今年最後の開運の会はお笑いライブと一緒に掛川で

掛川西高校の先輩であり開運醸造元・土井酒造場の専務取締役である土井弥市さんと、その奥様彩子さんにご案内いただき、掛川で開催された蔵の会に参加してきました。



「すいのや」のおでんに満足して掛川駅へ戻ると、会場の掛川グランドホテルも見えてきます。



線路の下を潜り抜けて北口から南口へやってきました。



会場は南口正面に。南国の雰囲気です。



今回は酒とお笑いを楽しむ会。なんとも斬新で、今までに経験したことのないテーマでした。



主催者挨拶。左二名は酒を造る人、その他の方々は酒を売る人や酒が好きな人たち。地元の大勢の方々によって準備されてきた会でした。



本日の開運出品酒はこちら。素敵なプロフィールも添えられています。



そして日本酒の造り方の説明も。



今回はお笑いライブも兼ねているため、静岡県内で活躍する大勢の芸人さんが来ていました。お笑いライブなんて普段行くことがないだけにとても新鮮。この写真は浜松を中心に活動するお笑いコンビ「ぶどう」のお二人です。



さてお目当ての開運ですが、こちらはプレミアムコーナー。ラベルのないものはすべて非売品の鑑評会出品酒です。出品酒一覧に書かれている以上の品揃えにびっくり!



こちらは定番コーナー。開運にはもう随分長いこと親しんでいますが、この中でその存在自体を知らなかったものが一つありました。それは左から二番目の本醸造夢仕込みです。この酒については後ほど詳しく書きます。



より取り見取りの自社製品を前にして熱く語る専務取締役の土井弥市さん。



盛り上がった会の後には二次会が用意されていました。掛川市内屈指のリーズナブルな地酒処「さんぱち屋」へ。店内全品三百八十円均一ということからこの名前が付いたそうです。



ここではホテル会場で余った酒をどんどん空けていきます。開運の最高峰「作・波瀬正吉」を前に再び熱く語り始める専務取締役の土井弥市さん。ちなみに、そしてこの波瀬正吉が「伝」ではなく「作」であることに気付いたのは帰宅後に写真を見てのことでした。わかる人にはわかる、「作」と「伝」の違い。



今回の会で最も驚いたのは地元産コシヒカリを使った本醸造夢仕込みでした。地元酒販店限定の取り扱いだそうで、今までその存在すら知らなかったことにも納得。お味の方はと言うと、高価な特A山田錦や酒造好適米を使わなくてもこれで充分!と感じられる開運らしい味わい深さと切れのよさ。それが一升1950円という超破格。特A山田錦も22%だけ使っているようですが、大部分はやはり地元のコシヒカリなわけで。仕込み水と酵母が同じであれば、この条件でもここまでのコストパフォーマンスを出せる素晴らしさ。飯米、それも粘り気の強いコシヒカリでも、60%まで精米することでここまできれいな酒になるんですね。まさに伝統の冴えが成せる技と言えましょう。

同じ飯米でも精米歩合90%の僕らの酒の場合は、極低温発酵で酒化率を最低限に抑え込むという、大吟醸と同じ造りをすることできれいさを出していましたが、この酒の場合は吟醸レベルまで精米をしているのでそこまでの造りの手間をかけずに済むのでしょう。精米コストをかけて造りを楽にするのか、精米コストをかけない代わりに造りの手間をかけるのか、いろいろな考え方があるようです。一つだけ確かなのは、安くて美味しい酒が飲めるのであれば、一般消費者としては嬉しい限り!ということ。



おつまみに出てきた豚カツ。これ、美味かったです。



余談ですが、ここのお店では福島県喜多方市の夢心酒造で醸される「奈良萬」の取り扱いもありました。会津から遠く離れた土地で会津の地酒と出会えるのは嬉しいものです。



そして物語は〆ラーへと続きます。「さんぱち屋」すぐ近所の「十八番」へ。高校時代にあそこは美味い!とちらっと聞いたことがありましたが、今回が初訪問となります。



老舗の喜多方ラーメン店のような古きよき雰囲気のメニュー。



味も喜多方ラーメンと似た、自然な旨味のある醤油味でした。



この後は更に遅い時間まで盛り上がりました。素晴らしい時間をありがとうございました。

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開運醸造元・土井酒造場(JR東海道新幹線・東海道本線掛川駅南口タクシー20分)
http://www.kaiunsake.com/
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