らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

アンサンブルの楽しさ

2016年02月25日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 オーケストラでは、リハーサル中によく話す指揮者というのは、オケ側から煙たがられる事があります。音楽的には、指揮者を中心にまとまらなければならないのですから、指揮者側としてもオケに自分の意志(音楽的な方向性・好み)を伝えなければならないので、百歩譲ることも出来ます。しかし、ほとんどのオケのメンバーは、長々話す前にその指揮棒で自分の音楽を表現して欲しいというのが本音の所。足りない部分を言葉で説明してくれればリハーサルはスムーズに進むのです。

 オケの話はそれくらいにして・・・・・。本日の話題は違うのです。

 クァルテットなどのアンサンブルのリハーサルの話をしようと思っていたのでした。我々、山形Qも結成当初から数年前まで、実際音を出している時間より「あ~でもない!こぉ~でもない!」と話している時間の方が長い事が良くありました。

 言葉って怖いんですよぉ~。

 演奏会に向けて新しい曲を仕込む初期の練習時、つい他のメンバーへ言ってしまったことが、トラウマになってしまい本番の時にその事が大げさにされて、アンサンブルが乱れたりすることがよくありました。言われた人が本番中にその事だけを守ろうとしたり、言った本人が、練習をすすめて行く内にその解釈から変化していったためです。

 最近、自分自身は、リハーサルは言葉少なく何回も合わせた(通した)方が、良いかなと思い始めています。時間が無いときは仕方がないにしろ、我々のように一つの演奏会に対して10回以上リハーサルをするような団体は、言葉で他のメンバーに分かってもらうより、自分の演奏で相手にこうして欲しいと感じ取ってもらう方が理想ですし、お互いの解釈の違いも何回も通すことで、言葉を交わさなくても寄ってくるのが分かるのです。

 曲を充分に自分の中で解釈が済んでいれば、本番中何があっても対応可能にする余裕も生まれるので、時間をつくって鋭意個人練習に励んでいます。

 つづく・・・・・。

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