3年目のゴルフの指針(ガイドライン)は線路、である。
( 1年目に「☆ゴルフの結論/ 体の重心を感じること☆」について書きましたが、3年目はこれで。)
右肩が下がらぬよう右サイドの軸を起こす。
両肩の高さを揃えて、パワー・ロスのない鋭い振り抜きを実現する。
そのためには、両肩のラインをスクエアに保って、両肩の間をクラブが通るゾーンを安定させること。
ダウンスイングからフォローにかけて、
両肩の前後左右をスクエアにして、線路のようなガイドラインに見立てるイメージを持つといいことに気づいた。
よくインパクトゾーンを線路のレールに喩えるが、
両肩のラインの高さに線路があるイメージの説明は見たことがない。
でも昨日、きれいなバーディーをキメた6番ではティーショットからウェッジまでこのイメージだった。
ヘッドの通り道のような末端ではなく、もっと身体側、 両肩幅の狭いゾーンなら、線路として意識しやすい。
身体の暴れが制御されて正確さが増し、線路がガイドラインのテコとなって圧倒的な「勁(けい)のエネルギー」が生まれる。
両肩でつくるガイドレールに沿って腕を通していくと、自ずと右が残る。
( ↓ ) タイガーを抜いて一時世界ランクNo1に立ったのは、マーティン・カイマー。
右サイドの残り方、お手本にしたいと思った。
(写真:Golf Today 2011/5月号より)
( ↓ ) トン、トンで右肩を起こして両肩を揃えたら、左肩の高さを低くキープして打ってゆく。
この連続写真を見ていると、両肩を線路のようなガイドラインにして打ってゆくイメージが湧く。
甲野善紀氏の「井桁(いげた)術理」(体を回すのではなく平行四辺形が変形していくように使う)
をスイングで体現するとこのようになるのではないか。
「インパクトで右手が上」、左手がストッパーの役割を果たしてシャフトを長く使うイメージも出ている。
( ↓ ) 重心の感じ方にもいろいろある。
仙骨と蝶形骨(ちょうけいこつ)を結ぶエネルギーライン、
下半身主導のスイングは基本だが、身体の重心を感じろと言う場合に、頭部の重心をないがしろにしてはいけない。
右肩が突っ込まないように両肩を線路(ガイドライン)に見立てれば、自然に頭部は骨盤の並進方向とは逆方向に動く。
アドレス時と逆の方向(後ろ)へ頭を動かすと、
伸びてゆく腕とカウンターバランスのように引っ張り合って遠心力が増すのだが、
アドレス時に頭の重心を前に置いておくとフォワードプレスの効果が生まれる。
( あまり無理に頭部を動かそうとするとスイングを乱す。
特にアイアンでは頭部の重心は左軸のまま、前に置いたままの方が低く長くフォローを出せる。)
(写真:週刊ゴルフダイジェスト2011/4/19号より)
清元登子プロはイチローのバッティングフォームを体重移動のお手本と絶賛していました。
" ゴルフはいかに右から左へ重心を移していけるかのゲーム。
右の1軸で振っていたが、海外の選手と一緒に廻ってみて、何かが違う。
よくよく観察してみると、外国の強い選手は皆2軸で振っている。 これだ、とピンときたわね。"
頭部の重心も使いようでは、テコの支点になり、勁(けい)のエネルギーの発力機構になる。
人間の身体には、テコの支点が、さまざまな部位にある。
これを上手にシンプルに使うための原理が、体を回さず平行四辺形のように使う井桁術理ということなのだろうか。
身体の持つ発力機構はまさに運動連鎖なのだが、動かぬ支点(テコ)があればこそ。
重心を感じ、つっかえ棒になる動かさない部分を意識する。
これが私の3年目の指針 = ガイドライン = 線路。
(イラスト:手塚一志のうねり打法より)
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