ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

名古屋国際女子マラソン招待選手

2007-03-10 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
 外国招待選手でルーマニアからおひとり、アリナ・ゲラシム選手です。アリナ、と言う名前はルーマニア人女性にとても多いので最初はピンと来ていませんでした。

 で、従妹から「ルーからのこの選手、ご存知ですか?」とメールをもらって、もう一度よく思い起こしてみると、昨夏に、ブカレストでルーマニア選手権が行われたときに女子10000mで優勝していた選手でした!

 そのとき、わざわざ出かけたスタンドで観戦していたのです~38度の気温の中、ベテランの粋に達する年齢(当時34歳)ですが、力強いペースでぐんぐん飛ばすアリナ・ゲラシム選手に見とれてしまいました。ブログ内の記事はこちら。シドニーオリンピックにも出場している選手です。

 上に掲げたのは、ルーマニア陸上競技連盟のマークです。国章にも使われている鷹に、「Federatia Romana de Atletism」の頭文字があしらわれています。


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健康を祈って~Sanatate!

2007-03-10 | ルーマニア語・いろいろ
 
 ルーマニアでは、はっくしょ~ん、とクシャミをしたとき、周りの人が「Sanatate!」(サナターテ)と言ってくれます。くしゃみは風邪の前兆、お大事にね、と言う意味でしょう、いい言葉です。言ってもらった人は「メルシー」(=ありがとう)と答えます。

 ヨーロッパでは古くから、くしゃみは悪霊に取り付かれる隙を与えるとのことで、くしゃみをした人におまじないを唱える習慣があったそうです(文春新書『常識の世界地図』より)。そんなところからも来ているのかもしれません。

 お食事をいただくときに「Sanatate」と言うこともあります。しっかり食べて健康に、と言う意味でしょう。お姑さんは十字を胸の前で3回切ってから、食事を始められます。終わりのときにも同じようにされます。わたしは両手を合わせて「いただきます」「ご馳走様でした」、と日本式。

 日常、友人と別れ際にも、「Sanatate!」と言うこともあります。次に会うときまでお元気でね、と言う感じです。遠くへ旅立つ人へも、「Sanatate!」と言います。旅行中のご健康をお祈りします、と言う意味です。

 わたしの好きなルーマニア語のひとつです。

 
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ルーマニアの病院事情

2007-03-10 | ルーマニア・ブカレストの日常
 近いうちルーマニアに戻りますが、ルーでは病気になれません。ルーの病院は、残念ながらルーマニア人自身が「病院ニハ行カナイホウガイイ!」と断言するほど、中身がよくないそうです。社会主義時代に建てられた建物は老朽化し、カビが生えるなど清潔ではないことがテレビでも取り上げられ社会問題になっていますし、医療従事者への賄賂は横行しています。

 昨年5月、ルーマニアのバセスク大統領がウイーン(オーストリア)でヘルニアの手術を受けました。ブカレストの我が家で購読している新聞には当初、「国内で手術、大成功」と掲載されていました。即、翌日に、前日の記事をひるがえして「実はウイーンで手術」なんて記事が堂々と載るところがルーらしいと家族みんなであきれていました。

 大統領ですら自国の医療レベルを信頼しておらず、メディアも隠匿作戦。昨年11月にも、ルーマニアの総理大臣が脚の手術のためフランスに行ったそうです。

 ラン仲間ステファンの奥様は同様のヘルニア手術をブカレストで受けています。当然のように賄賂500ドルを支払ってやっと手術にこぎつけたそうです。経済的に余裕のある人たちならば医療レベルの高い国で処置を受けることもできますが、一般国民はルーマニアの病院に行くしかないのです。なんとかモラルと医療レベルを上げて欲しいものです。

 ルーに滞在中の外国人でお金に余裕のあるひとは「緊急時国外搬送保障付」の医療保険に入っているそうです。企業から派遣されている駐在員などは、企業が負担しての医療保険が完備されているそうです。

 いずれにせよ、ルーでは病気になれません。ただいま日本で歯科治療中です。
 

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狭心症で入院!

2007-03-10 | 日本のいろいろ
 少し年上の走友が、3/12から入院予定となりました。走る仲間だけに、心配です。走る、ということは、知らず知らずのうちに身体に無理をしてしまうこともあるからです。

 狭心症、私にも聞き覚えのある病名です。聞き覚えどころかちょうど10年前のわたし、篠山マラソン完走直後の夜中に胸が苦しくなり、ピ~ポ~と音の鳴る車に迎えに来てもらって赤信号も無視して出かけた先で「異型狭心症」と紙(=カルテ、ともいう)に書かれ、その後1ヶ月も軟禁生活が続きシャバに出られなかったことがありました。

 自分の意思で走り始めた矢先のことで、自分でもえらくびっくりしました。健康優良児を信じて疑わず、文字通り飛んだり跳ねたりの生活を送っていたからです。3月の第2週に放映された名古屋国際女子マラソンのテレビ中継を、白いカーテンで周りを囲んだベットの上で見ていました。また走れるようになるのかしら?・・・じわ~っと涙が出てくる日々でした。

 桜の季節になって事なきを得て退院、「どうせ止めてもまた走り出すだろうから。」と心拍計(セイコーのパルスグラフ)を退院祝いにプレゼントしてくれたのは中学時代の同級生でした。それを腕に付け、心拍数を測りながらおっかなびっくりで走ることを再開、そして夏が終る頃には入院していたこともすっかり忘れてランニングに夢中になっていました。

 その後、5年位して心電図検査で少し引っ掛かりましたが、心臓負荷検査では異常なし。その上、ドクターに「5年前よりも心臓の働きが良くなっているね。トレッドミルで歩いても、脈拍が落ち着いていますよ。なにか運動しているの?」と褒めていただき、「ハイ、毎日元気にジョギングをしています!」と胸を張って答えていたのです。「また何かあったら、来なさい。」とドクター。「何かあったら大変なのよ!先生には二度とお目に掛かるものじゃないわ~。」と心の中でつぶやきながら、「先生、ありがとうございました。」と診察室を出たのでした。

 私の場合は、走ることが元気になる処方箋だったのですね。ラン仲間ではカテーテル処置をして走り続けている人もいます。心臓ペースメーカーを付けながら走っている人もいます。きっと細心の注意を払いながらも好きなランニングを続けている方たちです。来週から入院の走友も、無事であることを何よりも祈っています。

 上の写真は、10年前に、狭心症という病名を自分のものとして初めて聞いたときに読みあさっていた、素人向けに書かれた一般解説本。


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