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コッポラの胡蝶の夢

2009-10-30 00:10:24 | ★★★★★★★☆☆☆
監督 フランシス・フォード・コッポラ
キャスト ティム・ロス、アレクサンドラ・マリア・ララ、ブルーノ・ガンツ、マーセル・ユーレス、マット・デイモン
2007年 アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、ルーマニア
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】
第二次世界大戦が近づくルーマニア。年老いた言語学者・ドミニクは、未完の研究やかつて愛した女性のことを想いながら孤独な毎日を送っていた。しかし、自殺を決意した復活祭の晩に彼の身に奇跡が起こり…。

【感想】
コッポラが自ら監督した映画なんていつ以来なのでしょうかね。申し訳ないですが監督業は引退して製作業に専念しているものかと思っていました。

というわけで、あまりにも久々だったのをアピールするためか邦題にわざわざ「コッポラの」というタイトルがついています。映画の内容からすると場違いではありますが、それでもこれをつけた人の気持ちはわかります。

ここからが本題になりますが本作については「もしあの時、ずっと心残りだった失敗をやり直せるなら」という想いや願望を製作サイドの宗教観や人生観を絡めて描いているのが特徴かと思います。

人生に疲れて自殺を決意した70歳の老人ドミニクが雷に打たれたにもかかわらず奇跡的に一命をとりとめます。しかしこの日を境に彼の肉体と頭脳は驚異的に若返っていき超能力を手にします。ある日、彼はかつて愛したラウラの生き写しの女性ヴェロニカと出会い愛し合うようになるが、ラウラの特殊能力である輪廻転生に関する記憶を辿ることで二人の間の歯車が狂い出すというものです。

若返ったドミニクが一度は挫折した学者としての夢とラウラへの愛を手に入れるチャンスを得るが、それは同時には手に入れることが出来ないことに気がつきます。そこでのドミニクが選択へ至る過程が非常に混沌としたものとして描かれています。若返りや輪廻転生、自分の分身などの非科学的な現象に夢現実の境界線のあいまいさを重ねることで独特な世界観を感じ取ることができました。その他としては街並みの映像が非常に美しいです。

本作は凄く面白いというような類の作品ではありませんが、年齢を重ねた名監督ならではの味のある映画だったと思う。

お薦め度:★★★★★★★☆☆☆

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