(ほとんど)シネマ日記

できるだけたくさん映画を見たいという希望をこめて

トゥモローランド

2015-06-06 19:08:52 | 映画た行
このところ「セッション」「シンデレラ」と面白い映画が続いていますが、これも相当に当たりでした。 1964年のニューヨーク万博が物語の始まりで、未来を描いていてもなんだけれど何だか古臭い。悪役もそこそこの悪さで、ディズニー的といえばディズニー的ですね。エッフェル塔からのロケットの発射シーンは、古典的を通り越して、さすがにちょっと閉口しますが、まあ物語りに調和しているといえば調和しているかな。 しかし . . . 本文を読む

英語研究者のために

2015-05-26 19:00:06 | 絵画ほか
これは名著ですね。乱読を積み重ねていても、このような優れた本に邂逅することは滅多にありません。 この本の初版は、戦前の英語教育が排斥された時代に、それに異を唱えるために出版されました。さすがに、この中に紹介されている参考図書の多くは古過ぎます。でも、この本を貫いている学問に対する志の高さ、教育に対する情熱は不朽のものです。私は英語研究者ではありませんが、大変に薫陶を受けました。これから学問を目指す . . . 本文を読む

氷室冴子さんお墓参り

2015-04-11 18:44:39 | 絵画ほか
敬愛する作家、氷室冴子さんのお墓参りに行ってきました。 地下鉄早稲田駅からすぐの龍善寺にあり、生前に自分で用意したという墓石には「倶會一處」の文字と右下に小さく「氷室冴子」のサインが彫られていました。 私は特に初期のコメディ物が好きで、気分が落ち込むことがあると、本棚から引っ張り出して何度も読んでおりました。まだまだ活躍できるお歳だったのに、ほんとに残念です。 . . . 本文を読む

秋田県立美術館

2015-03-09 18:14:17 | 絵画ほか
今度来た時に観るからと言って何年も経ちましたが、やっと秋田県立美術館に行って藤田嗣治の傑作を見て来ました。 さすがにこの絵を飾るためだけに作られた建物です。2階のホールの入り口に立つと、画面の全体が目に飛びこんで来るように見えます。秋田の四季をパノラマしている大画面に引き込まれてしまいます。 ちょっと見ると漫画のような軽いタッチにも見えますが、近くに寄って見ると、どの部分もきちんと統一された調子 . . . 本文を読む

アメリカン・スナイパー

2015-02-21 17:18:23 | 映画あ行
やっぱり、みんな死んでしまうのか・・。ひどく悲しく空しい気持ちになります。 無言のエンドロールが、この映画がエンターテイメントではなく、追悼のために作られていることを強く主張します。米軍史上最高の狙撃手と言われるクリス・カイル、エンドロールの前に実写と思える映像が流れ、多くのアメリカ人が彼を誇りに思い、精一杯の気持ちで見送る様子が映し出されます。その狙撃で多くのアメリカ兵の命を守ったクリスに敬意 . . . 本文を読む

アニー

2015-02-09 18:32:49 | 映画あ行
まあ、面白いと思います。 歌は正直に言って見るところなし。歌やダンスを期待して行くとちょっとがっかりするけれど、さすがキャメロン・ディアスやジェイミー・フォックスをひぱって来ただけあって、演技は見られるし、お話も十分に面白いと思います。 あとは、英語が完璧に分かればもっと笑えるんだろうというシーンがいくつかありましたが、それはもう少し英語を勉強しろということですな。 . . . 本文を読む

蜩ノ記

2014-10-25 18:33:02 | 映画は行
エンドロールが終わった瞬間、背後の席に座っていた年配の女性が「良かったわ」と呟いていました。まさに、そう言いたくなる秀作。これは映画館で観ないと勿体無いです。 まず、お話しが面白いですな。お世継ぎ騒動と言う使い古されたテーマを、藩史編纂に生きる古参武士の生活を通して、少しずつ明らかにしていく工夫が効いています。登場人物も少なく、派手な場面もほとんどないのに、全く飽きさせない。また、役者がいいですね . . . 本文を読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014-07-22 17:55:27 | 映画あ行
ストーリーが面白いです。 タイムスリップを題材にした映画はたくさんありますが、このカラクリはなかなか優れもの。ネタばれにならないように多くは書きませんが、まさか敵がね・・・。 予告編だけ観ると、死んでも死んでも生き返って戦わなければならない主人公が、精神的に苦しむ話かと思ったのですが、全くそういうところはありません。ゲームのリセットボタンでも、もう少し悩んで押すだろうと思えるぐらい、あっさりと殺さ . . . 本文を読む

マレフィセント

2014-07-12 18:31:56 | 映画ま行
「眠れる森の美女」ですね。ヒットしているようですが、なんだかちょっとなぁ、という感じは否めません。アンジェリナ・ジョリーの顔が怖かったということもありますが、せっかくのお姫様と王子様のお話を、大人の都合で変えてしまっていいのだろうかという疑問がふつふつと沸いてきますね。 大ヒット中の「アナ雪」も全く同じ構図ですが、「真実の愛のキスで魔法が解ける」はずが、王子がキスしても魔法は解けないのです。結局、 . . . 本文を読む

超高速参勤交代

2014-07-07 04:43:40 | 映画た行
今週はハリウッド大作もいくつかきていたんですが、時間が合わなくてこれにしました。意外に面白く得をした気分。 正直に言えば、ストーリーや殺陣はテレビの時代劇に毛が生えた程度ですが、決定的に違うのが役者ですね。中でも、主人公の湯長谷藩藩主を演じた佐々木蔵之介、徳川吉宗役の市川猿之助は良かったですね。こういう人たちもテレビにも出演するのだろうけれど、映画だと時間の掛け方が違うのかな、ぐっと人物に魅力が備 . . . 本文を読む

アメイジング・スパイダーマン2

2014-04-29 18:11:30 | 映画あ行
やっぱり、言ったとおりでしょう。お父さんとの約束を守らないから、こんなことになってしまうのですよ。それから、手首の糸を出す機械も故障しちゃうし。もう、前作で気になったところがそのまま映画になってしまった、という感じ。 でも、お話はとても面白かった。2時間半飽きさせません。スパイダーマンの魅力は、惜しげもなく悪役がどんどん出てくるところですかね。お約束のグリーン・ゴブリンも出てきます。このゴブリンに . . . 本文を読む

ウォルト・ディズニーの約束

2014-04-02 21:45:34 | 映画あ行
久々にほんとに面白い映画を観ました。なので、ずっと放っておいたプログを復活。 1964年のディズニー映画「メリー・ポピンズ」は、チム・チム・チェリーやア・スプーンフル・オブ・シュガーなどの名曲に彩られて、少なくともミュージカル映画としては"傑作"といって差し支えないと思うのですが、どうも原作者パメラ・L・トラバース(エマ・トンプソン)は、ディズニー映画にされることが本当は嫌だったようですね。 ウ . . . 本文を読む

ゼロ・グラビティ

2013-12-23 21:09:51 | 映画さ行
どうやって撮影したのだろう?というのが、映画を観終わって一番の感想です。 ほとんど無重力シーンなので、タイトルに偽り無しという点では立派。 でも、映画のストーリーとしては、決していい出来映えではないでしょう。 サンドラブロックでなけりゃ観なかった、かも。 . . . 本文を読む

ウルバァリンSAMURAI

2013-09-23 18:21:26 | 映画あ行
まあ、Xメンのサイドストーリーとしは、良しとしましょう。日本以外の国で果たしてお客が入るのだろうかという心配もありますが。 . . . 本文を読む

許せらざる者

2013-09-14 16:33:12 | 映画や行
クリント・イーストウッドの「許されざる者」は、映画館ではなくビデオで観ました。そのためというわけでもないでしょうが、面白いというよりは、救われない映画、最後の西部劇と言われているのにすっきりしない映画だと思っていました。今回の渡辺謙版は、そんな名作のリメイクとしては、非常に良くできていると思いました。かなり引き込まれました。 まず、開拓時代の北海道という設定が嵌っています。官軍の追っ手を振り切って . . . 本文を読む