由紀さおり、藤田弓子、浅田美代子などなど、よくもまあ、これだけオバサン女優を集めたものです。でも、さすがというか、それぞれの女優さんが若い人には出せない持ち味を出してます。例えれば、よく味が沁みているおでんという感じ。そして、そのおでんの具たちの真ん中にいるのが小林薫というのが、また笑えます。
みたま文化会館の主任、飯塚(小林薫)は、自分のミスで大晦日の公演をダブルブッキングしてしまう。20年の . . . 本文を読む
上質な映画でしたね。吉永小百合さんが主演だからというわけでは無く、演技者の誰もが、あるいは演出の隅々までが、よく練られた名品だったと思います。
日本が戦争に向かって邁進していた昭和15年、ドイツ文学者・野上滋(坂東三津五郎)は「治安維持法」違反で逮捕される。妻佳代(吉永小百合)と二人の娘の慎ましやかな暮らしは、父親の逮捕で一気に困窮する。恩師の窮を聞き駆けつけた滋の教え子山崎(浅野忠信)が陰日な . . . 本文を読む