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マザー・テレサ

2010-02-01 00:00:00 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ファブリツィオ・コスタ
キャスト オリヴィア・ハッセー、セバスティアーノ・ソマ、ミハエル・メンドル、ラウラ・モランテ、イングリッド・ルビオ、エミリー・ハミルトン
2003年 イタリア、イギリス
ジャンル:ドラマ、実話

【あらすじ】
ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサの生涯に迫る伝記ドラマ。修道院での活動に限界を感じたテレサは新教会を設立し、困難を乗り越え人々の救済に力を尽くす。

【感想】
マザーテレサに対して私が個人的に思うことを正直に書いてしまうと読者が激減しそうな予感がするのでここでは止めておく。それでも少しだけ触れておくと貧困を生み出した諸悪の根源は宗教そのものである。これに比べれば資本主義の行き過ぎた側面など大した問題ではない。

説教臭いのはここまでにして本作はインド国内における宗教の対立によって生み出された医療も受けることができない多数の貧しい子供達を助ける活動を中心に36歳から87歳で亡くなるまでの半生を描いています。

全体的に伝記で読んで思い描いていたマザー・テレサそのままのイメージだったと思います。意地の悪い書き方をすると聖人と呼ばれるにふさわしく全く隙がないです。弱者を助けたいという信念で支えられている。物欲や怠惰といった人間臭さがないので時には周囲の妬みから誤解されたり、事件に巻き込まれたりします。しかしその都度、彼女の人間性に共感した賛同者の助けによって力に変えてきたのがよくわかりました。私はマザー・テレサ本人の映像を見たことがないのですが、主演のオリヴィア・ハッセーの演技はそっくりだったと高く評価されているそうです。

不満な点としては長尺でかまわないので最後まで丁寧に描いてもらいたかったことです。(偉人伝は長尺で文句いう人は少ないと思う)特にラストでいきなり15年後に飛んでしまい、マザーテレサが高層ビルの会議室にいるのは拍子抜けだった。その間、マザーテレサは一体何をしていたのだろうかと。なぜ頑なに拒否してきた組織化することを許したのだろうか?晩年は政治的な案件に追われていただけだったのか?本作でスルーされた空白の15年間が気になってしまった。陽の部分よりも影の部分が気になってしまうのは人間の性ですから。

同系列である「ガンジー」あたりと比べると映画の知名度は低いですが、そこそこの良作ではないかと思います。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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