました。
ただし、件のドレスと組み合わせるにはチェーンが少し長過ぎたので、
”あまりに店員の感じが悪くて、時計のチェーンを直す依頼をするだけで気が重くなる”と言われている近所の性悪ジュエラーに持ち込んでみることにしました。
”こんな安物持って来るなよ。”とか言われるのかな、と思っていたら、あまりに安物過ぎて怒る気も失せたのか、感じよくその場で直してくださいました。

いよいよ当日。
私の彦星=メト関係のイベントでは必ずお世話になることにしているヘアスタイリストのお兄さんJとのアポイントメントの時間がやって来ました。
今日もこれまたオープニング・ナイト効果か、サロンはフル稼働。
スタイリストが忙しく立ち働くなか、彼が”またこの日がやってきたのねー!”と私を歓迎してくれました。
一年に数回しか来ないのに、感激、、、(涙)
”さ、今年はどんなドレス?”と尋ねる彼にドレスの特徴を説明し、
”なので髪はシックでシンプルで、そうは言っても粗末ではなく、エレガントさを失わず、、、
要はあなたがいつもして下さるようにして頂ければOKよ!”と言うと、嬉しそうにしては下さったけれど、
まだどのようなデザインにすれば良いか、具体的には決めかねている様子です。
数ヶ月前に彼に髪をカットしてもらった時に、彼はイギリスの出身で、
このサロンに入る前は、豪華客船の中のヘアサロンに勤務していたというお話をしてくださいました。
船???と一瞬思いますが、たしかにクルーズシップの中というのは、色々な社交イベントも沢山あるので、
スタイリングの技を磨くには恵まれた環境だと言え、彼の技術や手早さというのはそこで身に付いたものなんだな、と納得した次第です。
そうだ、彼はイギリスの出身だったんだ!ならば、これを早く言わねば!と、
”そうそう、今回のオペラはチューダー朝の話なんで、そのエッセンスも少しスタイリングに取り入れてもらえれば、、。”と言うと、
”チューダー?That's so sexy!!!"と彼の目が爛々とし始めました。
(最近、アメリカでもチューダー朝に時代が設定されたテレビ番組がヒットしていたり、ちょっとしたチューダー・ブームなのです。)
そして、その後の数秒間、彼が頭の中でイマジネーションを膨らませていると思しき時間があって、
それは、アーティストがクリエイティビティを発揮している時の表情に他ならず、
最後に”よし、これで行こう!”という表情に変わった時には、もう私の方は”どんな風になるのー、どんな風になるのー??”と、
頼もしい気持ちで一杯でした。

彼のエグゼキューション能力はもう本当にすごくて、
アイディアさえ固まってしまうと、ひたすらそこに向かって突き進んで行く感じで、本当にあっという間に作業が終了してしまいます。
今回彼のアイディアで私が”そう来たかー!”と感心したのは、前髪に近いところから三編みを施して、
それを横から後ろに回してアップの中に織り込み、さらにスヌードを使っている点で、
コスプレのレベルになってしまわないように気を使いながら、さりげなくチューダー朝テイストを感じさせる要素を取り込んでいるのはさすがです。
いつものことですが、彼に任せておけば、間違いなし。

最後にメークですが、残念ながら、今年はメークのアポイントメントが取れなかったので、
出来上がりホヤホヤの頭を伴って、今度はデパートの化粧品売り場に駆け込み。
運が良ければ腕の良い美容部員にあたるかも、という期待を込めて。
NYでメイクをお願いした場合、起こりがちな過ちは、腕のないアーチストほど、
妙な東洋顔の思い込みが強く、出来上がった顔がまるで京劇の人物のようになってしまうことです。
ただでさえ吊り目なアジア人の目を強調するどぎついアイメイク、
外人と違って目が小さいから負けてしまうのがどうしてわからない?とつい問いただしたくなるほど多用される濃いアイシャドウ、
そして3Dで飛び出して来るかと思うような、ド派手な口紅の色、、、。
一方、腕とセンスのあるアーチストはアジア人相手でも、華やかでありながらやり過ぎ感のないナチュラルな化粧を編み出してくれます。
今、私の顔に熱心に覆いかぶさって作業をしているお姉さんが後者だと良いのですが、、、。
しかし、”うん、すごく素敵!”と言いながら、自身満々にお姉さんが渡した手鏡、そこに映った私の姿はまぎれもない京劇の人でした、、、
異常に吊りあがった目、真っ赤な唇、、

あのね。こんな珍問屋みたいな顔、5番街の角に立ってタクシーを捕まえる数分の間ですら、恥ずかしくて生きているのが嫌になりますよ、私は。
向こうのカウンターから別のブランドの美容部員数人が呆然とした顔をしてこちらを見ているのも気のせいではあるまい!
湧き上がって来る怒りをこらえながら、
”まず、アイシャドウ、この色でなく、もう一つ別の色を薦めてもらえますか?”
彼女が持って来た別の色は濃いスモーキーなネイビーのような色ですが、今塗ったくられている赤よりはずっとまし。
”じゃ、これ、今塗ってある色の上に塗って下さい。比べたいから。”
”でも、それじゃ目がかたちんばになってしまうし、青の方が濃いので気に入らない、、と思っても元に戻せませんが、、。”と戸惑う美容部員。
”どうせ車で帰るし、誰も見ちゃいないから平気。さ、早く塗って!”と美容部員に顔を向けて迫るMadokakip。
さっき言っていたことと矛盾するじゃないか!と思われた読者の方、いいんですよ。
絶対青の方が合うという確信が私にはあったのですから。だてに40年この顔と付き合って来たわけじゃないんです。
”あ、本当だ、、青の方がいいですね。”
当たり前でしょうが!さ、そう思うなら、早くもう一方の目にも塗って!!
それからこの口紅!なんてひどい色!まるで他の人の唇が張り付いているのかと思うほど、顔から浮き上がってます。
これは一旦落としてしまう以外、手の施しようなし。”リムーバーとティッシュ下さい。”
完膚なきまでにこの悪趣味な口紅を落としてやりました。
代わりに彼女お勧めの少しワイン色がかったリップグロスをつけてみました。
なんだ、こんないい色持っているんだったら最初からこれにしてくれればいいのに。
これで何とか外に出ても恥ずかしくない状態になったのでキャブをつかまえ帰宅。

服、髪型、化粧とか、やはりずっとその髪・顔・体に付き合って来た本人が一番良く長所も欠点も、何が似合うか、何が似合わないかも知っているわけです。
それでもプロにお願いするのは、自分でもまだ知らなかった良さとか面白さをその人が引き出してくれるかも、、と期待するから。
それを何が客に似合うか、似合わないか、模索するところから始めなければいけないなんて、プロと言えません。
服、ヘア、メイク、、、どんな世界もエレンやJのような真のプロばかりだと良いのですが、、、。

うちの息子達に食いちぎられないようにケースに入れてあったドレスを取り出し準備完了!
昨年、皆様に確かにお約束しましたゆえ、今年のオープニング・ナイトの私の衣装の写真をこちらに掲載しておきます。
顔については私の好きな歌手のそれでOK、ということでしたので、最愛のマリア・カラスをくっつけさせて頂きました。
カウフマンの顔は毛深過ぎて、接続が上手く行かなかったゆえ、、

家でさらにメークの手直しをしていると、リムジンの運転手から”お迎えにあがりました。”コール。
今回は女性の運転手で、これもなかなか素敵だな、と思いました。
いよいよ2011-12年のオープニング・ナイトが目の前です!!

本編に続く>


Anna Netrebko (Anna Bolena / Anne Boleyn)
Ekaterina Gubanova (Giovanna Seymour / Jane Seymour)
Stephen Costello (Riccardo Percy / Lord Richard Percy)
Ildar Abdrazakov (Enrico / Henry VIII)
Tamara Mumford (Mark Smeaton)
Keith Miller (Lord Rochefort)
Eduardo Valdes (Sir Hervey)

Conductor: Marco Armiliato
Producation: David McVicar
Set design: Robert Jones
Costume design: Jenny Tiramani
Lighting design: Paule Constable
Choreography: Andrew George

Gr Tier Box 35 Front
ON

*** ドニゼッティ アンナ・ボレーナ Donizetti Anna Bolena ***

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44 コメント

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ブラーヴァ!! ( F )
2011-10-03 10:24:05
“準備編”にしてオペラ数本を観きったようなこの充実感。
いやお見事です。
やはりオープニングナイトは特別な夜なのですね。
これだけの情熱が数千の客席を埋め尽くしているとしたら、
ゆめゆめいい加減な舞台を観せるわけにはいきませんね、MET。

美しいリンク先も堪能いたしました。
ガンダム/金さん状態も見たかったですが(笑

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Fさん (Madokakip)
2011-10-03 11:26:57
早速のコメントありがとうございます。
なんか日記のような内容になってしまいましたが、体にがたが来てメトに行けなくなった頃、
ああ、こんな準備をしてオープニング・ナイトに行ったものだなあ、、と思い出すのもまた一興かと思っています。

>やはりオープニングナイトは特別な夜なのですね

そうですね、、、ええ、そうだと思います。
もちろん、こうやってあれやこれやと身につけるものを考えながら準備をするのも楽しく、
またこういうことが出来るというのは恵まれた立場にいるな、と思いますが、
例えば年金生活でそんな余裕がない老齢の方や逆にお若い学生さんたち、
そしてチケットが手に入らなかった方、、、
彼らもリンカーン・センター前のスクリーンに駆けつけ、オペラハウスの中にいる観客と同様に、
シーズンのスタートを楽しむ、、、
オペラを愛する人間にとって、一年のうち、最もハッピーな一日です。

>ガンダム/金さん状態も見たかったですが(笑

今年もずっと写真を撮るのを忘れていたんですよね。
帰宅して、“さあ、脱ぐぞ!”という段階になって、
連れが、“写真撮っておかなくていいの?”と気を利かせてくれたおかげで
かろうじてアイコラ用のマテリアルが確保できた次第です。(笑)
もっと早くに気づいて、ガンダムや金さんの段階から記録し、
Before/afterお届けできればよかったのですけど!!
ま、そんなの見せられても皆様お困りになると思いますが、、、。
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素敵です! (Ree)
2011-10-03 17:42:22
「準備編」わくわくしながら読ませて頂きました。

Madokakipさんが、ご多忙の中、これほどの情熱をかけて準備をなさる、それだけのすごいイヴェントなんですね。メトのオープニング、て…

日本では、皆が気合い入れて正装して臨むようなオペラやコンサート等、本当にありませんもの。
やはり「海の向こうの世界」だと感激してしまいました。

オープニングの日は、平土間やボックス席の観客は皆さん勿論正装なのでしょうが、上のほうの比較的安い席の方もドレスアップして観劇するのでしょうか?

それにしても、リンク先のドレス姿、とても素敵です。こんなドレスが着こなせるなんて羨ましい!!
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いよいよ (スーリヤ)
2011-10-03 18:05:33
始まりましたね!新シーズン。今年もMadokakipさんの記事を楽しみにしています。
いつもながら準備編から堪能させて頂きました。すっかり登場人物の皆さんともお馴染み気分です。
一年間ドレスの事が片時も(!)頭を離れなかったとは…お忙しいのに、楽しくて大きな悩みを抱えてらっしゃったんですね~。ふふふ。
私は先日HD見たさにWOWOWに加入してしまいました。私が見ていない一年目の作品や見逃したものも、Madokakipさんの過去の記事と共に楽しめる訳です!

初回の『ラ・ボエーム』で、引きで映った客席を見て、これから見る30数本のほぼ全部の客席のどこかにMadokakipさんがいるのか…と、ちょっと楽しくなりました。
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ゴージャス! (レイネ)
2011-10-03 19:44:07
正装して初日に出かけるのは、どきどきわくわくの一大行事。1年かけてあれこれ考え準備するのも愉しみだし、シルク(多分そうですよね?)のロング・ドレスの肌触りは女性に生まれた幸せをしみじみ感じさせてくれたことでしょう。お見事です!
上品なドレープが効いてるシンプルなシルエットのこのドレスは、映画『ティファニーで朝食を』でヘプバーンが着用していたのに似てますね。正統派エレガンスの極地。
黒のドレスは無難そうに思えても着こなしが難しく、シルエットに直しを入れて体型にフィットさせたり、ヘア・メークやアクセサリー、全てをトータルに気合を入れた成果がお写真にばっちり現れてます。
ヨーロッパでも、たまに黒のロングドレス姿の日本人女性を見かけるのですが、言っては悪いけど、どうも体型の貧相さが隠せずゴージャスに見えないことが多いのです。中高年の日本人女性には着物が一番と思い、わたしはもっぱら着物です。
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開幕戦 (みやび)
2011-10-03 20:32:31
(結構、「戦闘」並みにエネルギーを使いそうですよね?)

私はMET開幕公演に関する記事は、Madokakipさんの記事を一番初めに読むことに決めております♪

>連れが、“写真撮っておかなくていいの?”と気を利かせてくれたおかげで

Bravo!もちろん、私も「ライン川」、ちゃんと覚えていましたし、今年こそはお写真を、と楽しみにしておりました♪
髪型といい、ドレス姿といい、素敵ですね~(ちょっと、ガンダムモードも妄想)。
来年は(←オイオイ)カウフマン・アイコラ?
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チューダー朝 (名古屋のおやじ)
2011-10-03 21:27:08
当方が、「チューダー朝ファッション」などと書き込んだものですから、ご迷惑をおかけしました。


NY暮らしをしていたときの住まいが、この王朝の名前がついた一角だったので、つい・・・

ドレス、とても素敵ですね。
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無理を申しましてw (素人耳)
2011-10-03 21:42:43
Madokakip殿

お忙しいのに昨年の約束なんぞを持ち出して、お手を煩わせまして、まことに失礼いたしましたw。じゃが、結局みなさん、覚えておったようじゃし、写真が間に合うて「めでたしめでたし!」じゃな(自画自賛w)。今年も「あっ、忘れてた!」だったら、また一年待たねばなりませぬからw。

すてきなドレスのことは女性陣にお任せするとして、カウフマンでなくマリア・カラスの顔写真にしたことに拍手!(ちと、顔が大きいがw)カラスにもこんな写真があったような気がします(気のせい?)エレガントですな。

また今年も、オペラ、コンサート、バレエと楽しんでくだされ!そうそう、レポートもw。
返信する
eBay (チャッピー)
2011-10-03 21:54:12
eBay、ガイガーカウンターの相場を調べるのに見たわ。中古ドレスも扱ってるんだ。
アメリカのお店にある服って、バーゲンに入ると状態の悪いものが多いから、中古を購入したほうがマシかも。
で、バレンシアガ、おいくらでした?
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素敵♪ (mami)
2011-10-03 22:03:23
この日を、楽しみに待っていました!

お写真、カラスのノルマを思い出しました。とっても素敵ですね。正面からもですが、後姿もセクシー!髪型もぴったりです。
シーズン・オープニング。髪型、ドレス、メイクを考えるのも含めて、「その日を待つ」ことの楽しみですよね。
来年も、楽しみにまってます♪
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