ギター弾きの恋

監督 ウディ・アレン
キャスト ショーン・ペン、サマンサ・モートン、ユマ・サーマン、アンソニー・ラパリア、ジェームズ・アーバニアク、グレッチェン・モル、ジョン・ウォーターズ、ブラッド・ギャレット、デニス・オヘア
1999年　アメリカ
ジャンル：ドラマ、コメディ、音楽、ロマンス

【あらすじ】
天才ギタリストだが、プライベートは破滅的というエメット。彼は、素朴な女性ハッテイと同棲するが、突然、上流階級の女ブランチと結婚。しかし、本当の愛はそこにはなかった…。

【感想】
ウディ・アレン監督作品の良さは最近になってようやくわかるようになってきたと自覚しておりますが、本作に関しては当時から好きでした。癖の強いウディ・アレン作品ですが、タイトルからわかるようにギターの演奏シーンが多く挿入されているので入門用には最適です。

登場人物は個性的な人ばかり。中でも主人公のショーン・ペンやユマ・サーマンよりも恋人役のサマンサ・モートンの魅力が発揮されていたと思います。喋れないが純粋な気持ちを持つ女性という難しい役を身振りを使うなどで表現していた。そんな彼女と主人公の関係があっさり切れてしまう虚無感がとてもウディ・アレンらしいです。本来、人間関係とはこういうものだと思う。人間の本質に迫る内容は本作に限らずいつも鋭いです。更に再会した時にはもう手遅れだったというのも色々と人生について考えさせてくれました。

演出の特徴としてはドキュメンタリータッチであることが挙げられます。監督や音楽関係者が主人公エメット・レイに関して当時の状況や心境等を語るシーンが所々に挿入されている。個人的にこの部分については説明臭くなってしまったように感じられました。鑑賞側の想像に任せてもらった方が楽しめたと思う。

ショーン・ペンの出演作品では一番好きかもしれません。

お薦め度：★★★★★★★☆☆☆

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