ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ルーマニア選手権、開催される 

2006-07-25 | ルーマニア・ランニング事情

 今日はブカレストの市街地にあるディナモ・スタジアムで開催されているルーマニア選手権の最終日。男女10000mの決勝があるので、バスと地下鉄を乗り継いで見に行きます。

 夏の暑い時期なので、男子決勝は午前8時15分スタート、女子は夕刻の19時30分スタートで行われます。ほかに今日のプログラムは午前中に男女400mの予選、これが11時前に終了したあとは19時まで中休み。

 夕刻19時から再開のトラック競技は女子400m決勝、フィールドでは女子円盤投げです。夕刻、といってもまだまだ太陽の照り返しは強く、19時現在スタジアム最寄の温度計はなんと38℃を指しています。 
 
         

 スタンドとフィールドの間にはフェンスがあるのですが、フィールド際まで待機している選手の様子をフェンス越しに見に行くことが出来ます。女子長距離選手はほとんど皆とても若く、ハイレグにトップスというセパレーツのいでたちが、体型は華奢だけれども手足がすらりと伸びて格好良いです。

 そんな中で「全国制覇2002」と日本語で書かれたTシャツを着た女子選手を発見。インターハイのときのもののようです。彼女に注目していると彼女もこちらに気づいてくれて、日本人であることがわかったのでしょうか、にこっと笑ってくれます。「私ハ、日本人デス、haide(=come on, cheers up,=頑張って)。」と声を掛けると、「私は日本で高校に行きました。」と日本語で返答。陸上留学していたんでしょうね。スタート時刻が迫っていたので、立ち話も出来ません、でも彼女の走りに注目しましょう。

 定刻にスタートした女子10000m決勝は、最初からどんどん飛ばす一人と、それに続こうとする2人、以下は集団でした。一人だけ極端に遅い選手が居ます、彼女のペースを400mのラップで確認すると1キロ4分をわずかに切るペース(=1周95秒以内)。これって私のペースじゃないですか~??

 先頭の選手が1周77秒のペースを刻み、陸上留学していた女の子も1周90秒を切るペース。そんな中で1キロ4分ペースの最後尾の選手はまるでジョギングに見えます。私もこの中に混じると、ジョギングにしか見えないんだと思う、ちょっと悲しいです。脚はもっと短いので、まったく見栄えもしないでしょうね。とてもセパレーツを着ることのできる体型ではないし・・・。

 さて、先頭のアリナ・ゲラシム選手はコーチが付いていて、1周ごとのラップを大きな声で告げています。14周までを1周77秒の確実なペースでぐんぐん走り、大きなストライドでものすごく力強いです。

 ラスト3000mくらいから少しずつペースが落ち1周80秒台になったものの大崩れなく33分20秒72でゴール、暑さの中ですが疲れた様子もなく倒れこむこともありません。途中まで単独2位につけていた選手は途中で止めてしまいました。午前中の男子のレースでも強い日差しの中、リタイアがとても多かったです。

 結局2位でゴールした選手は34分27秒、日本に陸上留学していた女子選手は後半キロ4分10秒くらいまでペースを落としたのですが39分28秒でゴールしていました。最終選手は43分余りのレースでしたが、最後まで一人で走り切りました。公式結果はこちら

        

 ほかに男子三段跳びにはオリンピック選手が出場していて、17mを超えるジャンプの連発にスタンドも大きく手拍子で盛り上げています。男子の走り高跳びは夜9時を廻る熱戦にナイター照明のもと行われました。

 男子1500m決勝の選手はさすがにトラックの格闘技、体のしっかりした選手が多かったですが、女子中距離選手はすらりとした体型です。

 シドニーオリンピック女子5000mチャンピオンのガブリエル・サボー選手も、ずっとこのルーマニア選手権を走っていたそうです。サボー選手も本当にすらりとした体型ですよね。サボー選手、最初は10000mを走ったりしていたそうですが、だんだん距離を短くして、5000m・3000m・1500mを走っていたそうです。シドニーでの14分40秒は現在もオリンピック記録です。

 日本で有名なルーの女子陸上選手といえば、圧倒的に、大阪国際女子マラソンを3連覇したリディア・シモン選手ですが、ルーではなんといっても美貌も兼ね備えたサボー選手が人気だそうです。「日本人ハマラソンガ好キダカラネ。」とマイダーリン。

 ヨーロッパではトラック&フィールド人気が高く、今日もスタンドに熱心な陸上ファンが詰めかけていました。とはいえ、圧倒的人気はサッカー。この競技場の前にいくつかの銅像がありますが、「走っている像」「円盤投げの像」とくれば、残る一体は「跳んでいる像」かな、と思うのですが、「サッカーボールを蹴っている像」が正解でした。このスタジアムもサッカーチーム「ディナモ」の本拠地になっていますしね・・・

        

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