平成24年度IYEO関東ブロック大会(神奈川県開催) 2日目

1日目からの続きです。


平成24年度IYEO関東ブロック大会予告編。


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29時まで続いた熱い二次会を経て、2日目のプログラムが始まりました。

2日目は社会貢献活動の発表会があります。内閣府青年国際交流事業の既参加者が事業で得た経験をどのように活かして活動に取り組んでいるのか、様々な観点から発表していただきました。





もっと多くの方が発表してくださったのですが、写真は少なめ。事業参加間もない若手から、社会の第一線で活躍中のベテランの方まで、幅広いお話を聴くことができました。

ここはちょっと私見なのですが、国際交流事業に参加して得られるものは国際感覚だけではありません。したがって、IYEOでよく議論のネタとなる「事後活動」なる社会貢献活動も、国際的な○○や、外国人と○○といった観点だけに縛られる必要性は全くなくて、各自の得意や興味に応じて自由に社会へ発信していけばよいのだと思います。例えば、日本の伝統産業である酒をひたむきに造り続ける杜氏がいて、その杜氏と知り合いであったり、その酒が好きであったり、あるいはその蔵のある地方に愛着があるのであれば、その土地の話をしながらその酒を仲間内の誰かに味わって楽しんでもらう。それは造り手の心を伝えることになり、その地域の風土と伝統を感じてもらうことになり、そして何より人の輪を広げることになります。小さなことですが、それも立派な社会貢献活動の一つのあり方なのです。そのときの相手の国籍が国内であろうと国外であろうと、そんなことはたいして重要ではないんですね。これは特に酒だけに当てはまることではなくて、自分で普遍的な価値を確信できる物事であれば、何でも自分の活動テーマとしてよいはずです。そしてそこまで決まれば後は突き進むのみです。


さて、大会もとうとう閉会式となりました。



内閣府吉田氏挨拶。



IYEO大河原会長挨拶。



大会副実行委員長挨拶。

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閉会式が終わっても大会は終わりません。この後は任意参加の地域理解研修です。今回は鎌倉と横須賀の2コースを用意しました。どちらも神奈川県を代表する見所のある地域です。







鎌倉コースでは鶴岡八幡宮と大仏を巡り歩きました。前日の分科会D「武家の古都鎌倉~世界遺産登録を目指して~」と併せて参加された歴史好きの方が多く、みなさん大変熱心に説明を聴かれていました。





横須賀コースでは船で猿島に上陸して無人島探検。幕末から第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となった猿島には要塞や砲台の後が残されていますが、今では歩道が大変綺麗に整備され歩きやすくなっています。地元のガイドの方が案内してくださいました。


こんな感じで大会は成功裏に無事終了しました。その後のアンケートで、参加者の皆さんからは嬉しい感想がたくさん寄せられました。その中でも、あの少ない実行委員でよくもあれだけの大会を回せたものだ!という声が多かったのでその理由をお知らせしておきます。結果的にそうなったのは、中心メンバーが少人数だからこそ意思疎通が容易でもれなく重複なく役割分担できたこと、当日ボランティアの方々が自発的かつ積極的に動いてくださったこと、実行委員の直接の知り合いを中心に講師陣を招いたため彼らの約半数が快く運営にも食い込んでくれたことなどが大きな要因です。要綱に書かれている実行委員の人数こそ少ないものの、実際にはもっともっと大勢の方々が運営に関わっていたのでした。

神奈川県IYEOでは「新たなつながり、自分らしいチャレンジ。そして皆(みな)と未来(みらい)へ」と掲げたテーマに沿って、この大会で得られたつながりを今後の活動で具体的に活かしていきます。本大会へ関わったすべて皆様ありがとうございました。

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【趣旨】
内閣府、関東ブロック内の地方公共団体等が実施した青少年国際交流事業の既参加者、国際交流に関心のある青少年等が、事後活動の情報交換を行うと共に、地域、職場等における事後活動の推進、国際交流及び国際親善についての研究協議を行う事により、青少年の育成、国際交流及び国際親善の促進に寄与することを目的とする。

【テーマ】
~新たなつながり、自分らしいチャレンジ。そして皆(みな)と未来(みらい)へ~
現在の日本では、東日本大震災で、国内での助け合いはむろんのこと海外からも多くの支援を受け、「つながり」や「絆」に対する意識が高まっている。
今大会では、「つながり・絆」から創り出される様々な可能性に着目しつつ、参加者に新しいつながりを創り出すとともに、若い力を中心としたチャレンジの出発点を発見し、次のアクションへとつなげていくきっかけとしてもらうことをねらう。
特に参加者がそれぞれの立場で、自分が既に持っている「つながり」をどのように活用していくのかという点を掘り下げていく。国際交流によって、文化、習慣、価値観が違っても一生の友人となる「つながり」を築くことを経験し、そこから学んだ多くのことを振り返り、自分たちの想いをカタチにするために実践的な場でいかしていく方法や、「つながり」を築き上げることの価値を再考する場とする。
具体的には基調講演・分科会を通じて、宇宙という壮大なテーマへのチャレンジから地域に根差した地道なアクションまで、そして、大きなビジョンを持つことの意義から具体的な行動への移し方やいかに「つながり」を築きいかしてきたかまでを学ぶとともに、経験を積んだベテランとつながりながら、若い世代が活躍する出発点となることを目指す。加えて、開催地である神奈川県の豊かな自然、歴史のある文化など、地域の魅力に触れて発信する場とする。

【主催】
内閣府
日本青年国際交流機構
財団法人青少年国際交流推進センター
神奈川県青年国際交流機構

【後援】
神奈川県、鎌倉市、葉山町

【主管】
平成24年度IYEO関東ブロック大会実行委員会

【期日】
平成24年10月13日(土)~14日(日)

【会場】
湘南国際村センター
神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39

【参加対象者】
内閣府、各ブロック内の地方公共団体が実施した青少年国際交流事業の既参加者、または国際交流や地域社会貢献活動などに関心のある一般の皆様

【基調講演】
「はやぶさ」を継ぐもの
~新たな太陽系大航海時代に向かって~
NEC航空宇宙システム 宇宙事業シニアエキスパート 小笠原雅弘氏

【分科会A】
地域で働く
~あそびからはじめる地域再生~
NPO法人西湘をあそぶ会 代表理事 ハラダイスケ氏

【分科会B】
地元特産を神奈川ブランドに!
~若者が取り組む情熱的ハム作りと大都市横浜の食と農~
食肉加工分野担当: 株式会社 湘南ぴゅあ 直営店舗責任者 平井三郎氏
地場産野菜分野担当: 横浜市環境創造局 北部農政事務所 谷口圭氏

【分科会C】
多文化共生の実践を学ぶ
~日本語学校教育の現場から~
横浜YMCA学院専門学校 日本語学科専任講師 平岡学氏

【分科会D】
武家の古都鎌倉
~世界遺産登録を目指して~
鎌倉市世界遺産登録推進担当学芸員 阿部能久氏
鎌倉世界遺産登録推進協議会広報部会長 内海恒雄氏

【実行委員会】
実行委員長 渡辺一行 平成16年度 第11回「国際青年育成交流」事業(ヨルダン)
副実行委員長 大野裕章 平成17年度 第32回「東南アジア青年の船」事業
事務局長 熊坂真輝 平成20年度 第15回「国際青年育成交流」事業(バルト三国)
委員(経理) 半沢弘毅 平成19年度 第34回「東南アジア青年の船」事業
委員(広報) 山本悠希 平成17年度 第27年「日本中国青年親善交流」事業
委員(編集) 金丸恵美 平成15年度 第25回「日本中国青年親善交流」事業
委員 酒井敏之 昭和54年度 第6回「東南アジア青年の船」事業
委員 水林健一 平成11年度 第13回「日本韓国青年親善交流」事業
委員 黒川彩乃 平成21年度 第23回「日本韓国青年親善交流」事業
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