監督 スティーヴン・スピルバーグ
キャスト トム・クルーズ、コリン・ファレル、マックス・フォン・シドー、サマンサ・モートン、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン、キャスリン・モリス、マイク・バインダー、ダニエル・ロンドン
2002年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス、SF
【あらすじ】
2054年のワシントンDC。犯罪予防局の刑事ジョン・アンダーソンは、予知能力者・プリコグの透視により、次々と犯罪を未然に防いでいた。ところがある日、プリコグが透視した犯人の名がジョンだったことから、彼は予防局に追われる立場に追い込まれる…。
【感想】
思っていたより評判が悪いようでがっかりです。
本作とは関係のないところで今世紀以降における私のスピルバーグ評なのですが、演出力は衰えたとは思わないが、選定するテーマに夢や驚きのあるものが無くなってしまったという評価です。その点で本作のような題材に取り組んだことは個人的には嬉しかったりします。
原作者のフィリップ・K・ディックは「ブレードランナー」や「トータル・リコール」「クローン」など近未来を描くのに提供がある作家です。本作では2054年の世界を描いています。そこでは3人のプリコグと呼ばれる特殊な能力を持った人間によって人殺しを事前に察知し、犯罪を食い止める社会が形成されています。このシステムをめぐって事件が起こります。捜査員の一人が殺人をしてしまう予告が出されてしまうのです。
近未来の世界観としてはアクリル板のような透明なスクリーンにいくつもの映像が映し出されて、タッチパネルのように処理していく様子が印象的。少し面白おかしく見えてしまう面はあるのですが、近い将来このような技術が確立されている可能性は高いと思っております。
作品全体の雰囲気としては怪しさが漂っているように感じました。特にトム・クルーズが身分を偽るために眼球を他人のものに入れ替える手術をするシーンは悪趣味です。しかもその後にビニール袋に自分の眼球を入れて身体認証に使用はよくこの仕事引き受けたなと思ってしまいます。
このようにSF映画としての全体的な世界観は好きだったのですが、ラストのシナリオの二転三転に振り回されてしまったのが余計だった気がします。詰めの甘さを感じました。結局、失踪した息子の真相は何だったんだ?
その他には電車内の乗客にポール・トーマス・アンダーソンやキャメロン・ディアスがいたり、3人のプリコグの名前が有名な作家から借りたものだったりと色々と遊び心が散りばめられています。言われないとわからないようなある意味無駄な演出は結構好きだったりします。
SF映画ですので他人が想像して作り出した近未来を「くだらない」と思ってしまう人には向きませんが、本来好きな人なら安心して観れるクオリティだと思います。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
キャスト トム・クルーズ、コリン・ファレル、マックス・フォン・シドー、サマンサ・モートン、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン、キャスリン・モリス、マイク・バインダー、ダニエル・ロンドン
2002年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス、SF
【あらすじ】
2054年のワシントンDC。犯罪予防局の刑事ジョン・アンダーソンは、予知能力者・プリコグの透視により、次々と犯罪を未然に防いでいた。ところがある日、プリコグが透視した犯人の名がジョンだったことから、彼は予防局に追われる立場に追い込まれる…。
【感想】
思っていたより評判が悪いようでがっかりです。
本作とは関係のないところで今世紀以降における私のスピルバーグ評なのですが、演出力は衰えたとは思わないが、選定するテーマに夢や驚きのあるものが無くなってしまったという評価です。その点で本作のような題材に取り組んだことは個人的には嬉しかったりします。
原作者のフィリップ・K・ディックは「ブレードランナー」や「トータル・リコール」「クローン」など近未来を描くのに提供がある作家です。本作では2054年の世界を描いています。そこでは3人のプリコグと呼ばれる特殊な能力を持った人間によって人殺しを事前に察知し、犯罪を食い止める社会が形成されています。このシステムをめぐって事件が起こります。捜査員の一人が殺人をしてしまう予告が出されてしまうのです。
近未来の世界観としてはアクリル板のような透明なスクリーンにいくつもの映像が映し出されて、タッチパネルのように処理していく様子が印象的。少し面白おかしく見えてしまう面はあるのですが、近い将来このような技術が確立されている可能性は高いと思っております。
作品全体の雰囲気としては怪しさが漂っているように感じました。特にトム・クルーズが身分を偽るために眼球を他人のものに入れ替える手術をするシーンは悪趣味です。しかもその後にビニール袋に自分の眼球を入れて身体認証に使用はよくこの仕事引き受けたなと思ってしまいます。
このようにSF映画としての全体的な世界観は好きだったのですが、ラストのシナリオの二転三転に振り回されてしまったのが余計だった気がします。詰めの甘さを感じました。結局、失踪した息子の真相は何だったんだ?
その他には電車内の乗客にポール・トーマス・アンダーソンやキャメロン・ディアスがいたり、3人のプリコグの名前が有名な作家から借りたものだったりと色々と遊び心が散りばめられています。言われないとわからないようなある意味無駄な演出は結構好きだったりします。
SF映画ですので他人が想像して作り出した近未来を「くだらない」と思ってしまう人には向きませんが、本来好きな人なら安心して観れるクオリティだと思います。
お薦め度:★★★★★★★☆☆☆
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