映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

ラストキング・オブ・スコットランド

2008-08-05 15:22:44 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 ケヴィン・マクドナルド
キャスト フォレスト・ウィッテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン、ジリアン・アンダーソン
2006年 アメリカ、イギリス
ジャンル:ドラマ、歴史

【あらすじ】
スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、高い志を胸にウガンダのムガンボ村にある診療所へとやって来た。それはちょうど、軍事クーデターによってイディ・アミンが新大統領となった直後のことだった。ニコラスはアミンの演説を聞いて、そのカリスマ性に強く惹きつけられる。そして偶然にも、ケガをしたアミンを救ったことからアミンに気に入られ、彼の主治医に抜擢される。やがてアミンは主治医という以上の信頼をニコラスに寄せ、ニコラスもまたその期待に応えようとするのだが……。

【感想】
30万人もの国民を虐殺したことで知られるウガンダ大統領イディ・アミンに関する話です。それだけに当然ですが、内容はかなりきついです。前半はそうでもないのですが、後半は思わず閉口してしまいます。

アミン役を演じたフォレスト・ウィッテカーは本作にてアカデミー主演男優賞をはじめ、映画賞を総なめにしました。これには最初に小さな街を訪れて演説した時の迫力からして納得するしかありませんでした。アミン本人も野心が強く、ユーモアがあり、巨漢でボクシングのヘビー級チャンビオンの経歴を持つそうですが、現地の人が見ても間違えてしまう程、似ていたそうです。これぞ怪演です。

一方、大統領に野心がある反面、スコットランド人の医者については、あまり大した目的意識もなく(同僚の女性に指摘されていた)地位や財力に溺れて落ちぶれていきます。正直、感情移入しにくいのですが、性格的にこの二人が仲良くなるというのはまずあり得ないし、少し無理があるように感じました。
トリビアとしては日本のアイドルユニット「あみん」のルーツはこのイディ・アミンだそうで恐ろしいセンスだと思います。

長くなってしまったので最後にしますが、イディ・アミンの悪事は人食い大統領などと噂されたこともあり、世界中で十分有名なので映画化する上であまり驚きはなかった人も多いかもしれません。ただし事実を知らない人であれば過去の不幸な歴史に対する認識を深めることができる上で存在価値の高い映画だと思います。フォレスト・ウィッテカーの怪演だけでも十分楽しめます。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

ラストキング・オブ・スコットランド

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る



最新の画像もっと見る