これ、なんじゃい。コメディか。
前半のイヤな上司による部下いじめぶりが両方とも女である分なおさらねちねちして悪趣味なところ、後半の殺人の真相に迫る描写を虚実をずらしながら重ねる凝り方、デ・パルマ節のスプリット・スクリーンに一人称カメラなどなどギミック満載なのだが、あまりにデ・パルマっぽい(それ自体は楽しいが)のと、たびたび挟まれる悪夢から飛び起きるシーンの繰り返しでほとんど笑いに転化してしまう。
舞台がドイツというだけでなくフランス・ドイツ合作でアメリカ国籍ではない。エンド・タイトルを見てもドイツ人名が多い。
アラン・コルノー監督の遺作のリメークというが、アメリカ志向のフランス監督の作品をアメリカ人監督がヨーロッパを舞台にリメークするというねじれっぷり。
アルドリッチが「合衆国最後の日」を、ペキンパーが「戦争のはらわた」を、西ドイツとの合作でやっと製作にこぎつけたのを思わせる。
前作「ブラック・ダリア」が製作費5000万ドルでアメリカ国内の興行収入2200万ドルだったので、この扱いになったということだろう。
これは製作費が3000万ドルでこれまでのアメリカの興収が9万ドル余りというなんだか目を疑うような数字。
その割りに日本では前に見に行った時入れなかった。小さい劇場ではありましたけどね。
(☆☆☆)
本ホームページ
公式サイト
パッション@ぴあ映画生活
パッション - シネマトゥデイ
前半のイヤな上司による部下いじめぶりが両方とも女である分なおさらねちねちして悪趣味なところ、後半の殺人の真相に迫る描写を虚実をずらしながら重ねる凝り方、デ・パルマ節のスプリット・スクリーンに一人称カメラなどなどギミック満載なのだが、あまりにデ・パルマっぽい(それ自体は楽しいが)のと、たびたび挟まれる悪夢から飛び起きるシーンの繰り返しでほとんど笑いに転化してしまう。
舞台がドイツというだけでなくフランス・ドイツ合作でアメリカ国籍ではない。エンド・タイトルを見てもドイツ人名が多い。
アラン・コルノー監督の遺作のリメークというが、アメリカ志向のフランス監督の作品をアメリカ人監督がヨーロッパを舞台にリメークするというねじれっぷり。
アルドリッチが「合衆国最後の日」を、ペキンパーが「戦争のはらわた」を、西ドイツとの合作でやっと製作にこぎつけたのを思わせる。
前作「ブラック・ダリア」が製作費5000万ドルでアメリカ国内の興行収入2200万ドルだったので、この扱いになったということだろう。
これは製作費が3000万ドルでこれまでのアメリカの興収が9万ドル余りというなんだか目を疑うような数字。
その割りに日本では前に見に行った時入れなかった。小さい劇場ではありましたけどね。
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