職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

散歩は、公園、美術館、図書館、コンサートホール等と同じく、快適な生活の前提、あるいは生活条件の1つ

2009-12-07 14:50:38 | Weblog




◆しばらく前、TVで、皇居付近を2時間近く、毎日、思考しながら(メモしながら)散歩をしているという老学者(80歳超・英文学&言語学)のことが紹介されていた。

 氏の存在はについては、わたしも以前から知っている。
 しかし、著作を読んだことはなかった。
 新聞のコラム等で、氏の名前を見ても読もうとはしなかった……というか、避けてきた。
 氏の名前から、現代国語の試験問題を連想し、受験生時代の哀しい日々を思い出すからかもしれない^^;^^;。
 あるいは、国語教師として試験問題の作成(新聞社&問題集・模擬試験会社)に苦しめられていた時代を思い出すからかもしれない^^;^^;。
 もちろん、これからも読むつもりはない。

 ただ、番組の後半、氏が「毎日の散歩のために(電車の)定期券を買っているんですよ」と、そのケースをチラつかせたときには、オッと画面にひきつけられ、「なるほど」とうなずいてしまった(*^_^*)。
 毎日、同じ時間にカレーライスを食べ、同じ時間にトレーニングをするイチローと重なり合っていると思った。

◆わたしの散歩は、氏のそれとは(もちろん重なり合う部分もあるけれども)、少し違うように思う。

 漱石に「ケーベル先生」という小品がある。
 そのケーベル先生の『ケーベル博士随筆集』(久保編訳・岩波文庫)に次のような箇所がある。

 散歩は非常に好きである。
 が、風があったり、埃がたったりしてはならない。
 また、人間の同伴もあってはいけない。
 最良の伴侶は一冊の書物と一匹の犬である。
 ここ日本では私は散歩ということを全く断念しなければならなかった。
 道らしい道がなく、静けさもなく、また休息場もない。
 本当に散歩に適するのは、ただドイツの田舎道とドイツの森だけである。

 このケーベル先生の「散歩」は、公園、美術館、図書館、劇場、コンサートホール等と同じく、快適な生活の前提、あるいは生活条件の1つである。
 わたしの散歩は、これに近い。
 なお、ケーベル先生にとっては、おそらく「犬」も条件の1つだったのではないかと思うが、漱石によると、日本では犬ではなく、カラスを飼っていたそうだ。




◆わたしの散歩のルートは、微調整に微調整を重ね、かなり、しっかりとした、いいコースになってきた(*^_^*)。

 微調整には2つの観点がある。

(1)どうしても気に入らない、ま、200メートルとか300メートルの「道」がある。
 その取り替えルートを探す作業。

(2)基本ルートに、その日の気分よって選択できる発展ルートを創り出す作業。

 本日、早朝、微調整しつつ、最新の「基本コース」を、ユルユルと歩いてみた。
 途中にある喫茶店は6つだと思っていたが、新たにもう1つ発見。
 8000歩。
 75分。
 みなみ在職時には、もっと歩いていたが、それは1000歩、休む、1000歩、休む……のトータルとしての10000歩だった。
 そうではなくて、歩き通すとなると、体力的にまだ不十分なせいか、少しシンドイと感じる。


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