クライアント・リスト

監督 エリック・ラヌーヴィル
キャスト　ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、テディ・シアーズ、シビル・シェパード、ソンジャ・ベネット、リンダ・ボイド
2010年　アメリカ
ジャンル：ドラマ

【あらすじ】
テキサス州オデッサ。破綻寸前の家計を助けるため、性感マッサージ店で働くことになった元ミスコン女王で３人の子持ちのサム。美しい彼女は、みるみる内に顧客を増やし、権力者の客から高額チップや宝石をもらうようになる。家計も順調に回りだした矢先、店が一斉摘発に遭い、サムは同僚たちと共に逮捕される。

【感想】
実話だとは思わなかった。しかもかつてはアイドル扱いだったジェニファー・ラヴ・ヒューイットが売春婦役でかなり老け込んでいたのも驚きでした。「ラストサマー」以降、ほとんど記憶になかったので。

夫がひざの怪我で思うように働けず経済的に追い詰められた3人の子供を持つ母親が家庭を支えるために極秘に売春婦の仕事を始める。大金を稼ぐも麻薬に手を出して店は摘発、全米中に報道され家庭は崩壊する。

母親が生活が苦しくて家庭のためにやむを得ず売春をするという話はいくらでもありそうなのだが実際には思い浮かばない。そのため前例がないということで楽しくみさせてもらいました。やはり最初の客を取るところと家族にばれる瞬間はスリルがありました。個人的には前者はもう少し丁寧に描いてほしかったが、内容が内容だけに難しいのだろうから仕方ないところです。一方でタイトルにもなっている売春婦の顧客リストをめぐる一連のかけひきについては蛇足気味でやはり見所としては前半だったと思います。

売春がばれた主人公がラストで自分の心境を打ち明けるシーンでのセリフ「女優になった気分」「自分を必要としてくれる場所だった。」には説得力がありました。

内容に深さはないものの、十分に面白い話でした。

お薦め度：★★★★★★★☆☆☆

クライアント・リスト　：DVD未発売