頑固者・・・

“頑固者”と呼ばれる人は結構います。誰でも周りに一人や二人、いるのではないでしょうか？　この頑固者、周囲からは嫌われる場合が殆どですが、当の頑固者にとっては私から見れば羨ましい限りの性格と映ります。周囲からは腫れ物に触るような接し方をされ、我儘な発言に反論もされず、往々にして言ったことがそのまま通ってしまうことが多い。みんな言い合いやトラブルを避けますから妥協してしまうのです。但し、自分の我儘がいくら通っても周囲からの白い目や人間関係での寂しさを味わわねばならぬのは当然のこと。人生、どんな性格にあっても結果プラスマイナスゼロです。

　実は今、仕事上でそういうタイプかな？　と思われる人が若干一名いらっしゃいます。私を含めて関係者はみな「出来るだけ癇に障らぬよう言葉を選んで・・・」と気遣いますが、当の本人はそんな気遣い何のその・・・、相手の事情や感情など微塵にも理解せず一方的です。本来であれば私の場合、最初からそれが分かっている人だったら関係も持たなかったのですが、人を介して依頼された仕事に参加して初めて、そこにそういう人がいた、ということであったので、後戻りは出来なかったのです。内心（ガビンチョ！ ）でした。

　ただ、そういう人に限って、そこそこの名誉と経済力を持っている方が多いのは不思議です。恐らくその頑固さで押し通してきた仕事上の判断が間違っていなかった・・・という証なのでしょうね。一度や二度、面識を持った程度ではその方にもそうした考えは及びませんでしたが、何度もお会いする内にそう理解するようになってきた自分がおります。尤も、それは名誉と経済力を持ったその人だから思えたことであって、そうでなければタダの “頑固親父” と感じるだけだったのかもしれませんが・・・。肩書きとおカネ・・・頑固者にとってはやはり人から認められる大事な要素なのでしょうか？