prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「書くことの重さ 作家 佐藤泰志」

2017年01月24日 | 映画
このところ「そこのみにて光輝く」「海炭市叙景」「オーバー・フェンス」と映画化が続く20年前に41歳で自殺した作家・佐藤泰志を再現ドラマを交えて描くドキュメンタリー。
こういう貧乏な生活実感というのは20年前だと時代遅れに見えたのが一巡してまたリアリティを持つようになったということだろうか。
実際に通っていた職業訓練所のシーンなど「オーバー・フェンス」そのまんま。

芥川賞の選考会の再現シーンが、開高健や松本清張のそっくりさんなど出てきてなんだか可笑しい。どこまで記録に残っているのか知らないが、いかにも言いそうなことを言うのです。
文学というのものを信じて疑わないのは今見るとちょっと不思議にすら見える。

文学賞の対象にはなっても受賞にまでは至らないのがずいぶんもどかしい。今だったらネットを使って読者を開拓することもできたろうにと思わせる。
ナレーションが仲代達矢で、ずいぶん重厚感が出た。

書くことの重さ 作家 佐藤泰志 公式ホームページ

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1月23日(月)のつぶやき

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