(ほとんど)シネマ日記

できるだけたくさん映画を見たいという希望をこめて

ノーカントリー

2008-05-24 22:01:48 | 映画な行
原題は、ノーカントリ・フォー・オールドメン、年寄りに住む国は無い。ここで年寄り役は、コーヒーのCMで有名なおじさんトミー・リー・ジューンズ。「信じられないだろうが、親父の時代には保安官も拳銃を持っていなかったんだよ」、と言うボヤキから映画は始まります。

荒野のトレーラハウスに住むモス(ジョシュ・ブローリン)は、砂漠で死んでいる男達と200万ドル入りのトランクを見つける。麻薬取引のいざこざで殺し合いになり双方が死に絶えたらしい。その場から200万ドルを持ち出したモスは、すぐさま組織からの殺し屋アントン(ハビエル・バルデム)に追われることになる。妻を実家に帰し、モーテルを泊まり歩くモスは殺し屋を出し抜いた積りだったが、想像以上にアントンは執念深かった。

ちょっとフカワリョウに似ている殺し屋アントンは、確かに怖いです。躊躇無く人を殺しますが、殺しにもポリシーがあるらしく自分のルールを厳格に守ろうとします。その点はゴルゴ13に似ています。でも、問題が難しくて分らなくなると、コインを投げて外れれば殺すという単純な解決策に頼ります。だから、ますます不気味で怖く感じます。

トーンは統一されており、緊張が緩みません。つまり映画作りは上手く、それゆえアカデミー賞作品賞なのでしょう。でも、だから観る価値があるかというと疑問です。こういう映画もたまにはいいのですが、「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド」と続くと辟易します。次は、楽しい映画を観たいですね。


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2 コメント

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おひさです。 (rika)
2008-06-02 22:55:53
おひさです。ノーカントリーを結局2回見たんですが
希望のない映画ですよね。
人間の人生なんて明日はわからない
とても見ていて寂しくなる映画でした。
コメントありがとうございます (mac)
2008-06-07 14:27:58
rikaさん、こんにちは
アカデミー受賞作でも、これを2回見るのは、ちょっと辛いですね。
これは、あくまで映画作りのためのストーリだと思うのです。実際には、世の中は悪くなっていくばかりじゃないのに、悪い面だけ強調するのはどうかなと思います。西部劇の時代なら、普通に撃ち合いでしたからね。
だから、この映画は余り好きじゃないのです。

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