黄金の七人

監督 マルコ・ヴィカリオ
キャスト フィリップ・ルロワ、ロッサナ・ポデスタ、ガストーネ・モスキン、ガブリエル・ティンティ、モーリス・ポリ、ジャンピエロ・アルベルティーニ、レンツォ・パルメル
1965年　イタリア、フランス、スペイン
ジャンル：サスペンス、コメディ

【あらすじ】
スイス銀行に眠る7トンもの金の延べ棒を強奪しようと、一人の教授と謎の美女、そして6人の男たちがあの手この手の巧妙な作戦で大奮闘!
まんまと金をせしめたものの、ここからが悪党たちの真骨頂、儲けを独り占めするために仲間を出し抜こうと、またまた大ハッスル!?

【感想】
あの「ルパン三世」に元ネタがあるとは聞いていましたが、本作を見て直ぐにこれだとわかりました。金庫をこじ開けて金塊を運ぶ手段はそのまんまです。ちなみに私は子供の頃、モンキー・パンチを外国人だと信じていた・・。

そんなわけで一言で表現するならお洒落な泥棒映画。金庫破りを軽快な音楽に乗せて大胆な手口でやり遂げます。更には知的な主人公、敵なのか味方なのかわからない美人ヒロインらのおかげでとても賑やかです。この時代に泥棒ものにおける全てを押さえたような作品が完成されていたことに感心してしまいました。　逆に手に汗握るようなスリルはないですが、適度に緊張感のあるシーンが挿入されているので非常にバランスがいいです。展開が気持ちいい。

ただ逆に「ルパン」が基準になっている人間の立場から言わせてもらえば、実写よりもアニメの方がしっくりくるように感じました。実写であることによるツッコミどころが多々見受けられました。アニメだったら気になっていなかったと思います。それから登場人物が多く、中には影が薄いキャラが見られるのも絞り込めたと思います。警察サイドに銭形のようなキャラも欲しかった。

詳細よりも雰囲気を楽しむ映画。十分に堪能させていただきました。本作が与えた影響は偉大です。

お薦め度：★★★★★★★☆☆☆

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