(ほとんど)シネマ日記

できるだけたくさん映画を見たいという希望をこめて

歓喜の歌

2008-02-16 21:03:23 | 映画か行
由紀さおり、藤田弓子、浅田美代子などなど、よくもまあ、これだけオバサン女優を集めたものです。でも、さすがというか、それぞれの女優さんが若い人には出せない持ち味を出してます。例えれば、よく味が沁みているおでんという感じ。そして、そのおでんの具たちの真ん中にいるのが小林薫というのが、また笑えます。 みたま文化会館の主任、飯塚(小林薫)は、自分のミスで大晦日の公演をダブルブッキングしてしまう。20年の . . . 本文を読む

母べえ

2008-02-02 22:24:11 | 映画か行
上質な映画でしたね。吉永小百合さんが主演だからというわけでは無く、演技者の誰もが、あるいは演出の隅々までが、よく練られた名品だったと思います。 日本が戦争に向かって邁進していた昭和15年、ドイツ文学者・野上滋(坂東三津五郎)は「治安維持法」違反で逮捕される。妻佳代(吉永小百合)と二人の娘の慎ましやかな暮らしは、父親の逮捕で一気に困窮する。恩師の窮を聞き駆けつけた滋の教え子山崎(浅野忠信)が陰日な . . . 本文を読む