イベント・ホライゾン

監督 ポール・アンダーソン
キャスト ローレンス・フィッシュバーン、サム・ニール、キャスリーン・クインラン、ジョエリー・リチャードソン、ジャック・ノーズワージー、ショーン・パートウィー、ジェイソン・アイザックス
1997年　アメリカ、イギリス
ジャンル：ホラー、サスペンス、SF

【あらすじ】
7年前に18名のクルーを乗せたまま消息を断った宇宙船、イベント・ホライゾン号から、突然SOSの通信が入る。だが救助隊が到着したイベント・ホライゾン号は無気味に静まりかえり、奇怪な現象が続発する。そして救助隊員は1人、また1人と謎の死を遂げていった…。

【感想】
SFというジャンルは、人の度肝を抜くような作品でない限り世間から高く評価されることはない不毛なジャンルではありますが、それでもこれは好きな映画の一つです。若干残るB級感が心地いい。

CGが多用されているものの、完全に頼り切っているわけでもなく、肝心要の物語の舞台となる宇宙線内については凝った作りだったのが好印象。これだけで合格。映像やモンスターが襲ってくる演出は「エイリアン」の影響を多大に受けているのは間違いないです。これにSFの要素を拡張したイメージ。

役者では博士役のサム・ニールがしだいに変貌し、最後には暴走する演技が良かったです。これでシナリオに深さがあればもっと生きてきたのでしょうが、こればかりは仕方ないです。

そのシナリオは古典的。ただブラックホールを飛び越えて次元を超えた悪魔に触れてしまったという説明には笑ってしまった。ボリューム感や奥深さはないです。結局襲ってきたアレの正体も明かされることはないのでやはり凝った映像や怖さが中心になっている。

意地悪く言えば「エイリアン」と「マトリックス」のSF部分を足して2で割ったような映画と表現できるでしょう。大作ではなくかなり金を費やしたB級映画と捉えた方が楽しめるはずです。

お薦め度：★★★★★★★☆☆☆

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