prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「355」

2022年02月12日 | 映画
タイトルの355って何かと思ったら、アメリカ独立戦争の時に活躍した女性エージェントの暗号らしい。レディという意味の数字としかわかっておらず、今でもまったく正体不明(憶測は何通りもあるが)ところがエージェントとしては理想的、というわけ。

予告編ではタフな女性たちがチームで暴れるアクションもの、というイメージで「チャーリーズ・エンジェル」みたいなマンガチックなのかなと思ったらだいぶ違う。
アクションもストーリーも結構シリアスでハードで、ちょっとわざとらしいが非情な展開もある。
もっともあれだけ大暴れしておいて無名のまんまというのも、いかに隠蔽工作するにしても何だか変。

最初、国も職務も人種もバラバラだった(どころか敵味方だった組み合わせも含む)五人がチームになるまでの段取りがなかなか好調。
お話を転がすきっかけ(ヒッチコックの言う「マクガフィン」)にコピー不可能なサイバー攻撃用プログラムを内蔵しているデバイスというのを使っているのが形があるのでわかりやすい。

今では女性がハードなアクションシーンを演じるのは珍しくなくなっているけれど、迫力十分。マンガチックにする必要なくなったということだろう。
アフリカ系東洋系も含めて大暴れというのがまた、今風に多様性に配慮したところ。
ついでに中国にも配慮して(製作に)クライマックスは上海。

悪チェチェンマフィアという設定。