(ほとんど)シネマ日記

できるだけたくさん映画を見たいという希望をこめて

SAYURI

2005-12-21 07:57:50 | 映画さ行
あのチャン・ツィーの"One Look"では倒れないでしょう・・・という男として万国共通の感想は別にして、俳優たちは頑張っていましたね。豆葉役のミッシェル・ヨーの立ち居振る舞いなど、日本人もびっくりという優雅さ。個人的には、桃井かおりは英語をしゃべっていても桃井かおり、というところがとても嬉しかったです。

貧しさ故に芸者置屋に売れれた少女千代(大後寿々花)。女郎屋に売られた姉と一緒に逃げようとするが、看板芸者初桃(コン・リー)の癇癪に触れて失敗する。辛さに一人道端で泣いていると、通りかかった紳士(渡辺謙)が氷水を買ってくれる。会長と呼ばれるその紳士に再び会いたいがために、千代は芸者になろうと決心をする。初桃のライバル豆葉(ミッシェル・ヨー)が千代に味方し、必ず都一の芸姑にしてみせるといって厳しい修行が始まる。

日本人俳優が無理をして英語でしゃべって、それをまた字幕で観るというもの、考えてみると、とても奇異だけれど、実際には意外に違和感がありませんでした。もちろん、セットや音楽など日本的でないところに目を向けると色々と気になって映画が楽しめなくってしまいますけれど、ハリウッドが描く日本としては上出来と言えるのではないかな。
相撲取り役で舞の海も出てきました。それは嬉しかったのですけれど、でも、全盛期の舞の海の相撲の面白さはあんな物じゃないからね、と言いたくなっちゃう。本当の日本を描きたいわけではなく、あくまでハリウッド製の日本観光案内なんですね。
たぶん、一番日本的でなかったのは、耐えているけれど、あくまで強くて策略的なSAYURIという人物ですね。意外なエンディングも、これってハッピーエンドなの?と、頭の中に大きなハテナ印が出てしまいました。日本人的な感覚だと、すっきりしないものが残るのです。もしかしたら、とっても日本的な「蝉しぐれ」のラストを観て、外人さんの頭の中には、これで終わりなの?と、大きなハテナ印が浮かぶのかな・・。
チャン・ツィーの少女時代を演じた大後寿々花はとても良かったです。特に、初めて会長に出会うシーンの大きな瞳は印象的でした。彼女には、チャン・ツィーぐらいの大物スターになってもらって、やっぱり日本女性役は日本人女優で観られるようになってほしいものです。


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3 コメント

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コメントありがとう! (ケイト)
2005-12-22 18:19:28
pcのこと。画材でそう言うのがあるのかと思いこんで・・・パソコンの略とは・・・恥ずかしいですけど、ビギナーなので許して下さい。ところでチャン・ツイーのonelookで倒れないmacさん、誰なら倒れるんでしょう?SAYURIもmacさんの文で堪能しました。私は渡辺謙では倒れません。アル・パチーノだったら自信ないですけど((笑))また宜しく!



one look (mac)
2005-12-23 10:41:17
チャン・ツィーも、別に嫌いってわけじゃないのですけれど、あのシーン(OneLookで男を虜にする)ではあまり魅力的じゃなかったんですよ。

それにしても、アル・パチーノですか、渋いですねー。

僕は、結構だれでもクラクラするのでしけど、そうですね~、桃井かおりさんにお酒に誘われたら倒れるでしょうね。
女も惚れます (ケイト)
2005-12-23 22:22:26
桃井かおりさんは、女も惚れます!macさんも渋い!!

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