職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

宮重Tは自分がおもしろいと感じている、その感情&思いを、聞く側に100%伝える語りの技術をもっている

2008-08-02 17:52:28 | Weblog
◆文部科学省生涯学習政策局の編集、○○○社の発行……という原稿が遅々として進まないので、きょうは1日じゅう、部屋にとじこもることにした。
 その「とじこもり」の前に、庭に鳥の巣箱を設置する。
 レオンがいるときには、レオンの食べ残しをねらって、庭の芝生、犬小屋の屋根、庭の木々に、小鳥がウヨウヨとやってきていたが、レオンが死んでしまってからは、ほとんど来なくなった。
 で、おびき寄せようと、画像のような巣箱を設置した(o`▽´)oΨケケケ♪。

    


 やって来るかな?

◆さて、「とじこもり原稿」だが、とじこもりが功を奏し、「あまり書きたくない」部分、すなわち、あちこち書き散らしているとはいうものの、これまで、あまり書き込んでこなかった部分、あるいは、あいまいにしていた部分、これらの部分について、だいたい終わる。
 あとは、これまで書き散らしてきた部分を組み合わせると、なんとかなる。
 あす、粗く完成して、あさって原稿の最終調整、その後、画像の選択・配置を決めたい。

〈きょうのとじこもり原稿の一部〉

〈1〉ネットワークの形成
 学校・家庭・地域及び地域諸団体とのあいだにネットワークを形成し、それを維持していくには、膨大なエネルギーがいる。
 工夫も必要だ。
 このことに関する、すこやかみなみネットのポイントは次の通りである。
 第1は、白銀南小・白銀南中のPTAが主体となっていること。
 青少年健全育成をめざす教育コミュニティづくりは、やはり子どもの親であるPTAが中核エネルギーになるべきだと考えたからである。
 ①PTA会員は、子どもの保護者であり、かつ地域の住民であるから、PTAの存在自体が既にネットワークであること
 ②PTAは自主自立の精神に富み、高い実践力を有する社会教育団体であること
 ③毎年、ほぼ「自動的」に30代~40代の会員を獲得できる人材の宝庫であること
 ④組織の維持・継続のシステムが優れていて、リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすいこと……等の強みがある。
 第2に、ネットワークの全体が、企画・運営グループと、連携・協働グループから構成されていること。
 すこやかみなみネットは、地域の数多くの団体を構成メンバーにしているから、なんでも全員参加方式では、身動きがとれない。
 そこで、思いきって、割りきって、企画・運営グループと、連携・協働グループに分けて活動している。
 「企画・運営グループ」は、小・中学校PTA役員から構成される「すこやかみなみネット事業推進委員会」。
 このメンバーは、小・中PTAの会長・副会長等役員と事業内容に関連のあるPTA実行委員会委員長、小・中学校の校長、教頭、教務主任、すこやかみなみネット担当教職員等で、年間5回開催。
 「連携・協働グループ」は、保育園・幼稚園から、町内会・公民館・交番・消防団・保護司・安全協会・防犯協会等、PTA以外の構成メンバー。
 このように2部構成にすることにより、それぞれの立場から、気軽に自由に参加・参画できる、いわば「ゆるやかな関係」としてのネットワークが維持できるようになった。
 なお、すこやかみなみネットの会長は中学校PTA会長、副会長は小学校PTA会長が務めることになっている。

〈2〉地域情報交換会とコーディネート力
 地域情報交換会は、年2回(1学期末と2学期末)、諸団体のメンバーが一堂に会し、子どもたちの健全育成に関して、それぞれの活動状況と課題について情報を交換する場だ。
 連携・協働には、一般的に①情報交換の段階 ②連携の段階 ③融合や協働の段階があるといわれるが、これまでの経験でいえば「情報交換」がいちばんむずかしい。
 形式的でなく、押しつけでなく、精神ののびやかなつながりのなかで、情報交換がなされないと、なにも生まれないからだ。
 すこやかみなみネットでは、情報交換の記録を「すこやかみなみネット通信」として、毎回発行しているが、その記録をていねいに読むと、各団体が教育・子育てに関する課題を持ち寄り、いっしょに話し合い、考えていこうというコミュニケーションのかたちが徐々にできつつある。
 また、各団体間で情報を共有しあうことに加え、各団体間で活動の連携・融合をつくりだそうという気運の高まりを強く感じる。
 すこやかみなみネットでは、この情報交換会で出された提案をもとに、事業推進委員会が、「これは、なんとか小学校PTA○○委員会で……」「これは、中学校PTA○○委員会で……」「これは、みなみ小PTA○○委員会とみなみ中PTA○○委員会と防犯協会の合同で……」というように、具体的に、こまめに、ねばり強く、調整・交渉して、コーディネート力を発揮している。
            〈とじこもり原稿の一部 以上〉

◆昨日、模擬授業大会を開いた。

    

★模擬授業の開会を宣言する佐藤研修主任

 授業者は、
(1)宮重T・国語(指定コメント者=田名部T・今田T)
(2)澤田T・数学(指定コメント者=中嶋T・須藤T)
(3)板垣T・美術(指定コメント者=廣瀬T・佐々木京T)
(4)松代T・体育(指定コメント者=高橋T・嘉瀬教頭T)
 今回は、青森県総合学校教育センター・産業教育課から田中指導主事、奈良指導主事のお2人をお招きして、指導助言をいただいた。
 休憩のときにつぶやかれた「テレビドラマを観ているようで、鳥肌が立った」あるいは「コメントが鋭い」ということばが印象深い。

    


    


◆画像は、宮重Tの模擬授業。
〈わたしのコメント〉
(1)いつも感心・感激するのだが、宮重Tは、自分がおもしろいと感じている、その感情&思いを、聞く側に100%伝える語りの技術をもっている。わたし(小高)には、その技術がないので、ほんとうにうらやましい。
(2)「きょうは俳句について、やります」等、俳句の「なに」について、「どう」学習するのか……、ここでは決してクドクドと述べる必要がない場面だが、やはり省略し過ぎだ。
(3)プリントの解答欄の説明が、あいまいだし、念押しが不足している。「ここに書くのではありませんよ」「ここに書くんですよ、ハイ、指で押さえてごらん」というくらいの念押しが必要。
(4)「5つ書けた人?」「4つ書けた人?」でやめたが、わたしだったら「3つ」「2つ」「1つ」まで聞く。また、いちばん多かった「4つ書けた人」に挙手させ、「自信がある人はそのまま手をあげて」と指示したが、わたしだったら、①「4つ書けた人は全員立ちなさい」と指示し、②そのうち1人に発表させ、③他の人には「自分の答えが全部発表されたら座りなさい」と指示する。
(5)わたしは宮重Tの音声にすごく魅力を感じるし、教師として「いい声」をもっていると思うが、きょうは、その音声が拡散してしまって、聞く側の耳に焦点が結ばれていなかった。語るとき、自分は、今、どこに向けて語っているのかを、もっと強く意識すべきだ。
(6)プリントを掲げて「ここのところは残しておきます」と指示したが、掲げたプリントを見ている生徒役は、2、3人だけだった。「見なさい」と言うのであれば、全員がきちんと見ているか確認すべきだ。見るべきところを、全員が見ているということが、授業の安定につながる。

    

★宮重Tの授業批評をする今田T


(7)資料を教師が範読し、生徒は、同じ資料を見ながら(読みながら)、また範読を聞きながら、正解を探すという作業は、2つの行為を同時にしなければいけないので、むずかしい作業だ。どちらか一方に限定して行うか、分けて行うべきだ。(わたしのコメント以上)


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