




















相談者(飼主)の手には痛々しい傷跡があり、愛犬に噛まれる恐怖や部屋を汚される苦労で心労が募っているご様子の方が大勢です。
話を聞いていくと、問題行動が起きるきっかけが少しずつ見えてきました。
多くのモンスターたちが咬みついたり吠えるようになったのは1歳くらいからで、「それまではとても賢い仔犬だった。」よく相談者から聞く言葉!!それと「トイレのしつけも殆ど来たときから出来ていた」です。
初めて犬を飼った飼主は、ちゃんとしつけをしようと色々なしつけ本を読み、教えの通り実践したようです。

*本文とは無関係
「犬の支配的攻撃性の要因」についてコルドバ大学(スペイン)の調査結果が発表されています。
【文献】
・Journal of Animal and Veterinary Advances, 2009; 8 (2): 336-342
原文はこちら(Factors Linked to Dominance Aggression in Dogs. )
この調査はスペインの1歳以上の711頭の犬とその飼主を対象にインタビューと犬の行動観察によって行われた。
この調査での攻撃性の評価は状況別の犬の行動を0から9点のポイント制をとって集計された。
状況とは









これらの状況による犬の噛み付き傾向に加え、家庭内で食卓からのおこぼれをもらう、ソファやイス・ベッドに乗る、寝室内に寝るまたはベッドで飼主と一緒に寝るなどの状況も甘やかし度として評価され、さらに基本的な服従訓練を受けているかを考慮された。
この調査結果で最も興味深かったのは「フードのタイプ」。
ウェットタイプのフード(缶フードなど)で高レベルの支配的攻撃性が見られたのは意外だった。
「生肉を与えると犬が攻撃的になる」と今でもまことしやかにささやかれているのですが、
これからは「ウエットタイプフードを与えると犬が攻撃的になる」と言うことになる?
他に興味深かったのは「叱り方」でした。
「言葉」>「叱らない」>「体罰」の順に攻撃性が高く示されるという結果です。
体罰で最も犬の支配的攻撃性が抑えられるということですが、支配的攻撃性を既に持っている犬の矯正方法にはならないと思います。
むしろこの結果からは「言葉だけで叱るのは叱らないよりも劣る」つまり言葉でしか叱らないのならば無視した方がマシだということを調査は物語っています。
概要はやはりといってしまえばそれまでだが、若い女性で初めて犬を飼い、飼い始めた理由が「衝動買い」「かわいいから」だったり、さらには仕事のため愛犬は長時間の留守番、そのため愛犬が問題行動をしても、愛犬に怒りの態度を示すなんてことができず、ただ言葉でやんわりとたしなめる程度でしか叱ることしかできない。
おまけにハイレベルの甘やかしときたら......
犬の支配的攻撃性が最高を示してもなんら不思議ではない。
支配的攻撃性に最も大きな影響をあたえる修正可能な環境要因とされたのは次の5つでした。





しっかり愛情を持って犬と向き合え、と言っているように.........。
この調査はスペインだから必ずしもすべての要因が日本にも当てはまるというものではありませんが、なんとなく傾向は似ていると思います。
しつけ教室やパピー教室と当幼稚園の違いは、簡単なことでしたら周りの人にすぐ聞ける気楽な雰囲気だということです。
園内は、愛犬たちが駆け回っていますよ。
天気が悪い日や日没後の運動(散歩のかわり)にご利用いただいています。
飼主がお買い物・映画などのご用事の間の運動・お勉強に多くのおともだちがいらっしゃいます。
しつけ・訓練は、それらの教室で基本を教わり、教室へ通わないなら、本やネットでノウハウを入手して始めるのが一般的。
ついつい自宅にこもりがちになり、根を詰めがちですよね。
しかし当幼稚園なら茶飲み話でリラックスし、愛犬家のみなさんやスタッフと食事や健康の情報交換もされています。
お気軽にお立ち寄りください。
愛犬とのより楽しい生活のために、しつけ方の正しい知識を学びましょう。
犬幼稚園 Buddy Dogでは犬の飼い方・しつけ方・マナー、食事、犬の健康管理・メディカルに関するお話を随時、園長が行っています。






