職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

精神状況から数センチ隔てられた言い回し「ほほうぅぅぅ!」と感嘆している青年は、もちろん、わしじゃ

2004-11-23 08:38:12 | Weblog

04.11.23 精神状況から数センチ隔てられた言い回し「ほほうぅぅぅ!」と感嘆している青年は、もちろん、わしじゃ

◆少し前に、書棚に詰まっている本を、床におろし、ほこりを払い、両腕で抱えて移動する作業は、心が騒ぐ、震える、狂乱する……というようなことを書いた。
 
 もちろん、すべての本に心が騒ぐわけではない。 

 廊下の書棚を上下に切断し、玄関フロアに移動した日、最高に震えたのは『現代英米倫理学』(Ⅰ巻~Ⅴ巻)だった。 
 
◆購入したのは20歳の頃。 
 堅い表紙を開くと「天地書房」というラベルが貼ってある。 

 当時のわたしは倫理学に熱中していた。 
 「規範倫理学」「応用倫理学」「メタ倫理学」、このうち「メタ倫理学」がわたしにとって未知の分野だった。 
 小脇に抱え、踊るように下宿に帰った。 
 
◆ウィルフリッド・セラーズの編者序言。 
 「わたしたちは、どの論文をえらぶかについてまじめに長いあいだ思案した。多くの場合、わたしたちの考えをきめることがきわめて困難であった」。 
 「熟慮の場合には、最終の欲望……行為の直前の欲望……が、われわれの意志とよぶものになる。」 

 ほほうぅぅぅ! 
 
◆自分の精神状況から数センチ隔てられた、翻訳調の言い回しに「ほほうぅぅぅ!」と感嘆している青年は、もちろんこの後、自分がだれと出会い、だれと別れることになるのか? どこに住み、どんな仕事をすることになるか? 

 要するに、このHPのプロファールに書いてあるようなことは一切、知らない。 
 
◆廊下で書物を抱えたとき、むしろ逆に身体が宙に浮いた。 

 稲妻に打たれたように、家々、森、山、これまですれちがった人々の顔……、自分の生涯の光景が一瞬照らし出されて見えた。 

 この光景は、わたしにとってはノンフィクションだが、青年にとってフィクションだ。 
 「嘘だろう?」という青年の声が聞こえた。 
 
◇仁科源一氏からの書簡が届く。
 詩誌『斜坑』今年度の最終例会の案内。
 二伸に「平成4年に小高さんと村次郎先生をお訪ねしたときのことを、ふと思い出し『うみねこ』に書きました」とある。
 仁科氏に出会ったのも20歳の頃だった。 
 
◆写真は陸中八木駅。 
 いかにも銀河鉄道物語の宇宙ステーションという感じの駅だ。 
 霧雨に濡れるプラットホームに立っていると 
 「銀河鉄道の停車駅は惑星だけではない。 
 宇宙空間に浮かぶ空間軌道ジャンクション。 
 人々はここで車両を乗り換え、自分の進む道を決める」 
 というナレーションが聞こえてきそうだ。

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